<2020年秋に作った石けんのテスト> 撮影2021年7月
最後に作った石けん・・・お茶とローズマリー水溶液を使って抗酸化実験の6色「アボカドハーブ 石けん」から季節が3つすぎてしまいました。
人と集う機会が殆どなく、石けんづくりも昔の失敗作など在庫がたくさんあるので作る気になれず、他のことに熱中していましたが、久しぶりに石けんに戻ってきました。
書きかけの途中記事にさらに1年後の現在の写真を加えてレポートします。
*アボカドハーブ石けんの実験はあまり変化がないため、報告は1年後(7月)の予定です。
作成より半年後の見た目の変化
・酸化による変色
温泉(その3顔入り) 周囲が薄茶色
→チラシ具材に古い石けんクズを入れたため?
ラベンダー&カレンデュラ1 全体が茶色
カレンデュラの花の周りだけ白く残る(抗酸化効果)
→痛んだオイル+高温作成によるもの
・香料による変色(バニラによるもの)
ピアノ、温泉その1 全体が薄いピンク
石けんの成分比較
泡立ち&使い心地比較 2021年7月
泡だて方はいつもの通り
奥山よりピアノ石けんの方が泡がしっかりしています
ONSEN同士はあまり差がないような
ラベンダーもほぼ同じ
グレープシードのリバッチ石けんは泡立ち、泡持ちが大変よろしい。ラベンダー2種とともに泡がしっかり残っています。
上の円グラフで見た他の石けんとの違いは、黄緑+オレンジの割合です。
できた泡を保持するのに「硬さを出す成分」が役立っているのでは?と思いました。
「奥山石けん」もグラフでは似た割合なのですが、具材(オリーブメインのもの)が多く入っているので薄められたようになったのでは。
<おまけ>
撮影 左:2021年7月 右:2022年4月 1年経って差は顕著に
<これまで紹介した石けんのその後> 撮影2021年7月
見た目の変化をチェックして、その原因を考えてみます。
さらに1年後 2022年4月
ライティングの違いもありますが、薄茶色くなったもの(酸化)はどれも少しづつ色が濃くなっているみたい。
もう少し詳しく比較します。石けん名は略します。
見所は
・トラブルで高アルカリになった中央下端の「バラ石けん⓵」は変わらず白くて綺麗。
・それをオイルを足してリバッチした2つ上の「バラ石けん⓷」も綺麗、対して間の「バラ石けん⓶」は出来上がりはとても綺麗だったけれど、1年半でかなり茶色く変色。
・左3つ目の「ローズマリー石けん」変化なし。多分ローズマリーの抗酸化効果。
・左のテキサス、星は酸化、白生地は白いまま。
星は作って長く置いてあったので痛みやすいのは想定内。白生地も上面から酸化が起こりやすいのですが、これは意外にもキレイなままですね。
作成時のメモには星は一年前に作っており、レシピは米ぬか油使用のもの。このオイルは少し古かったようで痛みやすくこのオイルを使った各種石けんは褐色化しました。
メインの生地は紅花油を使っていて、これも少し期限切れだったのですが、大丈夫だったようです。香料はエッセンシャルオイルのユーカリ。
・右側「桜」「団子」「ウサギ」は似たようなレシピですが、明らかに「桜」だけ酸化が激しい。違う成分はパーム核オイルです。
気になって他の石けんでパーム核オイルを使ったものをチェック。
「クマ」「コーヒー」「炭ミント」「お月見」「コーラルビーチ 」「バラ」「オーツミルク*」などで「ローズマリー」以外はどれもしっかり酸化していて、やはり原因のように思いました。
愛用のBrambleberryのパーム核オイルはフレーク状でべたつきも匂いもしないものなので、今まで使用期限を気にしたことがなく焦りました。
今後はちょっと考え直さなくてはならないようです。
ローズマリー、カレンデュラ、お茶液などをうまく使って酸化しにくいようにできればいいなと思います。
*「オーツミルク」、このサンプルはパーム核オイル(ムラなし)ではなくココナツオイル(ムラあり)のものでした。同時に作ったパーム核オイル使用の方はキレイなまま、というなんとも微妙な結果に。うーん、やっぱり原因は別にあるのかな?
