楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

フライパンで酒饅頭 〜手作り酒粕の有効利用

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実は抹茶茶わんは底が厚くて使うにはかなり重い (失敗作)

私は酒粕を普段は日系スーパーで購入しているのですが、最近知人から新鮮な酒粕をいただきました。聞けばネットで購入したkoujikin を使って蒸し米で手作り糀を作成し、完成した糀で「お酒」を作ったらしい。

その「お酒」:(手作り糀と蒸し米、その他の材料各種を加えて熟成させたもの)を搾ると、フワフワの酒粕が残りました。

もともと日本酒系の食品はあんまり好きではないのですが、これはフレッシュな酒粕なので香りも違うし大丈夫かも?と酒饅頭を作ってみました。

レシピはネットで探した酒饅頭のレシピと、YouTube動画で和菓子職人のあずきやど氏の「フライパンで蒸し饅頭」を参考に皮を、同じく同氏の「炊飯器ボタンであんこが炊ける世界一簡単な作り方」であんこを作りました。

まずはあんこ。

手持ちの小豆は100g弱だったので換算して作成したのですが、

使用した炊飯器がいつもの古い大容量タイプだったため、蒸気がかなり漏れてしまっていたらしく、多少多めに入れた水でも足りず、固かったみたい。

それに気づかず固さチェックなしで砂糖と追加の水を入れてステップ2に進めてしまったため、仕上がったのはカチカチの小豆飴??のような物体。

材料が少なすぎて炊飯器の底が最初から丸見え状態だったからな〜。一応かぶるくらいの水は入れたのだけれど。

こりゃあイカンとかなり水を足してしゃぶしゃぶにし、今度は玄米モードで炊飯。4時間ぐらい?かかって終了したのをチェックするも豆はやっぱりカチカチ。

仕方なく、最後の手段で圧力鍋に入れて水分もそれなりに足して加圧調理1時間半。

半ばヤケクソでこれでもか、と駄目押し。

それで何とか柔らかく炊けました。

少し水分が多いようなのでヘラで混ぜながら煮詰めていき、ある程度煮詰まったら小豆の粒をすり潰すように混ぜました。

小豆には抗酸化作用のある色素アントシアニン、サポニンなどの身体を健康にするのに有効であると言われる成分が多く含まれるそうで、茹で汁にえぐみがなければ茹でこぼしなしで大丈夫、との情報(関口絢子さん)もあるので茹でこぼしなしで作成しました。そのせいか小豆の味が濃いようで甘みはあっさり目となりました。グラニュー糖を使ったのも甘さあっさりになった原因だと思います。ブラウンシュガーや黒糖などならもう少しコクが出たかも。

100gの小豆と60gのグラニュー糖で(水は後から何度も足したので最終的な使用量は不明)395gのあんこができました。

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作り方はあまり参考にならないかもしれませんが覚書として。

洗った小豆とたっぷりの水(500gぐらい?)、グラニュー糖を圧力鍋に入れ、加圧調理90分(失敗して砂糖を入れて固くなった豆だったので長めにしました)、圧が抜けたらフタを開けてヘラでかき混ぜながら煮詰める。水分が少し残るぐらいで豆を潰すようにすり混ぜました。

 

以前のレモンクッキーの時と同様、材料の分量は同じでも味わいが異なるのだなあと改めて感じました。 少量の砂糖で甘く感じられるためには、茹でこぼしてアッサリの小豆味にした方がいいのかもしれません。

皮の方は、酒粕30gを茶こしに入れ水45gに浸しながら裏ごし(適当)して、別ボウルに薄力粉130gと重曹2g、ココナツシュガー65gをよく混ぜたものに入れてヘラで混ぜて生地を作りました。こちらは元レシピが黒糖を使っている物を見たのでビジュアル的に茶色い皮のイメージができてしまっていたのでココナツシュガーを使いました。

酒粕を使った皮は一個30gぐらい、あんは25gぐらい、薄皮ではなく肉厚な皮のイメージで。

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生地に酒粕を追加したので水分量を変えるべきなのかわからず、混ぜながら少しづつ測り足して行ったのですが、結果的に水分は減らさなくて良かったようでした。

酒粕の固さが出来上がり生地と同等だったからかな?

