2021. 7月 作成時 2022. 4月9ヶ月後
これまでの実験一覧↓ ペパーミントグリーンの部分のその後です。
酸化防止テストと実用性を兼ねたハーブの市松模様石けん。
下の紫のチラシ具材が多い石けんは、上と同様の条件ですが余りの各種オイルで作ったため成分が少し違います。
メインオイルのアボカドオイルは酸化防止の実験でこのところずっと使ってきた「痛みかけのアボカドオイル」。レシピのココナツオイルは緑茶葉又はローズマリー粉末を入れて80℃ぐらいまでゆっくり加熱保温して濾した、緑茶浸出オイル、ローズマリー浸出オイルと無添加の3種類のココナツオイルを用意。型の長辺を3等分するディバイダーで3列に分けて型入れ。
又、精製水にカレンデュラ乾燥花弁を浸けて濾したカレンデュラ浸出水と精製水のみの2種類の水で生地を作り分けて上下に型入れします。
ココナツオイル、緑茶、ローズマリーを入れて保温後フィルターで濾す できた浸出オイルは薄緑色でキレイ
カレンデュラ花弁をお茶パックに入れ精製水に浸けて浸出水を作る カレンデュラ浸出水は苛性ソーダを入れたらミルクティー色に
2022. 9月 14ヶ月後 2023. 1月 18ヶ月後
上段の左上、白い部分が対照の無添加部分。ここが一番酸化すると思っていたけれどどうやら違ったらしい。緑茶浸出オイル+精製水部分がどちらの石けんも共に黄斑した酸化スポットが出現。抽出オイルを作る時にコーヒーメーカーの保温部分で約1時間加熱し、最高80℃ぐらいになっていたので酸化が早められたのかも。それに冷暗所の戸棚に入れていたけれど上の石けんは浸出オイル作成から15日、下は40日も経っていた事も原因の一つかもしれません。
作成時の見本と左右が逆なので少し見づらいですが、全体的に生地の色が薄くなり白っぽくなってきています。上の石けんの下段中央の「なんだか透明ぽい部分」は健在。
下の石けんが白くて黄色っぽくないのは、カレンデュラ浸出水で石けんが色づかない加減を試そうと半量の花弁で浸出時間も短くした浸出水を使ったから。
新しく作った薄い浸出液は前回の半量の花弁で、浸出時間も80分から10分にぐっと短縮。元の色、苛性ソーダと混ぜたときの様子もかなり薄い色になっています。
左側2枚が今回の薄いもの、右側2枚が前の濃い浸出液。
目的の「酸化しにくく、添加物の色がつかない白い石けん」にかなり近づけたと思います。
無添加の部分が酸化するまでは効果がどのぐらいか、まだ分からないですね。引き続き観察を続けます。
まとめ
緑茶浸出オイルは酸化しやすい
カレンデュラ浸出水は酸化防止効果あり(これまでと同じ結果)
→緑茶はオイルにするよりも水出しで薄めて精製水がわりに使う方が良い
作り方など詳しくは過去記事をどうぞ