楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

Lavender & Calendula 石けん レシピ紹介、苛性ソーダの扱い方

先日のラベンダー&カレンデュラ石けんの詳細です

*写真は以前のものから集めているので容器が途中で変わっています

*普通の石けんの作り方(泡立て器で混ぜて、CP法で保温)でもできると思います

 

#具材材料、香料:

・ラベンダー花石けん(白い石けんと色材をこねて作る) 10g

・カレンデュラ花弁 重さでなく、ボリュームで。目で見て上と同量分

萼などが混じって入れば取り除き、キッチンバサミでざく切りしておく

・Fragrance oil : Lavender  2mlぐらい 写真のスポイトで上まで吸わせた量

f:id:FunSoapLabo:20190321141204j:plain

 

#生地材料:

ダイソータッパー1個分

(刻みネギ用 750ml)

ラード                200g

パーム核油*     160g ソーダ量、水量はそのままで 同量のココナツオイルに置き換え可能 

オリーブオイル    95g

ひまし油       18g   @473g

 

水                油脂の34%     160g

苛性ソーダ 鹸化率 95%      68g

合計 (器具に残る分を考慮)   690g

 右上の写真にはちょっと別材料も写っています。写真の右下の方は気にしないで下さい。

 

f:id:FunSoapLabo:20190217191026j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190217131423j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190217085233j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190217080254j:plain
道具はしっかり揃えてから、、

##道具:ディバイダー 型の縦半分に差し込んで使用 カットして使う

・使い捨てでいいなら、厚紙やダンボール

Bramble Berry のサイトにある作り方動画でも時々使われていますが、多少水分を吸うので型が小さい場合は誤差が気になるところ。反面、特にダンボールは紙ゆえに柔軟さもあり型への密着度がいい場合もあって、うまく作れば生地もれが少ない。

・繰り返し使いたいなら、シート状のまな板、厚めのフォルダー

素材が丈夫なので使用後は洗って何度も使えます。が、型とディバイダーのわずかな隙間から生地が漏れることが多く2分割なら両側を同時に入れて漏れを少なくする。

3分割以上は、固めトレースの生地を先に入れ、少し固めてから本生地を入れるなど工夫する。多少の漏れは味と思って気にしない。。

・更に生地もれをさせたくないなら、5ミリぐらいの厚さのフォームシート

(ダイソーで調達)を切って作る。

型の下部の微妙なカーブがちょっと難しいけどじっくり工作。

 

*作成したディバイダーは、型上部に乗せたダンボールのガイドに差し込んでマスキングテープで固定して使う。

 

#用具:上の4枚並びの写真3枚目参照 中央下より時計回り

はかり(1g単位が量れるもの 0.1gが量れるとなおよい)、

温度計 、

ヘラ、

型、

ピッチャー型ボウル2つ(写真左側 苛性ソーダ作成、生地取り分け用)、

プラスチックスプーン(苛性ソーダ作成用)

ボウル1つ(写真の右上 中サイズぐらい)、

f:id:FunSoapLabo:20190320081823j:plainブレンダー、

ディスポプラカップ(右写真 P1マークのもの 苛性ソーダ計量用)、

*アルコールスプレー(写真なし 表面のソーダ灰防止用)

 

#安全セット:メガネ、マスク、手袋、スリッパ、作業服

 

#作り方#

*あくまで、私の作り方の紹介です。苛性ソーダの形状、使用する容器によっては同じやり方では適さないかもしれません。

 

f:id:FunSoapLabo:20190320081703j:plain ① 苛性ソーダ水溶液を作る この工程が一番危険です!

 1、ピッチャータイプのボウルに水を量る

ディスポのプラ容器に苛性ソーダ(マイクロビーズタイプ)を量る

この2つとスプーンを持ち、外に出る

 

 

f:id:FunSoapLabo:20190320081821j:plain

 2、水容器に苛性ソーダをハネに注意し、一気に入れる

マイクロビーズの場合はほとんど水ハネはない

カップの底を指で弾いて残った粒を落とす

一気に入れるのは吸湿してカップに残るものを少なくするため

 

 

f:id:FunSoapLabo:20190320081804j:plain

 3、容器から顔を離すか、そむけ、息を止めながら

スプーンでかき混ぜて溶かす 

30秒程でほぼ溶ける 

投入、攪拌した溶液は一気に80℃近くになり白い蒸気を出す

↑これは絶対に吸わないようにする

その後冷めていく

 

f:id:FunSoapLabo:20190320081746j:plain

 4、そのまま置いて冷ます

風、動物、雨に注意

アルカリの蒸気が入らないよう、戸を閉める

 

 

 

 ②(冷ましている間に)型と材料の用意:

 1、型にディバイダーをセットする 

ディバイダーに切り込みを入れた厚紙を差し込む タッパー上部にテープで固定する

タッパー中央部(好きな場所)に、ディバイダーが動かないようにする

 

2、具材を用意する

 

f:id:FunSoapLabo:20190320081932j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190320081948j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190320081940j:plain

*写真は型2個分を作った時のもので、倍量です

 

