楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

ラベンダー&カレンデュラ石けん 紅花油で 〜Lavender & Calendula

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以前紹介したラベンダー&カレンデュラ石けん、フェイクの石けんで作ったラベンダーの花とこちらは本物のカレンデュラの花びらが入っています。

もともとのレシピはラードたっぷりにパーム核オイル、紅花油、ひまし油でしたが、最近ではパーム核オイルの代わりにココナツオイルに、紅花油の代わりにオリーブオイルにと手に入りやすいオイルに変えて作ることが多くなっていました。

前回紹介したのも紅花油の代わりにオリーブオイルを使ったレシピでしたね。

オリーブオイルの配合を多くすると私の使っているものはエクストラバージンオリーブオイルが少し配合されているのでどうしても色がついて、下の写真のように全体が少しクリーム色っぽくなるのと、なぜかカレンデュラ側に謎のくすみ?ができます。

(オリーブ:ラード:ココナツ=2:1:1のOLC211レシピ)

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どちらの写真も右側、左側とも同じ生地に具材を足しただけなのですが、明らかに質感が変わっています。ふうむ・・

右側の写真はオーブンvs炊飯器で茹でて作成したもの。2年前の懐かしい実験から。

「ダイソーのアイシャドーで発色テスト」も合わせてやって、失敗しています。上側の水色の花具材は水色アイシャドーがアルカリで変色するのを見越して濃いめに・・と作ったのですが、よく考えたら完成した石けんと混ぜるわけだから、思った程変色しなかった。

話が逸れました。

この石けんに白い部分ができるのは、オリーブオイルを使った時だけ。

そしてカレンデュラ側が圧倒的にできやすい。何なのでしょう?

カレンデュラの乾燥花びらから、何かのエキスが出て反応しているとしか思えないのですが。私はハーブに詳しくないし、サッパリわからない。

これは一体なんなのだろうとずっと不思議に思っています。

この白く固まった部分は一度こうなると、いくら高温にしても透明化しません。すでに石けんとしてできていても、他の石けんは完成してからでも熱を加えるとぐんにゃりして透明化するのですが。

というような事もあって、久しぶりに透明感のある白いバージョンを作りたくなり、初心に戻ってオリジナルレシピで作ってみました。

懐かしい真っ白の透明っぽい仕上がりが嬉しい。ただ、外出する用事があって加熱を急いだので、高温加熱75℃1時間になってしまい、生地が緩みすぎて動いたのか、中央上部が凹んでしまいました。(蓋の継ぎ目部分に入り込んでいました)

 

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  <準備>

型:いつものダイソータッパーにディバイダーをセットしておく

具材:石けん+色材を捏ねて丸めたフェイク花、カレンデュラドライ花びら(少しカット)

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 <生地材料> 生地全量767g

  220g     ラード

  180g   パーム核オイル

  100g   紅花油

    20g   ひまし油

  @520g        オイル総量

   172g    精製水(オイルの33%)

     75g    苛性ソーダ(鹸化率95%)

 <添加物>

    5.5g  ラベンダー具材 (好みの量)

   (0.4g) カレンデュラ花弁(見た目の同量)   

      1〜2ml     Fragrance oil: Lavender

 エッセンシャルオイルは高価なのでフレグランスオイルを使用

 

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 <苛性ソーダ液を作る>

精製水を量り、苛性ソーダも別容器に量る

換気の良い場所で水に苛性ソーダ全量を一度に加える

容器に残ったものは指で弾いて落とす

蒸気を吸わないようにしながら手早く混ぜてそのまま置き、冷ます

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 <固形オイルを溶かす>

必要量を量り、電子レンジで数回に分けて少しづつ溶かす

その都度取り出して容器ごと揺すって混ぜ、溶かす

完全に溶けきるまで。レンジの時間は徐々に減らし容器が溶けないように

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 <液体オイルを量る>

今回のレシピは2分割型に両側から同時型入れなのでボウルを2個用意

苛性ソーダ液は必要であれば氷水につけて冷ます 40〜50℃

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 <オイルを合わせる>

固形オイルが溶けたら液体オイルと合わせる

ブレンダーの先のカップをなるべく空気を抜くようにして入れる

ボウルの底につけてしばらく攪拌し、空気を抜く

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 <攪拌する>

オイルの温度、苛性ソーダ液の温度(記録用に測定)

オイルのボウルに苛性ソーダ液を全部入れる

ブレンダーは水面下で、断続使用(こまめにスイッチをオンオフ)

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時々スイッチを切り、カップが出ないようにして手でかき混ぜる

薄いトレースが出たら香料を加え、さらに断続&かき混ぜで仕上げる

生地を2等分する 380gぐらいづつ

具材を入れる ラベンダー具材は少量トッピングに残す(好み)

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<型入れ>

具材が満遍なく生地に混ざるように混ぜる

型の両側から同時に型入れ

ボウルに残った生地も全て入れる

ディバイダーをそっと上に持ち上げて外す

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<仕上げ> 

ディバイダーの生地もヘラで集めて入れています

表面をならす (好み)

<スチーム作成>

大鍋に底1cmぐらいの水と中すを入れ、フタをした型を乗せる

鍋内が70℃ぐらいになるように火、フタの隙間などを調節する

フタの隙間はマスキングテープで目貼りする

今回は高温で1時間加熱保温を目指してみました

全体が透明化したら鍋から出し、室温で数時間冷ます

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透明だった生地も冷めるとまた白くなる

粗熱が取れたら冷凍庫へ(フタをラップに変える)

固まったら型出しし、上部へりにピーラーをかける

穴の補修をしているところ ピーラークズを詰める

カット

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カット終了後、1つづつ水洗いする

pHチェック 10、上部中央のみ11ぐらい

一晩乾かし、翌日早めにスタンプ(すぐ固くなる)

 

写真でわかる通り、一部は凹んだ形になりました。

花具材の色が濃すぎたのが反省ポイント。

色材を足すのに不精してスプーンを使わず、

適当に入れたので多く入れ過ぎてしまって。

まあ、許容範囲内かな。

<加熱時の生地温度データ>

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高めの温度で保温したせいか、生地温度は最高93℃!

出来上がりはいつも通りでした。→ 後日早々に酸化が見られ、茶色く変色しました。下の記事の最後に記載

funsoaplabo.hatenablog.com  

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長いこと雨が降っておらず、カラッカラの毎日です。

梅雨を思い出しながら作成、雨具でお散歩編。

次回も同じラベンダー石けんが続きます。