フランスパン風の生地にチーズがゴロゴロ入っているチーズフランス?のパン。
日本では普通に売られているあの美味しいチーズのパンが食べたい!と思っていました。
こちらでは「美味しいフランスパン」を探すのは少し大変だったりします。
見た目はバゲットなんだけれど、少し柔らかめのイタリアンタイプだったり、中身が詰まっていてなんだか違うものだったり。単に固いだけのパンだったり、味がなかったり。
売ってないなら自分で作ってみようと頑張るも、普通のロールパン系のパンとは勝手が全く違って、なかなかうまくいかない。
最近は動画で多くの方がバゲットを作るにはどうすればいいか、を投稿して下さっているので大分近いものが作れるようになってきましたが、まだまだ満足のいくバゲットは成功していません。長い形を綺麗に保つには天板への移動に専用の板を使ったりと工夫がいるみたい。
ならばせめて小型で丸いチーズのパンは作れないものか。
こちらのチーズは沢山種類があるのに、どれもトローリとろけるタイプ。
パンに入れるとドロドロになってパンの底から油分が流れ出てしまうことが多いです。
チーズフォンデュや、ピザなどのとろけるタイプが望まれるせいかな?
チーズを上に乗せるオープンタイプの時は「トローリ」でいいのだけど、中にゴロゴロと入った感じにしたい。
ネットで調べても、こちらに来た日本の方達は日本のプロセスチーズタイプの溶けにくいチーズを探し回っている様子でした。
色々調べて、スモークチーズは水分含量が少なくなっているので他と比べると溶けにくいらしい、との記述を発見したので作ってみました。
生地はフランスパン生地にしたい所でしたが、手早く作りたかったのでいつものロールパン生地のアレンジにしました。(フランス生地だと冷蔵庫で一晩発酵させるのがいいと思った)
チーズとよく合うクルミを生地に混ぜ込み、チーズは一次発酵後の後入れにします。
材料の一覧写真 バターはミキシングボウルの中で溶かした後です
作り方
ミキシングボウルにバターを入れて弱火のガス火で溶かし、温めた牛乳、砂糖、塩、卵を入れて平面ビーターでかき混ぜて砂糖などを溶かし、卵を溶きほぐす
ボウルを傾けるとすり混ぜやすい
粉は3種類(中力、全粒、グルテン)が満遍なく混ざるように混ぜておく
粉類の半分強を入れ、手でビーターで混ぜて粉気がなくなるようにする
マシンにセットしてStirから2、4とスピードを上げ、1分程ミックスする
滑らかな生地になったら止め、ボウルを外して残りの粉を全部入れ同様に手混ぜする
マシンにセットしてStirでミックスする
そのままクルミを足しいれる バッグがボウルに落ちないように注意
スピードを2に上げて1分程ミックスし、生地を仕上げる
ボウルを外し、ビーターについた生地をヘラで取る ボウルの生地はドレッジ(スケッパー)で取り、台に出す ボウルにはショートニングを薄く塗る(発酵後に生地離れしやすいよう)
膜チェック 結構伸びてますね 両手で回転させながら丸めて表面に張りを持たせる
ボウルに戻しいれて、ふんわりラップをして暖かい場所で一次発酵 (80分かかった)
台に出した生地は半分にカット、手で上下に伸ばして形を整えて更に半分にカット
38gづつに分割で22個に、丸めてラップし(作業10分)ベンチタイム(50分かかった)
生地を手のひらで押して丸く広げ、裏返して10gづつに分けたチーズを乗せて巻く
巻き終わりを指でつまんでとじて、細長くなった形を丸くなるように長辺を押しつぶすようにして軽く丸め直した 底をつまんで底に軽く打ち粉して天板に並べる ふんわりラップして二次発酵(約1時間でカットし始めた 45分後にオーブン余熱スタートした)
生地の発酵具合を見ながらオーブンの余熱を入れる オーブン予熱が完了したら仕上げ
茶こしで粉を振り、生地のてっぺんを十字にカット、すぐ385F(200℃弱)のオーブンへ
20分後裏面の様子 色づきが悪いので400Fに上げて10分ほど焼き、その後追加でブロイル(上火)機能を初めて使ってみました
ようやく焼き色がついていい具合です 結局40分ぐらいオーブンに入れていました
感想
今回のパンはふんわりしっとり系を目指し、結構思った通りの生地になりました。
チーズの具合は今までのとろけるタイプよりは確かにマシな感じ。オイルが流れ出ることもなかったですが、思ったよりもあっさりした味になりました。生地の塩味が強すぎたかな。
パン生地をフランスパンタイプのシンプルなものに変えたらもう少しチーズが引き立つかも。
上部にカットを入れたけれど、思ったように膨らまなかった。発酵前の方が口が開くのかな?次に同じものを作る時には試してみようと思いました。