楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

シアバター100%で極小バッチ実験 その5

順調に進んでいた実験も、5回目にして ?というよくわからない状況になりました。

もともと白い塊であるシアバター。溶かしてソーダ水と合わせる時はもちろん液状。

型入れして湯煎すると、、

そう、いつ透明になったのか、今が透明なのか、全くわからなかったのです。

今までの流れで素早くチェックすれば生地温度を測れそうなので、途中から20分ごとに湯温と生地底温度は記録していたのですが、最初からやっておけばよかった。 

後悔先に立たず。無駄に頑張った気がする。 

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白いブロック状のものがシアバター

シアバター   35g

水33%     12g (12.3g)

苛性ソーダ97% 4.6g

室温 19℃

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シアバターを湯煎で溶かす 苛性ソーダ液を調製 オイルとソーダ水の温度を合わせる

これまでと同様にシアバターは湯煎で溶かし、調製した苛性ソーダ液と共に双方が45℃に合わせます。 ここまでは順調でした。 

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オイルにソーダ水を投入 ミルクフォーマーで攪拌

湯煎中のオイルにソーダ水を投入し、攪拌を始めます。最初からモッタリした重い生地で攪拌するとコポコポした音がします。(フォーマーの電池消費具合にもよりますね)生地の具合をチェックすると白濁しているけれどサラサラしているのでまだと判断。しばらく攪拌を続けてみて、表面がオイリーでないか、生地温度、がどのくらいか、フォーマーの先を壁につけて伝い落ちる生地の具合などをみて4分で終了を決めました。

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いつまでたっても見た目がほとんど変わらなかった生地 

完成した生地を型入れ。チャック袋に入れ、空気を抜き、加温湯煎52℃〜スタート。

湯煎中の湯温と生地変化

20分後 湯温61.4℃  生地上面は白いが底面少しだけ透明?

40分後 湯温65℃   生地状態 白に戻る バッグにお湯もれ 生地温度65.3℃

60分後 湯温68.9℃  生地変わりなし 温度72.6℃

80分後 湯温70.4℃  生地よくわからない 74.1℃

100分後 湯温68.6℃  生地温度68.3℃

120分後 湯温70.3℃  生地温度71.4℃

140分後 湯温70.2℃  生地温度74.5℃

160分後 湯温70.2℃   生地温度74.8℃   生地は変わらずのよう

180分後 湯温73.6℃ 生地温度81.4℃???

200分後 湯温73.3℃ 生地温度81.5℃

240分後 湯温69.7℃ 生地温度71.7℃

270分後 湯温71.1℃ 生地温度73.8℃ もう訳がわからないので終了 6時10分

室温で冷ます 最後冷凍庫でシュリンクさせて出す (硬くてどうにもこうにも)

冷まして 4時間後 10時に型出し 

途中でもうやめようと思ったのですが、湯温よりも高いので発熱しているのかと思った為、それならまだ反応中なのでもうしばらく様子見を、となってしまって。

後から考えると、マグの底から熱がタッパーに直接伝わっているせいでは?と思うのですが、不明です。マグの湯温は75℃を超えないと信じていたのでビックリ。

このあとマグの湯温変化は再度データを取り直してみて、最初のテストで73℃までしか上がらなかったのはスタート時の水温が低かったのと時間が短かったせい、と判明。手持ちのガラス温度計は80℃までなのでそこでテストをやめました。いくら何でも石けん生地を80℃以上にはしたくないし。(それだったらクロックポットでのホットプロセスと同じになってしまう)

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真っ白ですべすべ 石けんというよりロウみたい

無駄に時間がかかったけれど、なんとか完成した石けんはココナツオイル石けんに似た表面。もう少しキメが粗い感じ。蒸しパンの表面みたいな細い穴がプツプツあり、ある程度滑らか。裏面は真っ白ですべすべで手に残るのはしっとりしたシアバターそのものの感じ。薄く膜を張るような。見た目には何の問題もなさそうです。

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 pH試験紙でテストしてみました。 まずは表面。石けんというよりワックスっぽい。溶けにくい感じですが青みは出ませんでした。

側面は時間が経つとわずかに青色が出てきましたが、緑優勢。

カップに残った生地は紺色〜濃紫色。

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 フタの裏、表面のヘリのクズ石けんも双方緑にわずかに青みが入った青緑。

というわけで、石けんとしてはちゃんと仕上がっているようです。

pH試験紙の残骸が水彩画みたい。

今回、生地温度は80℃超えという高温になったのに、ココナツオイルのようにクレーターはできていません。不思議ですね。

 

本日のまとめ

シアバター100%石けん作成データ

生地温度45℃くらい

攪拌3分

型入れ 生地温度50℃くらい

湯煎 280分で終了 

  湯温52℃〜74℃

  生地温度50?〜82℃

透明化は確認できず

室温で冷ます

型出し 4時間後(冷凍庫使用)

 

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初めてグラフを作ってみました。生地底温度のデータ、大事な最初が抜けているのが痛いですね。もしもう一度するならその辺りを改善しなくては。。

黄緑色の標準マグ湯温はマグカップに15℃の水道水を入れてマグウォーマーで温め続けて湯温をチェックしたデータを今回のマグ湯温に合わせて、近い部分を切り取って使っています。

こちらはガラスの温度計を差し込んだまま、計測したので最高温度が80℃までしか測れませんでした。

再実験、今はやる気が全くないけれど、いつかは。。それにしても、エクセル、難しい。思うように動いてくれなくて手書きの方が早いんじゃ、というレベルです。

 

実験はあと少し続きます。次はアボカドオイルです。