褐色化が上の白生地の上部だけというのも気になります。
撮影2022年4月
写真は2021年、去年7月のもの。表面の汚れ落としを兼ねた泡立ちテスト。ある程度酸化が進んでしまった石けんでは気休め程度かもですが、少し使う事で酸化の進行が抑えられます。
<アンティーク石けん>2011〜2016年
撮影 左:2021年1月 右:2022年4月
未使用古石けんの中で、傷んでいないもののコレクションです。
左上が一番古い作品で、2011年7月。
当時はクーラーボックスに入れて室温放置でした。
あずきパウダー、無地、ほうれん草の絞り汁の3色石けん(前田京子さんのレシピ参考)は作成当初は鮮やかな3色だったのですが地味で落ち着いた色に。
2つ目は黄色のピグメントとコーヒーで色付けした3色石けん、2012年2月。
カレンデュラ粉末、クレイなどの他、材料オイルにはバターギー(これが1番のクセモノ)、ショートニング、アーモンドオイル、アプリコットカーネルオイル、ライスブランオイルなど今では使わない材料がたくさん入っています。こちらはオーブン作成。この2つはワックスペーパーに包んで缶に入れて保存。少し退色はあるけれど酸化はしていないようです。
バターギーからの強烈な匂いが少しはマシになった気がしますが、悪臭を見越して多めに添加したペパーミントでもまだ清涼感は得られそうになくて寝かせ中。
3つ目、2014年夕焼け石けんはいくつか作った夕焼けデザインの中でも1番気に入ったもの。ハードオイルが多く、色分けで時間のかかった型入れのため冷めた生地が固まってからの加熱作成で細かいグリセリンリバーが出来、たいへん味のある仕上がりになりました。明るかった色は少し落ち着いた色味になりました。
右上、炭石けん
右の中2つ「ピアノ」「桜」は以前紹介した苛性ソーダが少し多かったもの。2016年の物ですが変色が少なく、白い部分もまだ綺麗です。
右下の石けんの透明部分は手作りMP石けん(レンジでチンして溶かすやつ)。初めてMPとのミックスでした。先に白い部分の生地をいつも通りに入れ、具材を入れて加熱作成後、更に具材を乗せてMPを溶かして流し込みました。
MP石けんは空気中の湿度を吸って表面がブツブツになるのでぴったりラップをするか、プラ袋に入れて空気を遮断して保管します。
これらの石けんは缶に入れて保管。こうして1年前の写真と比べてみると、あまり変化はないようです。一番古いものは11年物なので、すっかり落ち着いた状態なのかもしれません。
<過去作1>
撮影日左:2021年1月 中:作成直後2017〜18年 右:2022年4月
こちらは昔の面影がそのままのものから見る影もなくなったものまで色々。
トレイにカット桜を置いて流し込み、石けんにしてカットした「平作り桜石けん」はオイルのせいか結構早く酸化し、現在は残念な姿に。
左のスウィルがキレイなものは米油使用ですが、新しいオイルだったのでいまでもキレイなまま。
右上のバレンタインケーキ石けんは古い具材が入っているのですが、思ったほど変色せず。香料にはバニラも少し含まれているのですが割とキレイです。
対してその下の紫の花のものは紫部分が古石けんを色つけして捏ねたものなので予想通りに痛みました。
あり合わせのあまり石けんで作った具材を突っ込んだ右下2番目の「羊の夢石けん」は意外にもキレイに残っています。
その下「オーツミルク」2018年12月。こちらは酸化もなくかなりキレイなままです。
これもパーム核オイルを使用、シアバターとステアリン酸も少し入った旧レシピです。
<過去作2>2019年1〜6月のもの
撮影日 左:2021年7月 右:2022年4月
右側の桜、団子、下の桜が少し酸化が進んでいるようですが、まだ酷くはないみたい。
左のキャンプ3作は色をつけすぎて白いところ以外は変化がわからないのかも。
悪くなる前に使いたいけれど、実験のために5年は観察する予定です。
実験室に新たな家具を・・書き見台?付き本棚と白いラック。
本棚は石けん作成時にオーブンの天板に敷いていたタッパーへの断熱材にしていた板で表面が焦げていたのをヤスリがけ。削っている間、ずっと香ばしい木のいい香りがしていました。
下段のフタ?を持ち上げ、折りたたんだ脚を出して簡易机にします。
ミニ蝶番が活躍。
本棚を作ったら、中身も欲しくなり、あれこれとミニ本を作りました。
ネットでミニチュアブックのテンプレートがたくさんあるので最初は既製品をそのまま、要領がわかれば次にオリジナルを。コツがわかるのにはだいぶかかりましたが、フリーでもビンテージのカードや図柄など多種の素材を集められるので結構楽しめます。
ちゃんと読めるもの、それっぽい見た目だけのものなどが色々できました。
白いラックは「できた石けんを乾燥中」のつもり。
プラ板の切れ端で浅いトレイを作り、レジンで固めました。
プラ板は薬品棚?の扉のガラス代わりに嵌め込みました。ダイソーのものは縦横の収縮率が違うので思ったサイズにならない為、少し大きめに作って気長にヤスリがけしてピッタリサイズにして押し込みました。ついでに嵌め殺しになっていた開かずの引き出しも改造。やっぱり接着剤が固くて外すのが大変でした。