楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

宇治金時 あずき入り ・・お抹茶は入っていませんが

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夏向けにサッパリした使い心地の石けんを作りました。オイルにはごま油を加え、生地の半分にはあずき粉を添加、オイルとスクラブ両方でサッパリ効果を期待しています。

しっとりした使用感ではなく、かなりしっかり洗えます。

油分がごっそり持っていかれる感じ。

キッチンでの手洗い用に、ハンバーグタネの油汚れ、小麦粉のタネなどのしつこいベタベタ汚れを素早く落とすのに便利です。

見た目でもかき氷の宇治金時のイメージであずき色とグリーン、白にしました。

クロロフィルの色褪せと酸化が気になるので本物のお抹茶ではなく、酸化鉄(Iron Oxide)でグリーンにしています。

フレグランスオイルでグリーンティーの香りをつけました。

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写真の中央ペレット状のココアバター はシアバターに変更しました

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    Sodium Lactateは型離れをよくする、石けんを硬くする、早く鹸化させる効果があるらしいです。Sodium Lactateや塩を添加するとできた石けんは粘りがなくなり、脆く割れやすくなりますので、石けん粘土を作る生地には入れない方がいいかな。                                       

★二分割ディバイダーを用意して型にセットしておく ↓

<作り方>

①苛性ソーダ溶液を調整する

・精製水を量り、苛性ソーダを量り、換気の良い場所で水にソーダを手早く入れ溶かす

・詳しくは過去記事参照 (型のディバイダーについても)

Lavender & Calendula 石けん レシピ紹介、苛性ソーダの扱い方 - 楽しい石けん作りラボ

 

②油脂を計量し、溶かす

・まず固形油脂から量る

・電子レンジで20〜30秒づつかけて、取り出して揺すってまぜる

・溶けるまで繰り返す(ヘラで混ぜてもOK)

・溶けたら、そこに液体油脂を量り入れる(軽いものから順に入れる)

 

③添加物の準備

・あずき粉は量っておく 

・緑の顔料(Green Chrome Oxide) は横に置いておく(少量なので容器から直接入れる)

 

④生地の作成

・用意したオイルにブレンダーを入れて、空回しし、カップ内部の空気を抜く

・ブレンダーはオフ、冷ました苛性ソーダ液(50℃前後ならOK)を一度に入れる

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空回し  断続攪拌  ライトトレースで香料添加  軽く攪拌、手混ぜで仕上げ

⑤攪拌開始

・連続でなくスイッチをこまめに切って1秒以内の断続使用で生地を攪拌

・軽めのトレースで止めて香料を入れる 

・香料入れたらなるべく早めに手動でよいので軽く混ぜ(物によってはすぐに固まってしまうものがあるため)少し攪拌して仕上げる

 

⑥生地わけ

・トッピング用白生地(無地) 150g

・あずき粉生地        285g (器具に残った生地量により異なる)

・緑生地           残り

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オプションを混ぜるのは大きいボウルの方がやりやすい

⑦色付け生地(透明度のあるボウルは混ざり具合が見えて便利です)

あずき

・色材はなるべくボウル壁に近いところに入れる

・ヘラで壁に擦りつけるようにしてダマをなくし、なじませてから全体に混ぜる 

緑生地

・同様 ダマをなくしてなじませた後(マーブルにするので)少し混ぜるだけ

・好みでお好きなように

 

⑧型入れ

・ディバイダーの両側から同時に型入れする

・片側づつ入れる場合は少量づつ交互に入れる(漏れやディバイダーのズレが生じる)

・全部入れたらディバイダーを外して、ボウルやディバイダーに残った生地も入れる 

・表面の処理は好みで(表面にポタポタが残った方が動きがあって私は好きです)

 

⑨トッピング

・取り分けておいた白生地は固まっているので、ヘラでよく混ぜてほぐす

・型入れ 中央をくぼませたければ真ん中をメインに入れてヘラで周囲に広げる

・全体を同じ厚みにしたければ全体に薄めに生地を入れていく

・生地の固まり具合によって流し入れたり、ヘラですくい入れたり臨機応変に

・全部入れたら好みでヘラの先や竹串で模様を描いても

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同じように作っても、毎度表情が異なります

⑩スチーム作成:準備

・型に蓋をする

・鍋と温度計をセットしたフタ、中すを準備

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生地温度モニターは念のため 鍋内温度と見た目の透明化で仕上げます

 

⑪スチーム中の様子

・60分ほどで手早く仕上げてみようと、65〜70℃で加熱

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生地上部が黒っぽく透明になっていく様子

・青プローブが中央、赤が角 赤の方が温度上昇が早い

・開始56分後、(写真3枚目、4枚目)上部中央のみを残してあとは透明化したので火を止め、そのまましばらく置く

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・64分後、全透明化 (最高生地温度82℃)

・しばらくそのままにし、その後室温で粗熱を取る 

・冷凍庫で数時間冷やす

 

⑫型出し、カット、pHチェック、水洗い

・室温放置で粗熱を取り、冷凍庫へ入れ数時間後型出しする

・7つにカット(なんちゃってカット台なので多少ズレています)

・pHチェック スポイトで水道水を数滴垂らし、しばらく置いてから試験紙を乗せる

・水洗いは表面、特に上部に浮き出た余分なオイルやアルカリ分を落とすため

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pHチェック 上部中央のみが青く、少し高め10〜11、あとは黄緑9〜10

⑬乾燥、スタンプ

・水洗いした後、キッチンペーパーの上で軽く水気を切り(10分ほど)トレイなどに並べ直して日陰の風通しの良いところで乾燥させる

 ・濡れたままキッチンペーパーの上に長く置くと紙がくっつき取れなくなる

・スタンプするなら翌日がやりやすい

 

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ごま油の鮮度によって古いと少し色がつくような気がします。

太白ではなく普通の茶色いごま油だと無地部分が白でなく、薄茶色になってしまうので、コントラストがイマイチ。好みですが。 

今回は温度変化のデータは取りませんでした。取ればよかったかな?

pHは大丈夫そう。上部のみ高めに出るのは、下から透明化が進む(鍋なので下が熱い)ため、熱くなった過剰オイルが上部に上がって行き、その時に通り道の未反応アルカリ成分も一緒に上がって行くのでは?となんとなく考えています。

軽く水洗いした時に数回両手でくるくる回しただけで泡立ちました。もっちり系ではなくさらっと系のふわふわ泡でした。 

実は泡立ちと使い心地テストをしたら、洗浄力が少し強すぎるようなのでレシピを少しマイルドに変えました。苛性ソーダと水の量は同じで大丈夫なようにしています。

(オリジナルレシピはオリーブ130ココナツ100ごま油80パーム核70ラード70ココアバター 30ひまし油20 水165苛性ソーダ72でした)

香料のグリーンティーは私には爽やかな緑茶の香りそのもの(ちょっとオシャレだけど)で大変気に入っているのですが、Bramble Berryのレビューでは概ね良好な中「思った香りと全然違った」「グリーンティーじゃない」「チリベルデ(なにそれ?)の香りにしか感じられない」「汚れた灰皿」などと厳しい評価があるのが不思議なところ...

思うに、これらの人の言うグリーンティーとはバニラやら何やらがいっぱい入った甘ーい香りの抹茶入りの飲み物をイメージしているのかも。もしくは他社のグリーンティーと称するキャンドル、その他製品の香りをイメージ。きっとそうに違いない。。

調香師さん、いいお仕事をされているのに。お気の毒、なんて思ってしまいました。

 

 

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