楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

クリスマスカップケーキ石けん その4 泡立て器で作成、翌日加熱

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多めに作ったクリスマスカップケーキ石けん具材がまだ残っているので、色々な条件で作って比べてみることにしました。

①泡立て器で作ってみる  スチーム、オーブン両方を試す

を室温でそのまま置く 2週間後?完成しているかチェック(後日追加更新予定)

翌日加熱してみる スチーム、オーブン両方で当日作成(ブレンダー)と一緒にに加熱して比較

*1日置くと生地が少し固まるので、加熱による生地ダレが防げるのでは?と思ったのですがどうなるでしょうか。

道具と材料 写真参照  (大ボウルは2個使用)具材は以前の記事参照 8個分

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①泡立て器で作ってみる

生地の作成

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これまでと同様のレシピを、8個分に計算し直しました。

ステンレスボウルを使用したのでガス火の極弱火でゆっくり温めて固形オイルを溶かし,

液体オイルを加え、冷ました苛性ソーダ液も入れて、泡立て器でひたすら混ぜます。途中で生地が冷めてきたので30℃台になったら少し温めなおして、さらに混ぜ続けました。(生地跳ねに気をつけながら、両手で挟んで回転させる方式)

生地分け、黄色生地の作成 

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1時間ほどひたすら混ぜて、ようやくトロミのある生地になったので香料を加えてさらに混ぜ、500g生地分けして黄色生地を作りました。

色材とオリーブオイルを入れた小容器に生地のついたヘラを入れてすり混ぜ、大ボウルに色を戻しいれて全体をよく混ぜて仕上げました。

できた生地はシリコン型に62gづつ流し入れました。

緑色生地の作成、絞り出し

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同様に、残った生地550gで緑生地を作り、こちらはさらに泡立て器でしっかり混ぜて絞り袋に入れます。かなり頑張って完成!したはずなのに、袋に詰めて持ち上げた瞬間流れ落ちてしまいました。(写真3枚目)冷めると固まりやすい生地のため、温めなおして混ぜていたので、まだ緩かったようです。ブレンダーなら手早くツノが立つ生地ができるのですが、手混ぜは時間がかかりますね。

気を取り直し、もう一度袋から出してしっかり混ぜなおし、再度袋へ。袋の上から触ってみて、まだ柔らかすぎる気がしたのでそのまましばらく休ませる事にしました。

先に洗い物を済ませたりして少し置いて、生地を落ち着かせてから絞り出しました。少しづつ様子を見ながら、まず中央部に少しづつゆっくり絞り出しました。

徐々に周囲に絞り出し、盛り上げるようにしました。最初は緩めだった生地も、途中から扱いやすくなっていました。

具材のトッピング

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今まで通りにバランスを見ながら全体に具材をくっつけるように軽く埋め込んでいきました。最後にマイカを雪のようにふりかけて、加熱の準備をしました。

8個のうち2個をそれぞれスチーム加熱、オーブン加熱しました。

双方、モニター温度計を差し込んで、容器内部、鍋内部、オーブン内部の温度も記録しました。

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スチーム加熱は最初強火で5分強、開始7分で鍋内(容器の上)は80℃近く、容器内は77℃。火加減を極弱火にして、ドームフタを開けて少し冷まし、蓋をして保温。60分後には鍋内は62℃、容器内はじわじわと80℃まで上昇。78分後どちらもoffに。

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ブレンダー作成よりも泡立て器作成はトレースがゆるい気がするので、なるべく低めの70℃ぐらいで保温する予定でした。が、容器内温度は80℃になり、少し高くなってしまいました。上のグラフで深緑色が鍋の中に入れた容器の上に置いたモニター温度計のデータで、これはドームフタに取り付けたガラス温度計とだいたい同じでした。(ガラス温度計は場所的にも容器に触れないギリギリなので妥当な結果)容器内温度と容器の上温度はだいたい10℃の差だと思っていたので60℃保温をすれば、容器内は70℃ぐらいになっているかな、と思っていたのですが、80℃ぐらいで保温されていたのは予想外でした。最初の強火をもう少し短くした方がいいようですね。

*残した6個はそのまま室温(19℃)で置いておきます。 

加熱終了、pHチェック

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 左から 奥の6個は室温保存、手前ピンクはスチーム加熱、黄色はオーブン加熱

どちらも大して変わらない高さで仕上がりました。

右へ スチーム加熱 pH9〜11

   オーブン加熱 pH10〜11

   室温     pH13〜

感想

泡立て器で混ぜてトレースを出すのは時間がかかって大変でした。このレシピはラードが多く、パーム核オイル、ココアバター などの常温で固形の油脂が多く含まれるため、室温が低いと特に固まりやすいです。

しっかり混ぜないと苛性ソーダと反応してのトレースではなく、固形油脂が固まっただけの擬似トレースになります。

トレースが出ていても温度が30℃以下に下がると固まるのでそれを利用して絞り出すのですが、固まりすぎてガチガチになってしまうと絞り口から出なくなるし(袋も破れます)、ちょうど良い具合に見極めるのが少し難しいかもしれません。

