楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

お茶の抗酸化パワーをテストする 抗酸化テスト18ヶ月後 観察レポート3

雨期が終わって、久しぶりの保管石けんをチェックの続き。

「ベタベタに濡れていたので整理を兼ねての観察」第2弾はお茶の抗酸化パワーの実験。

現在、作成後の酸化を見ている実験が複数あり、ややこしくなってきたのでこれまでの実験をまとめて一覧にしてみました。図内の水色のシリーズの続きになります

これまでの流れ

元の実験 お茶の抗酸化パワーテスト 2020.7 〜

・緑茶の抗酸化力をみるため精製水の代わりに緑茶液で作成する

精製水と緑茶液、で5個づつ10個作成

・各種ハーブの抗酸化力テスト:抗酸化物質が豊富と思われる4種のハーブ粉末*を添加

*カレンデュラ粉末、オリーブ葉粉末、ローズマリー粉末、セージ粉末

・抹茶トッピングの抗酸化力有効性確認:全ての石けんの片端に抹茶粉末をトッピング

<当時の写真>

  左 2020. 7月型入れ時  右 2021. 1月 観察レポート1より

  2021. 6月 水洗い後  観察レポート2より

元記事はこちら↓作成状況や酸化の経過が見られます

funsoaplabo.hatenablog.com

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さて、ではサンプルチェックを始めます。

保管はこんな風に縦の列ごとに順に並べて薄紙で包み、カゴに入れていました。これまでこんなに濡れている事がなかったので動揺しました。気を取り直していつものように特大まな板へ移して観察開始。ヌメリ具合がどれ程のものか見やすいようにちょっと斜めから見たところ。うわ〜ヌルヌルだ。

キャノーラオイル、グレープシードオイル共に両面を見ます。

初めの写真が表、次が裏面。それぞれ左側が精製水(対照)、右側が緑茶液で作成したもの。

表面だけでなく裏面も結構濡れていますね。

精製水で無添加(精製水でハーブ粉末なし)の飴色石けんが基準の色、それよりも色が薄い(飴色の酸化色)ものは酸化防止効果が出ている、という風に見ます。

石けんの色が一番薄かったのは精製水+カレンデュラ粉末のサンプルでした。添加下ハーブではカレンデュラが一番効果が高いようです。

左側(精製水)と右側(緑茶液)とでは左側の方が飴色部分が多く見られたので緑茶液の抗酸化効果もいいようです。

トッピングの抹茶の効果は左側のサンプルのみ表面の右端がうっすら白い水のみとオリーブ葉のサンプルで見られました。

他は添加したハーブ粉末がトッピング抹茶以上の効果があって目立っていないのかも。

続いてグレープシードオイルのサンプルを見ます。

こちらの方が濡れ具合が酷く、石けんを並べるのに苦労しました。

こちらも一番白い石けんは精製水+カレンデュラ粉末のサンプルでした。

こちらも緑茶液を使ったものには飴色の部分がほとんど見られません。

濡れ具合、黄変は少なくても元の石けんが薄茶色に変わってしまっているため、酸化を抑える効果があまり目立たないように感じました。

トッピングの抹茶効果は左側(精製水)でほとんどの石けんに(左端が)うっすら白い部分が見られました。右下の緑茶液+セージのサンプルでも左端がうっすら白いような。

しかし、水+カレンデュラのサンプルだけは抹茶トッピング部分よりも他の部分の方が白くなるという真逆の結果となりました。水+無添加のものとトッピング部分の色を比べるとカレンデュラの方が少し白いので、抹茶トッピングよりもカレンデュラ添加の方が効果が高かったのかな、と思いました。

以上をまとめると抗酸化効果の高さ

ハーブ粉末*添加<抹茶トッピング<カレンデュラ添加<緑茶液

*オリーブ葉、ローズマリー、セージ

となるのでしょうか。それぞれ使用量、濃度で変わるでしょうが、今回の実験ではこんな感じかなと思います。

どちらのオイルでも再下段のセージはヌメリも少なく、色の変化もなく強力な抗酸化作用が発揮されているようですが、いかんせん添加した量が多すぎたのか最初から濃く色づいてしまったため良さが目立ちませんね。添加する量を減らしてテストしてみるのもいいかもしれません。(近日中にセージ抽出オイルでテスト石けんを作る予定です)

その点カレンデュラは色の変色があまりないので石けんの白さが長持ちしていました。

最後に、次回の観察に備えて表面を軽く洗いました。以前のトッピング付きと比べると・・

表面のボコボコ具合が石けんの種類、向きの良い目印になっています。トッピングの名残を見比べてみて下さいね。

要観察の保管石けんが多くてちょっと頭が混乱中、上の空のまめちゃん図