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生地は動画では黒糖を使っているためか、先に黒糖と水を電子レンジで加熱して溶かす工程がありました。重曹も一部の水で先に溶かして作業されていましたが、私は粉類を全て合わせてボールに入れ、手で粒をすり潰すようにして全体を混ぜ、そこに酒粕入りの水を合わせて混ぜこみました。経験上、粉と砂糖を先に混ぜた方がダマができにくく作りやすいのでクセになっています。(クリームパンのカスタードを作る時とか)

生地は手粉がないとベタついて扱いづらいですが、少し手粉をつけるだけでうまく成形できました。

蒸し器の代わりにフライパン、はお手軽さもあって良いアイデアです。

問題は、せっかくの大きなフライパンのサイズを活かせる大きな台皿がなかったこと。

最初竹製のザルを置いてみましたが、ゆるく窪んだカーブでペーパーが滑ってお饅頭が中央に集まってしまい上手くいかず。

大皿だと水気が下に溜まって、お饅頭が水没しそうな気がして使えず、結局平らな圧力鍋の中敷を使い4個づつ2度に分けて蒸しました。

ただ、2度に分けて蒸した後、フライパン表面が白い粉を吹いたようになって汚れたのは想定外。水の石灰分やら重曹とかかな。常用している食用酢+台所洗剤のスプレーで綺麗になりました。

蒸し方は動画の通りに水を入れ、中敷小を入れ(下に小さいものを敷いています)フタをして蒸気を上げてから、お饅頭を乗せた中敷を乗せ、フタをして10分。

表面がぱっくり割れたのは重曹が多すぎたからかな? 私は重曹の苦味が好きなのでつい多めになったのかも。

出来立てホカホカのお饅頭と抹茶で早速お茶タイム。

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底のワックスペーパーはDaisoのもの

皮はほんのりお酒の風味(感じ方は人それぞれ)、ココナツシュガーのコックリした甘み。あんこはアッサリ甘くて美味しいです。

ただ、日本酒系が苦手な私には十分なお酒の風味でしたが、呑兵衛さんには物足りないかも。

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酒粕と搾るのに使った手ぬぐいとDaisoのアイロン当て布(メッシュ)

後で詳しく調べたら、小豆の茹でこぼしをする、しないは昔は茹でこぼしが当たり前だったようですが、最近ではサポニンが抗酸化作用があるのでしなくて良い、という意見が出てきたみたい。

けれども、サポニン(大豆にも含まれる)の多くは十分にアク抜きしないと有害成分が残るとの表記もみられ(福山市医師会)『ヒトにおける効果やその有効性、安全性に関しては、まだ十分な事実確認がなされるには至っておらず、さらなる知見の集積が期待されています。』(日本豆類協会)

ともあるので、できれば茹でこぼした方が無難のようですね。

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 近頃まだまだ在庫のある石けんよりも他のことに熱中気味です。

オーブン粘土とクラフト用木材(Bass wood?バルサじゃなくて少し固いものの板)を使ったシンク台。オーブン粘土は手の温度で柔らかくなってぐんにゃりするので綺麗な角形にならず、薄くした状態でシンクの形にするのに苦労しました。

アルミホイルを台にかぶせて押さえて型取り、ボウル部分と上部のふち部分は別々に形作ってから合体させ、シンク台に仮セット。サイズの微調整と蛇口の穴をあけて焼き上げました。

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蛇口、引き出しのハンドルはダイソーのアルミワイヤー。穴は日本のダイソーの500円ルーターを使って気長にあけます。木はカッターナイフで少しづつカット、紙やすりで表面を整えます。時間がかかるけれど継ぎ目がぴったりに、表面がすべすべに仕上がった時の感動はひとしおです。