ブレンダー作成には慣れていても、このレシピの泡立て器作成は初めてだったので、やはり失敗してしまいました。せっかく絞り袋に入れたのに、手に取った瞬間に絞り口から生地がダラ〜っと流れ出てしまったのには参りました。

実はその前にも、黄色生地を型入れしたつもりが、色付け前の緑用生地だった、なんてこともあり、倍以上時間がかかってしまいました。もちろん、元の容器に戻しいれて、再度やり直し。泡立て器で攪拌するのは思ったよりも体力がいるので疲れて頭が回らなかった、などと言い訳を少し・・

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③ブレンダーで3個作る 昨日のものと同時にスチーム、オーブンで加熱 

道具と材料 写真参照 生地の作成

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生地分け、黄色生地

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 ブレンダー攪拌で作った生地は上の泡立て器で混ぜたものよりも白っぽいような。

トレースの具合もしっかりしていて、いつまでもゆるゆるだった泡立て器攪拌とはずいぶん違いました。

緑生地、型入れ、トッピング 

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 黄色生地はシリコン型に型入れし、緑生地を同様に作りました。量が少なかったせいか、すぐにツノの立つ生地ができたので絞り袋へ入れ、ツリー形に絞り出しました。

トッピングをして仕上げにマイカを振りかけ、加熱の準備をしました。

右端写真は鍋に入れるタッパー容器のフタをするところ。昨日、泡立て器で作成した半ナマ?石けんにモニター温度計のプローブを、容器を通して差し込んでいるので、宙吊り状態になっています。

加熱、完成

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スチーム加熱は、1日置いた半ナマ石けん(少し鹸化反応が進んでいるはずなのでこう呼んでいます)なので生地の発熱が少ないと思い、容器内を70℃ぐらいで少し長めにする事にしました。
オーブンの方は毎回自動的に72℃(設定温度は76℃だけど、サーモスタットでその温度になると切れ、70℃以下でスイッチが入る仕組みなのでそれぐらいになる)ぐらいになるので調べるのをやめ、石けんを2つモニターしました。

薄紫が今日の濃い紫が1日置いたものです。

1日置くと、フレッシュなものよりも生地温度が低いことがわかります。

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加熱時間はもっと短くてもよかったかも。少なくとも2時間で充分だったと思いました。

 スチーム加熱の3つ 

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 ピンク型が今日の。水色、緑型が昨日の。高さはそんなに変わっていなかったけれど、表面がとろけたようなルックスに。触ると半透明のロウみたい。クリーム色のアイシングをかけたような感じです。

鍋内のタッパー容器は内部温度用のモニター温度計を入れているので、ワイヤーコードが挟まってフタがちゃんと閉まらず、蒸気が入ったらしい。加熱時間も長かったし。

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一日置いたことで、ある程度反応が進んで石けんになっているため、それが加熱されてグリセリン?が出てきたのかも。

モニター温度計をつけた水色型、つけなかった緑型は同じものなのですが、緑型は水色ほどトロリ感はありません。温度計のプローブを伝って容器の天井?にできた水滴が伝って落ち続けたのでは、と思います。

1個だけ作成の時のように、ツリー部全体の生地がぐんにゃりしてぺしゃんこになるのではなく、表面だけがトロけた具合です。

シリコン型外側には溶けて流れた雫がつららのように垂れ下がっていました。

 

pHチェック

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石けんに試験紙を乗せた写真では飾りなどで少し見にくいので、ペーパーの上に並べて比べています。

手前の右側が室温に置いただけの半ナマ石けん。濃い紺色でpH13?14?

 その他は全てpH9〜11ぐらいです。

奥の4個は左側2個がスチーム、右側2個がオーブン。ピンク、黄色のシリコン型が今日のフレッシュな生地。

おまけの左手前の塊は絞り口や袋に残った生地を集めてオーブンで加熱。(上の写真でマフィンパンの穴に転がっています)大きい方は1日放っておいた絞り袋から集めた残り生地。すっかり固まっていて、袋を開くとカケラになってパラパラと剥がれ落ちたので、絞り口に残った塊とともに丸めました。捨てるつもりでシンクで作業したので適度に水分も足されて程よくまとまったのがよかったのかも。小さい塊も、袋を洗い流していて出てきた塊をすくってオーブンに入れてみたもの。意外にも上手く石けんになっていますね。

これでめでたく玉飾り以外の具材は全部なくなりました。

後は室温保存のサンプルが無事に石けんになるのはいつか?チェックするのと、加熱完成後、水洗いなしのサンプルが酸化しやすいかどうかを見ます。

結果が出たら追記で書き足します。

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12/9/19 左端 室温のものがpH11〜12ぐらいに下がっていました 

追記

8/15/20  一つ前の写真と同じサンプルを(左奥の3つ)並べてみました (他のは適当)

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緑生地は少し色あせたようですが、ほとんど変わりなし。香りも残っており、この暑さの中、一瞬冬の寒さを思い出して懐かしかったです。
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目立った酸化はなく、結構綺麗なまま保存できています。段ボールトレイに並べて上にキッチンペーパーを被せただけ。当地は雨が降らず、カラカラに乾燥した毎日です。

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