楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

野ばらの石けん1作目をリメイクしてみた

f:id:FunSoapLabo:20190924145436j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924145808j:plain

1作目の野ばらの石けんがアルカリ高めなのが気になって、2作目も作ったのですが、

2作目は普通にいつも通りの仕上がりになりました。

しかし、カットした後にサイズの違いに気づいたので、並べてみました。

2作目(左)と1作目(右) やはり1作目は一回り小さいですね。

同じレシピで同じように作ったのにこれだけ差があるのは・・・

 

やはり、オイルの入れ忘れか計量ミスだと思いました。

トッピングの重量、量っていなかったので大体ですが 作成日からだいぶ経つので乾燥したことなどを考慮して概算すると70g少々足りないようでした。

という事から、ラードの入れ忘れでは、という事になりました。シアバターを入れるのに手こずった記憶があるので、どうやらカウンターに出しただけで入れ忘れたらしい

 ラードは77gだったので、過剰な苛性ソーダ量は10gです。

これを、反応の早いココナツオイルと水分を追加してリメイクします。

必要量は、ココナツオイル 36g、精製水 14g となりました。

f:id:FunSoapLabo:20190924145544j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924145613j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924145752j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924145826j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150049j:plain

生地の準備

元の石けんをスライスして、トッピング具材、柄部分をグリーン系、ピンク系にできるだけ切り分けました。(混ざると色がよくないので)

分けたものをそれぞれ、できるだけ細かくみじん切りに。

それぞれをジプロックバッグに入れ、同量になるように色の薄い部分で調節。

精製水、ココナツオイルをバッグに加え、袋ごと手で全体に満遍なくオイル等が馴染むように揉み込みました。

f:id:FunSoapLabo:20190924150121j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150146j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150208j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150354j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150416j:plain

ピンク系は手で揉んだだけ、グリーン系はその後も麺棒を使ってしっかり粒を潰すように捏ねました。(後でpHを比べるため)

f:id:FunSoapLabo:20190924150432j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924151038j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150716j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150657j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150703j:plain

よく揉み込んだ生地はバッグの中で一塊りにしてモニター温度計を刺し、ザルに入れて水と中敷を入れた鍋に入れました。スチーム加熱している間にトッピング具材と型の準備をしました。

作成している生地は5切れ分なので端にダイソーで買った工作用フォームを足りない2切れ分になるようにカットして詰めました。底のカーブが難しい

スチームは70℃ぐらいで生地が透明になるまで約3時間加熱しました。

透明になったらバッグの端をカットして型に絞り出しました。

f:id:FunSoapLabo:20190924150650j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924151005j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924151024j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150956j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190924150953j:plain

ホットプロセス法でおなじみのモサモサ生地は、冷めると扱いにくくなるので手早く型入れしました。台に叩きつけたり、手で押さえたりして空気が入らないように詰め込んだので、グリーン生地を挟み込むぐらいしかできませんでした。

トッピングを飾る頃には固まり始めていたので、飾りは少し穴を開けて埋め込みました。

くっついてはいないけれど、スチーム中に熱と水蒸気でなんとかなるだろうという目論見

フタをしていつも通りに温度計をセットして再びスチーム加熱。

鹸化反応はもう終わっている筈なので、この加熱は型入れした石けん同士をくっつけてなめらかな一体形にするためです。

生地も完全には冷めていないので、それ程はかからないだろうと思ったのですが、2時間ほどかかりました。

いつも通りに室温で冷まし、冷凍庫に入れて型出し、カットしました。

f:id:FunSoapLabo:20190930093343p:plain
f:id:FunSoapLabo:20190930093356p:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925071103j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925071557j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925071328j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925071058j:plain

型出し直後。フォーム部分は後1〜2枚必要だったかも。力尽きてまあいいかと諦めた

カットするまでは、穴ぼこだらけでは?と心配でしたが案外大丈夫でした。

トッピングもうまい具合にくっついていました。

PHチェック。上の小皿に入っているのはジプロックバッグに残っていた石けんです。

どれも大体同じ、いつも通りのpH9〜10でした。

f:id:FunSoapLabo:20190925072210j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925072259j:plain

思ったよりも綺麗にできました。

グリーン生地はあんなにしっかり麺棒で潰したのにやはり白い斑点が見えます。

pHテストの結果も手こねだけのピンク生地との差はなく、しっかり細かくみじん切りにしておけば手こねだけでも問題ないようです。

石けん粒をふやかす?ためにもう少し水分を多めにして数日バッグのままで置いてからオイル追加で作成したら、もう少し斑点が無くなるのかもしれません。

水分含量の多い具材はスチーム中に空気中の水分がくっついて、表面にグリセリンの粒ができるようです。野ばらの石けん2に続いてトッピング具材が砂糖がけのお菓子のようになりました。

f:id:FunSoapLabo:20190925072437j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190925072141j:plain

最後にもう一度、1作目、リメイク、2作目全てのpH状態を見ました。

1作目は相変わらず紺色。pH13ぐらい?でしたが、リメイクしたものはpH10ぐらいに下がっています。*追加のオイル量はすでにソーダ灰になった分など見越して若干少なめにしました

2作目はpH9〜10で、いつも通りの仕上がりです。

 

今回の失敗、最初はショックで焦りましたが、アルカリ高めになってしまった石けんのリメイク法が実験できて面白かったです。

ジプロックバッグは便利ですね。 ただ、厚手のものを使うことと、捏ねている時に破らないように注意すること、加熱時には鍋肌に直接触れないようにして下さい。

 

捏ねた石けん生地は加熱時に、早く確実に反応させるために平たく伸ばしてスチーム(オーブンなら簡単なのですが)する予定でしたが、サイズの大きい袋を使ったため、袋を鍋肌につけないようにするのが難しく、温度もモニターしてみたかったので固まり状にしました。

ペタンコにしていたら、加熱時間はもっと短くてよかったと思います。

また、当初は加熱で溶けてゆるゆるになった生地をさらに揉み混むことを想定していたのですが、ペタンコでなかったためかそこまで緩くはならず。経験上、湯煎やオーブン加熱では結構ゆるゆる生地になったのだけど

結果のpHから考えると、これならば最初から型入れして加熱すればよかったかも、と思いました。

ポロポロの生地を型入れして柄を描くのも面白いかもしれませんね。

よく知らないけれど、グラスサンドアートみたいにするといいのかな?

最初から狙ってするのではなく、失敗した時のダメ元リメイクで遊ぶには楽しいチャレンジかも。

f:id:FunSoapLabo:20190930092307p:plain