前回はデータ不足が迷走の原因かも?と反省したので、今回はガッチリ記録を取ってみる事にしました。今まで、なんとなく闇雲に行き当たりばったり的にノートに数字を書き連ねていたけれど、たくさん記録した割には肝心のデータが抜けていたりする事が何度かあり、「必要事項を記入する形式のフォームがあればいいのか」とようやく気づきそれらしいものを用意してみました。気づくのが遅いですよね。
いつも通りに道具を揃えて、実験スタート。 ↓12:49 photo
アボカドオイル 35g
水33% 12g(12.3g)
苛性ソーダ97% 4.7g
室温 18℃
まず水を量り、苛性ソーダを量り、水容器に苛性ソーダを入れて振り混ぜて溶かし、冷ましておきます。(普段は量がもっと多いので量った水とソーダの容器を持って外のテラスで溶解、冷ましをしています。窓際で行っても風に乗って家の中に強アルカリの蒸気が入ってくるので、外で行って戸を閉めます。ただし強風、雨、動物には注意です)湯煎で温めたオイルと冷めたソーダ水が45℃になるように調整して温度がだいたい合えば湯煎しているオイルにソーダ水を入れます。
この時、湯温は50℃ぐらいになっています。
ミルクフォーマーとカバーを湯煎カップにセットして攪拌スタート。13:05
攪拌をし始めると生地はサラサラでトレースしづらいみたい。
何度か止めてチェックしながらも攪拌を続け、表面の油浮きや生地のムラ、フォーマーの先についた生地の垂れ具合などをみて、ある程度のトロみがあり、生地温度が47℃ぐらいになったので終了。型に入れました。13:15 (型入れしてチャック袋に入れたりで生地はあっという間に42℃に冷めた) 13:17〜加熱湯煎スタート。湯煎中はお湯にしっかり沈めて全体的に熱が回るようにします。本当は重石より、カゴみたいなものでタッパーを底に沈められるように押さえられる物体があればいいのですが、、手頃なものがないので湯を詰めたビンで代用しています。湯煎が始まったらタイマーを10分でセットして、ここから10分毎に湯温と生地底温度、生地の様子をチェックします。
湯煎中から冷まして冷凍するまでのデータはこんな感じ。
(個人的メモ用なのであまり見栄えはよくないですが)
今回も透明化するのに時間がかかりました。湯煎開始80分後にようやく底の一部が透明化。120分で全体が透明化。時間的にはオリーブオイルと全く同じです。
ただ、生地の温度がオリーブは(あいにく生地温度データが開始と終了しかないのですが)低めで120分後の全透明時でも69℃だったのに比べ、アボカドは80℃超え!
湯煎スタートの湯温もオリーブの方が高かったのに。
で、よくよくメモを調べてみると、オリーブでは重石のビンに入れるお湯作成で手間取って結局65℃の重石を使ったことを思い出しました。
今回のアボカドでは78℃の重石。それで??まさかね。それともオイルの特性の違い?
まあ、全体に綺麗に透明になったし、鹸化反応が一番速く進む状態にはできたと思うからよしとしよう、と自分に言い聞かせ、この疑問はひとまず置くことにしました。
やっぱり、スルッと出るタイプの石けんではないので室温と同程度まで冷ました後は冷凍庫に少し入れて型出ししました。いつも通りにpH試験紙でチェックします。
上面は薄緑〜緑といい感じでしたが、裏面、側面がなんだか青っぽい緑。
今までは上面が青っぽく、底から側面は緑で空気層に触れている上面がアルカリが強い印象でした。どうして逆になっているのだろう?
フタの裏についた石けんもいつもよりもアルカリ度が高いです。
カバーに残った非加熱の生地はもちろんいつも通りの紺色。19:19 last photo ↑
2時間しっかり加温して、しかもその大半が生地温度70度以上あったのに、出来上がった石けんが他のものよりマイルドじゃないなんて! うーん、さっぱりわからない。
石けん作り、奥が深いというか、やはり一筋縄では行かないですね。
でもまあ、使えないほどキツいわけではないようです。
本日のまとめ
アボカドオイル100%石けん作成データ
生地温度45℃ぐらい
攪拌10分
型入れ 生地温度42℃
湯煎120分湯温50℃〜73℃
全透明化+10分(スイッチはオフで)終了
室温で冷ます
型出し3時間半後
次回はパーム核オイルです。