③ オイルの準備 

 1、固形オイルをピッチャー型ボウルに量り入れ、溶かす 

電子レンジで30秒、取り出して揺すって混ぜ、レンジ20秒、揺すって混ぜ、を秒数を減らしながら繰り返す こまめに混ぜて温度ムラをなくす

 

2、中型ボウルに液体オイルを量り入れる ひまし油から量り入れる

量の少ないものから量った方が秤の誤差が少ないかと。

 

 3、中型ボウルに溶かした固形オイルを全て入れる 最後はヘラでピッチャーボウルに残らないように全て入れる ピッチャーボウルは生地分けに使うので洗わず置いておく

 

4、合わせたオイルの温度を測る

ヘラで軽く混ぜてから

 

④ 苛性ソーダの温度を合わせる

 冷ましてあった苛性ソーダの温度を測り、45℃ぐらいにする 

  

⑤ 生地を作る

 1、出来上がり石けんに泡が残るのが気になるなら、オイルのボウルにブレンダーを傾けていれ、さらにスイッチを入れて攪拌し、カップの空気を出しておく

 

2、苛性ソーダ水溶液をオイルのボウルに入れる

液はねに気をつけて全部入れる

f:id:FunSoapLabo:20190322035650j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322035649j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322035622j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322035632j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322035634j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322035652j:plain
この写真は今回とは別の生地で色が違います 攪拌の様子はこんな感じ

3、ブレンダーで攪拌する

1秒ずつの断続使用 スイッチをオンオフする

 

f:id:FunSoapLabo:20190322065807j:plain

4、サラサラのトレースで香料を入れる スポイトはVonsで購入

 

5、ブレンダーで軽く攪拌

スイッチを切って手動でも混ぜてオイルをなじませる

 この頃には生地がトロトロトレースになっている

 

➅ 生地を取り分ける

・生地を二つに分け、それぞれに具材を混ぜ込む

・目分量でも、秤を使ってでも

・ラベンダー具材はトッピング用に一部を残す

 

f:id:FunSoapLabo:20190320082000j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190320082008j:plain

 

➆ 型入れ  (オーブンをオンに 170Fに温める)

・ディバイダーの両側から二つの生地を同時に型入れする

・同時に入れると漏れが少ない

・ボウルについた生地をヘラで掬って全部入れる

・ディバイダーを抜き、ディバイダーについた生地も入れる

 ホットケーキのタネぐらいの硬さが入れやすい

➇ トッピング、ラップ(湯煎の場合はフタをする) 

・好みで表面を整え、残した具材を散らす

・アルコールスプレーをする (ソーダ灰防止に有効 by Bramble Berryサイト)

・なるべく表面にくっつかないようにラップする

 

⑨ 加温 

A オーブンで 170F 約2時間

・全体が透明になるまで

f:id:FunSoapLabo:20190320082111j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190320082127j:plain

熱の当たりを和らげるために板を敷いています 

 

B 湯煎で 湯煎の写真は別の石けんのものです ザルだと型が中まで入らないので底にカマボコ板を敷いて鍋底に触れないように、側面も鍋肌にバッグが触れないよう、隙間を開けて沈めています

 

f:id:FunSoapLabo:20190322051851j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322051912j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322051928j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322052007j:plain

・鍋に湯を沸かす 生地を入れると冷めるので75℃ぐらい

・フタをした型をジプロックのフリーザーバッグ(ガロンサイズ)に入れる

・なるべく空気を抜く 水中(大きいボウルなど)に沈ませて空気を上に出すと楽

・型を沈めるために重石(お湯入り瓶)を使う

・瓶のお湯は冷めるのでなるべく熱めのもの

・こまめに湯温をチェックして70℃前後に保つようにする

・透明化が周囲から中央部に広がっていき、全体が透明化したら火を止める

2〜2.5時間ぐらい

・しばらくはそのまま放置して冷ます

 

⑩ 冷ます 型出し

・室温に置いて粗熱を取る

・室温と同じぐらいまで冷めたら数時間冷凍庫に入れて型出しする

 

f:id:FunSoapLabo:20190322051917j:plain

⑪ カット ピーラー

・7切れにカット

・ヘリにピーラーをかける クズは取っておきカット後の穴うめや次回の具材に利用

・上面、カット面がオイリーな場合は冷水で軽く洗い流してから乾燥

水洗いは以前、誰か海外の手作り石けん店オーナーの動画で見て その動画は探せませんでした EdensSecret1だと思ったんだけど

 

⑫ スタンプ

カットした翌日スタンプする

カッパーゴールドのマイカをつけています

 

f:id:FunSoapLabo:20190319011605j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190322052056j:plain

右の写真、実は鍋湯煎でこのサイズを作ったのは初めて。

透明化が遅かった上面中央部が白いので、pHテストで細かくチェックしてみました。

やはり、白い部分は少しpHが高めでしたが、十分使えるレベルだと思います。

 

 

 

f:id:FunSoapLabo:20190323162730j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190323162707j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190323162719j:plain

 文字入れは疲れるのでもう無理と思っていたけれど、また性懲りも無く作ってるし。

色々難ありだけど、それはそれで楽しむとしましょう。。

 

 

f:id:FunSoapLabo:20190322073222p:plain