ソフトオイルシリーズ3つ目は紅花油。今回のオイルも安売りを買ったせいで消費期限が19年3月、グレープシードオイルは未開封でしたが、こちらは使いさし。そしてちょっと匂いも怪しいかなという、かなり微妙なサンプルではありますが、テストだし、石けんだし、、という言い訳とともにスタート。
紅花油 35g (High Oleic Safflower oil)
水33% 12g (12.3g)
苛性ソーダ97% 4.6g
オイルを計量して湯煎で温め、水と苛性ソーダも量り、溶かして冷まします。
両者を45℃に合わせるのが水からのマグ湯煎だと時間がかかるので、マグには45℃のお湯を入れるという手抜き。重石用の小瓶を温める別鍋の湯を使いました。オイルもそこで軽く温めて適温に。液体オイルは溶かす手間がいらないので手早く準備完了。
オイルに苛性ソーダ液を加え、攪拌開始。思ったよりもサラサラの生地でトレースが出にくいみたい。約8分で生地完成。仕上がり生地温度は50℃でした。型入れしたら生地温度は40℃に。重石温度73℃、湯温58℃で湯煎スタート。
湯温65℃ぐらいから観察するか、と最初放置でゆっくり目に観察したのですが、いつまでも透明化の兆しがない。20分後はまだ柔らかく動く生地も、だんだん濃くドロリとしてきて、50分後には固まって動かなくなっていました。なので、もうすぐ!と思っていたのですが、全く変化がなく。イヤ〜な予感が。シアバター時の苦い経験が思い出されます。
生地温度は20分後からすでにマグ湯温よりも若干高めで30分後には71℃(湯温66℃)とピークが来てる?と思われる状態だったため、約1時間で加熱を切り上げ、保温10分の後、室温で冷まして、と見切り発車することにしました。
これまで同様の手順で30℃に冷まして冷凍庫30分。
とここで、型出しできない、という事に気づきました。出来上がった石けんが柔らかくていつものようにガッチリ固まらない。
2時間冷やしてみてもダメだったので、上面だけpHを測ってみる事に。
いつもよりも若干青みが強い?やっぱりまだ出来上がってない??
悩んだ末、再加熱する事にしました。
今度は生地と湯温の両方をモニターしてみます。湯量を少なくして型のフタギリギリにし、モニター温度計のプローブで押し付けて沈める?作戦。
生地温度は0℃ぐらいでしたが準備中にみるみる10℃ぐらいに。取りあえず手早く反応させて仕上げてしまおう、と約70℃の湯を入れてモニターしていきます。(と言いつつ、データ整理などに集中しすぎていて気づいた時には、といういつものパターン)
湯温74℃、生地温度14℃でスタートしました。50分後ぐらいに一度観察した時には湯温76℃ぐらい、生地温度70℃ぐらいで生地の変化はまだありませんでした。
しかし、70分後にはすでにピークを超えており、引き上げてみたら、すっかり透明化していました。 グラフ、ピンク(紫)が生地温度、黄色が湯温)
透明化した石けんはフタを開けてみるとこんな風。やはり先ほどとは全然見た目が違います。室温で30℃に冷まして、冷凍庫へ。
いつも通りに仕上がりました。 そうそう、この感じ。やはり先ほどのは仕上がりが甘かったみたいです。
早速pHチェック。底面10〜11、側面も同様。上面13ぐらい?やはり高め。青みが強い。
カップの残り生地13。フタの裏は、1度目の湯煎のものは13でしたが、2度目の湯煎のものは11ぐらいでした。
やはり、ある程度の高温加熱は必要なようです。
最初の加熱で70℃ぐらいのピークが出たと思ったのは誤差範囲だったかも?
湯温のモニターはプローブが型とカップの隙間の狭い部分なので、湯温にムラがあったのかも。そういえば、前回のシリーズでは湯温チェックの前に混ぜていたっけ、などと、今思い出したり。前回まではオレンジの放射型の温度計で表面温度を測っていたので温度ムラが気になったけれど、今回のモニター型では自動で温度が表示されるため、温度ムラのことをすっかり忘れていました。
それと、最初の湯煎はもっとズボラに長めに湯煎しとけばよかった、と反省しました。
これまでの経験上、あまり細かく観察するのは、その都度温度が下がるのでよくない気がしています。
という事は、最初から2度目の湯煎方法を採用すればいいのでは?などと思ったり。
確かにフタを開けなくても生地温度がわかるので便利ではあるけれど。。
次回からどうするか、未だ悩み中です。