楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

抗酸化素材の比較テスト 緑茶が一番 4ヶ月後〜

グレープシードオイルだけで作った石けんが酸化する様子を6種類の抗酸化素材を混ぜ込んで比べました。石けんの内容はこんな感じ。

いつもの型に無添加生地を薄く入れた後、6分割ディバイダーをセットしてそれぞれに型入れ、オーブンで170℉加温していつも通りに仕上げ、カットして水洗い、乾かしてスタンプ、トレイに並べて日陰で保管しました(4月)。時々チェックします。

保管中に酸化が進んだ石けん達。水洗いと緑茶液に浸すのとではどちらが効果的かが知りたくていくつか条件を変えて比べてみました。

上図の赤字の2つを比べます。右サンプルは水洗い後に半分だけ緑茶液に浸す、のつもりが2回目で間違えて逆側を浸してしまったので3回目からは普通に浸す事にしました。

左:作成時(10日後)4/10/23         右:2ヶ月後 5/29/23 *右側石けんは水洗い後

左側は何もせずそのまま保管、右側はチェック時水洗いしました。下段の緑茶と中央のローズマリーの部分が酸化せずに白く残っています。

作成時には一番白かった無添加の底面(中央の辺)はすっかり薄黄色になっていました。

左:3ヶ月後 6/20/23              右:4ヶ月後 8/6/23 

*共に右側石けんは水洗い後

洗っていない左の石けん表面はどんどん酸化が進んでいます。それでも一番下の緑茶部分は他に比べるとマシみたい。右側は洗った後に緑茶液に浸しました。

グレープシードオイルだけの石けんは溶けやすく、乾きにくい。6月の作業後濡れたままキッチンペーパーに並べたのでペーパーがガッチリくっついていました。そっと剥がし流水でゆすいで一部を薄めた緑茶液に浸す作業を以前と同様に繰り返します。溶けやすいので穴がどんどん広がってきていますね。

左写真は作成から3ヶ月後水洗いした直後。石けん表面は全体的に濡れていて黄褐色になっている部分もありましたが、洗うと中はまだ薄い緑色。一番下の緑茶液添加部分は一番白く色が薄い。真ん中のローズマリー部分も酸化せず残っています。

右写真は4ヶ月後の水洗い前です。石けんはどれも黄色く変色しているように見えます。特に水洗いなしの左側と右下は表面がますます黄色い液体でベタベタ。

緑茶液に浸しただけでも抗酸化効果があるかもと思ったのですが、表面に酸化汚れがついたままだと酸化は止まらず、何もしていないサンプルと同じ色合いになりました。

水洗いで酸化した部分が流される事で石けんがリフレッシュされ、そこに緑茶液でコーティングされて酸化していない綺麗な表面が保たれるのだと思います。

先の右側の3つのサンプルを水洗いした後。左は3ヶ月後、右は4ヶ月後。

右4つの上2つを見比べます。両方毎回水洗いあり。左はその後緑茶液に浸す。右は洗いっぱなし。贔屓目か右の方が少し色づいている様に見えますがあまり差はないかも。

今後もっと時間が経つと差が出てくるかもしれません。

*緑茶葉は水出しする

お湯で淹れると酸化の原因となるクロロフィルも浸出してしまうのと、カテキン成分が出すぎて石けんがかなり褐色化してしまうため。水出しでもカテキンの一部は浸出する。

緑茶液は普通に淹れて飲むぐらいの濃度のつもりです。茶葉小さじ1(約2g)を100mlに入れる感じ。浸出時間は30分程でも十分かも。(2時間はオリーブ葉の処理に合わせたため)

更に石けんの変色を防ぐために薄めて使うのがポイント。精製水で10倍に薄めたもので苛性ソーダ液を作ります。

<追記 1/26/24  左は水洗いなど処理前、右は処理後>

この様に時々水洗いするだけでも酸化が進むのを防げます。

更に緑茶液にさっとくぐらせるだけで(左上サンプル)より効果的。

表面の褐色化した部分が洗い流されて石けん自体は小さくなっているので、何もしていないサンプルの内部で酸化していない部分との差がちょっと気になりました。

和室に癒されるまめちゃん

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ダイソーの桐板とすのこが主な材料です