カップケーキ石けんも3回作ると慣れてきたので、ちょっと実験モードに・・
1個だけ作れる方法を試してみました。
ミニバッチの実験でお馴染みのステンレスマグカップとマグウォーマーで湯煎し、ミルクフォーマーで攪拌する方式。
この石けんはツリーの葉部分を絞り出して作るので、硬めに生地を仕上げる必要があり、ミルクフォーマーではパワー不足かな?と少し不安ですが、やってみます。
追加の道具 ステンレスマグカップ、マグウォーマー、ミルクフォーマー、マグ専用のプラスチック容器(サイズの問題から苛性ソーダ液用とオイル用を今までと逆に使う)
追記:香料は上記の半量〜1/3に変更 *茶色く変色します
生地の作成
・固形オイルを計量し、マグカップに入れて湯煎して溶かす
・色材は容器に入れてオリーブオイルをたらしてふやかしておく
・苛性ソーダ液を作り、冷ましておく
・溶かしたオイルに液体オイルを量り足し、容器をマグに入れる
・冷ました苛性ソーダ液を入れる
・ミルクフォーマーで攪拌 パワー不足でトレースが出にくそうなので3分後に香料を入れ、更に攪拌を続けました。
・マグウォーマーは50℃で使用 8分後、攪拌中の生地温度が52℃ぐらいで湯煎スイッチを切って余熱で攪拌を続けました。
黄色生地の完成
・12分ぐらいで一応の生地完成
・黄色生地65gを作る 色材入り容器を秤に乗せ、ゼロ合わせをする
・少量生地で色材をすり混ぜてダマを無くす
・65gまで生地を足し入れ、ヘラでよく混ぜて黄色生地完成
・シリコンカップに型入れする
緑生地の作成
・残った生地を更にミルクフォーマーで攪拌
・黄色生地と同様に緑生地を作る
(色材はすり混ぜた後、攪拌容器に入れた
縦型の容器が混ぜやすい気がしたため)
・色材を入れてからも軽くツノが立つまで、ヘラでしっかり混ぜ続け、絞り袋に入れる
絞り出し・トッピング
・生地を袋の先に集めて、絞り出しスタート 三段に積み上げる感じで絞り出しました。
・最後は絞り口に指を入れて押し出す 凹んだ部分などに付け足す
・飾りをトッピング
仕上げとスチーム作成
・仕上げにシフターでキラキラマイカをかける
・スチーム用の容器のフタにのせ、中敷きと水を入れた鍋に入れる
・(モニター温度計を容器内部に入れた)容器の本体を逆向きにしてかぶせる(生地温度モニターをつけ、容器上に鍋温度モニターを置いた)
・ドームフタにガラス温度計をセットする
・グルーガンで開けた穴に温度計を差し込み、滑り止めシートを巻く
・洗濯バサミで止める 鍋にフタを乗せ、加熱スタート
強火で4分後、ガラス温度計は90℃になったので極弱火にし、一瞬フタを開けて冷ましてから保温を続けました。ガラス温度計は徐々に下がり67℃で一定になりました。
2時間弱で終了しました。生地が熱くて緩いので、動かさずにドームフタを取ってそのまま置き、粗熱を取りました。
pHチェック、水洗い、乾燥
・容器を鍋から取り出し、石けんを取り出す
少し加熱が長すぎたのか、生地がダレて低くなっていました。色材がたくさん入っているので透明に見えないけれど、50℃で抜いたモニター温度計のプローブの先についた生地は透明でした。
・pHチェック 水道水をスポイトで1滴垂らし、試験紙をピンセットで乗せる
場所によって多少違うけれど10〜11の緑色。ペーパータオルについているのは絞り口に残った生地で紺色 pH13〜14。
・水洗いで表面の過剰オイルやアルカリ分を洗い流し、乾燥
・追加のキラキラマイカをふりかけて、更に乾燥
加熱時の温度データ
黄緑色が容器内温度、青が生地温度。加熱70分後に87℃でピーク。その後1時間で81℃に下がる。30分で切り上げた方がよかったかも。多分ここで生地がダレたと思います。オーブン作成ではサーモスタットで自動的に温度が調節される為、規定時間での加熱ではツリー部が低くなることはないです。スチーム法は湿度もあり、熱の当たりが空気よりも強いので、生地が高温になりやすいようです。
ラッピングアイデア 写真の石けんは前作のものです
マチ付きのプラスチック袋、四角く切った厚紙、フードラップ用薄紙を切ったもの、紙のカップケーキカップ、カールリボン、セロテープ
厚紙を輪にしたセロテープでマチ付き袋の底中央に貼る。
薄紙を切って花形?にし、写真のように上下に切り込みを入れる。
カップケーキ石けんを紙のカップに乗せて花形薄紙を下に敷いた状態で袋に入れる。
リボンをつけて完成。
*ラッピングは、よく乾燥してから。
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変色しました
完成から10日後。ふと見ると変色している!?
かなりショックでしたが、早速他と比べてみました。
左端が今回のもの(スチーム/ミルクフォーマー攪拌)
順に右へ スチーム/ブレンダー攪拌、オーブン/水洗い無し、オーブン
今回のものだけ茶色くなっています。酸化した、と思いました。
よく見ると、置いていたフタに色がついていました。
酸化なら石けんがグジュグジュになっていそうなんですが・・
それにもっと黄色っぽくなってからだんだん茶色になる気がします。
こんなに早く変色するのは初めて。
なにが起こったのか?
変色はまだらで全体に広がっています。
酸化というよりは、香料で変色しているような気がしました。
今までの加熱データで、ピーク前後の高温時の生地温度を比較します。
生地温度は、1回目の方がもっと高温でした。
以上より、
①ブレンダーに比べると攪拌が甘かった
➁高温での長時間加熱によって、分離したオイルが浮いて来ていた
③一個だけの作成で香料が少し多かったかも?
とここまで考えて、見直してチェックてみたら、なんと。
あ!倍量になってる!
・・計算を間違えていました。
なんてことだ〜。 まあ、勉強になったからいいか。
普段やらない方法で作る時は、分量、使用する容器のチョイスなど色々気をつけないといけませんね。
具材がもう少しあるので、泡立て器で手混ぜでも作ってみようかな?