楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

パーム核オイル100%で極小バッチ実験 その7

前回のアボカドオイルはオリーブオイルと性質が似ていて、石けん作りではお互いを置き換えて作ったりします。(もちろん分量はちゃんと計算して)

今日のパーム核オイルも石けん作りでは性質が似ているココナツオイルの代わりとしてよく使っていますが、実際のところはどのぐらい違うのでしょう? ↓9:32 photo

f:id:FunSoapLabo:20190315114549j:plain

パーム核オイルはフレーク状のものを使っています

パーム核オイル 35g

水33%     12g (12.3g)

苛性ソーダ97% 5.9g

室温 16℃

f:id:FunSoapLabo:20190315114625j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114639j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114657j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114708j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114735j:plain
湯煎で固形オイルを溶かすのは結構時間がかかりますね

パーム核オイルを量り、湯煎で溶かしながら、精製水、苛性ソーダを量り、ソーダ水を調製します。温度調節がうまく行かず、別容器で湯煎してなんとか両方とも45℃ぐらいに揃え、湯煎オイルにソーダ水を投入します。

f:id:FunSoapLabo:20190315114752j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114801j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114826j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114913j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315114930j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115033j:plain
攪拌 わりと早くから白っぽいドロッとした生地でした

フォーマーで攪拌を始めたらすぐに白濁してドロドロの生地になりました。チェックしてみると、まだ少しムラがあるようなので続けてしばらく攪拌し、再チェックして終了。8分でした。フォーマーの電池切れで2分ほどブランクがあったので、実際は5分で仕上がっていたかもしれません。

f:id:FunSoapLabo:20190315115122j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115056j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115106j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115133j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115234j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115254j:plain
型入れ  湯煎  透明度のチェック、やはりわかりにくいです

 これまでは、湯煎中の湯温チェックは保温フタを取り素早く表面湯温を測っていましたが、湯温にムラがあるようだと気づいたので、今回からは測定前に軽く重石ビンでかき混ぜてから測るようにします。 また、冷ましている間も引き続き生地底温度と生地の見た目変化を記録する事にしました。今回は湯煎のスイッチを切った状態でそのまま冷めていく湯の中に放置しました。

今までのところ、オリーブ、アボカドなどの常温では液体のオイルは透明になったかどうかがはっきり見分けられるのですが、もともとが固形のものはパッと見ただけではわかりづらいです。浸水防止にチャック袋に入っているので余計に見えにくいため、傾けた時に生地が動くかどうかも見る事にしました。湯から取り出すとどんどん冷めていくので、サッと一瞬であれこれしなければならず、結構大変です。

 

f:id:FunSoapLabo:20190316083314p:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315163621p:plain

 ↓ 比較用 実験その2のココナツオイルデータ↓

f:id:FunSoapLabo:20190315163641p:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315163656p:plain
グラフの薄紫Xは湯煎終了後、生地温度が上昇していたので記載してみました

 改めてこうして見比べてみると、初期のデータ不足が悔やまれますね。

最初は手探りでスタートしたので、大目に見てください。

実は、こうしてデータを揃えて並べてみるまで、この2つのオイルが似ている、という事をあまり考えていなくて、グラフを描いた時に思い出し、もっと詳しくリサーチしてからやればよかったのでは?とも感じたのですが、先入観なしにとりあえず同じ条件で実験を続けて、後から色々考える、というスタンスで行こうと思います。

攪拌しているときは気づきませんでしたが、早い段階から発熱していたようです。双方とも5分ぐらいでトレースし、攪拌を終了しました。湯煎に入り、ココナツオイルは20分後の最初のチェックですでにしっかり透明化していたし、このパーム核オイルも見た目にはわかりづらいですが同じく20分で透明化していました。鹸化の早いオイルとの噂通りです。

湯煎開始直後から一気に湯温よりも10℃も高い70℃まで生地温度が上昇しているので、加温はもっと低温でも大丈夫そうです。 香料(特にアルコールの入ったものや、バニラ類)、塩(型離れをよくする、石けんを硬くするために時々入れている)、蜂蜜(炭水化物は発熱しやすい)、繊維(例えば人参汁でなくすりおろしをそのまま入れるなど)などを添加するとさらにヒートアップすると予想されるのでやはり熱暴走の要注意オイルであることは間違いがないでしょうね。

f:id:FunSoapLabo:20190315115331j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115325j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115344j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115427j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115528j:plain
10分毎観察に欠かせないタイマー 綺麗な緑色のpH試験紙

生地が30℃以下になったら湯から引き上げて室温で冷ましました。

フタを開けて見たら、真ん中にちっちゃな噴火口もどき?が。

ココナツオイル石けんにそっくり。見た目の比較は全部のサンプルが揃ってからまとめてやりますので、少しお待ちくださいね。

 

f:id:FunSoapLabo:20190315115438j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115446j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115402j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190315115540j:plain
フォーマーやカバー、ヘラに残った生地     左の2つが非加熱生地の試験紙

pH試験紙でのテストは裏面、上面、上面のキワの欠けら、ともに緑〜わずかに青みがかった緑でした。 型入れしてから容器を傾けてしまうと生地がフタについて、右端の写真の右上の平らな部分、になるのですが、その部分はだいたい他の部分よりもpHが強く出ます。もちろん、湯煎していないカップなどに残った生地は濃い紺色〜紫色でした。これはこれまでのほとんどのサンプルと同じ結果になりました。(last photo 16:36)

 

本日のまとめ

パーム核オイル100%石けん

作成データ

生地温度45℃くらい 

攪拌8分(−2分)

型入れ 生地温度54℃

湯煎20分 湯温54℃〜66℃

最高生地温度 77℃ 

全透明化+10分

オフにしたマグで冷ます

10分ごとにチェック

型出し 5時間半(忘れてた)

 

f:id:FunSoapLabo:20190316061638p:plain

次回はココアバター です。