楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

野ばらの石けん Wild Rose

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5年前、ずっと作ってみたかったバラの石けんに初挑戦。エッセンシャルオイルはお高いので、フレグランスオイルを購入しようとしたら、いくつか種類があってどれがいいか分からず、選んだオーソドックスっぽいものは(English Rose)、クラシックすぎた。思ってたのと違う。。

レビューをちゃんと読めばよかった。確かにおばあちゃんのイメージ。

それでも一応バラの香りだし、と何度か作ったけれど「何か違う」と満足できなかったため、余計に何度も作ることになったかもしれません。

回を重ねるうちにネットで見つけた作品を真似たりして、デザインは当初からずいぶん変わりました。

 その後、別のバラの香料をオーダーしたのですが、やっぱり違う(Crisp Apple Rose)。

Baby rose の方がよかったのかも、と後悔していたところ、

先日のオーダーのオマケで付いてきた新しいフレグランスオイルが Wild Rose で、今までで一番思っていた香りに近い!

甘すぎず、野ばら特有の酸っぱいような、ちょっとグリーンぽい香りが入っていていい感じ。ホームページの説明によると思いの外沢山の香料がブレンドされていて驚きました。

とりあえず変色も凝固もしないらしいようなので一安心。

これを使って2年前のレシピを再現してみます。(材料が少なくて済むようにシンプルに変えました)

 

まずは具材の準備から いつものダイソータッパー750ml 1ケース 7切分

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5月に余った生地で作ってあった薄板状石けん緑(Green chrome oxide, Kelly green mica, Hydrated chrome greenのミックス オーブン加熱済み)

袋を破って開け、

雪の結晶のクッキー型で抜き、6つにカットして葉っぱに。4X7枚

アクセント用に少し濃いめの緑、微塵切り少々

次回作では葉っぱは指で押してヘリを平たくするとよりリアルになりました 

は1月に具材用に作った色石けんシリーズからピンク(Elecrlic bubble gum,

Fired up fuchsia) を適当に混ぜて手こねで丸めたもの。本当はバラ専用のブロック(ピンク生地と白生地をわざとまだらにして流し入れて作成、ピーラーで削って丸める)から作りたかったのですが、在庫の色生地があったので断念しました。

大きさを変えて ( L3、S2) X7個

 

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生地の作成

今回の作品は、あまりよい出来ではなくアルカリ高めに仕上がったので、反省も加えて書きます

色材を下準備する。色分け用の小さい容器に直接入れて、オリーブオイルなど10滴ほど垂らしてふやかしておく。特に白と薄ピンクはダマができやすい材料なので気をつける。ワザと色ムラを残したいなら構わない。

苛性ソーダ液を作り、オイルを計量して準備(固形は溶かしておく) 溶かしたオイルと液体オイルを合わせて、ブレンダーで軽く攪拌する。カップ内の空気抜きも兼ねて

オイルのボウルにソーダ液を全て入れる。今日は室温24℃、オイル35℃、苛性ソーダ液41℃

攪拌約3分。色分けしたり、後の工程で時間がかかるからと軽めで終了。香料を入れて軽く攪拌して生地完成。カップ内の残り生地もヘラで取って。こういう事に時間をかけすぎるから失敗するのですよね

右端写真 オイルでふやかした色材をヘラですり混ぜ、色分け用容器に入れていますが、最初に無地生地を測り入れておいた方が良かったかも。

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色分け

先混ぜした色材を入れた容器に無地生地を量り入れる。それぞれをよく混ぜて色生地を完成。

型入れ

型の内側、石けん生地の入る場所に色生地をあちこちに散らすようにつける。(出来上がりの外側見た目が退屈にならないため)

無地生地を2cmぐらい入れる。

適当に色生地を入れる。もう固まってしまっていて大変でした、、固まった場合は、入れた後に竹串などで軽く混ぜてほぐす

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適当に色生地を入れては無地生地を重ね、最後に容器に残ったピンクを合わせたまだらピンクを入れ、型入れ終了。

ハンガースウィル 

ワイヤーツール(元は誰かが考案した針金ハンガーで作った物、これはダイソーのアルミ太針金に水槽用のエアチューブを被せて作りました)を使って生地を混ぜます。

ワイヤーツールの動かし方(ブルー)は、今回こんな風にしました。細かく動かしたのは生地が固まっていたからなんとなく。覚書程度です。お好きなように。

グリーンの図は、ワイヤーツールを抜いた後、竹串に変えて混ぜた時の軌跡です。

先ほどの図は手前からみた物ですが、こちらは上から見下ろす図になっています。

まず、左上角に竹串を底まで刺し、底につけたままで上下にジグザグに動かしました。

最後に右上に来るようにし、そこで型の半分ぐらいの高さに持ち上げ、その高さで手前に傾けて、斜めにぐるぐると回すように下方向へ動かしました。

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 トッピング

用意していた具材をバランスよく乗せていきます。埋め込みが浅いと使用時に取れて悲しい事になるし、深すぎると見えなくなる。いつも悩むところです。

失敗して具材表面に生地がついてしまったらティッシュなどで綺麗に拭ってからやり直した方が綺麗に仕上がります。

スチーム作成

型のフタをして、モニター温度計のプローブを刺してセットします。フタの穴が少し大きかったのでプローブが傾いて動くため、押さえのガイド(このタッパーについているスノコ?をキッチンバサミで切り、グルーガンの先で穴を少し広げたもの)を使っています。 まあ、こんな事他にやる人はいないでしょうけど。。

今回は紅花油とラードが多いので温度まあまあ、時間長め、と予想。75℃で2時間ぐらい加熱することにしました。

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モニター温度計のグラフより

加熱開始から50分後、角部分からピーク。86℃でした。

加熱開始90分後、中央部分が遅れてピーク。95℃でした。

その後10分加熱を続けて火を止め、40分ほど鍋のままで置き、たっぷり保温してから室温で冷ましました。40分後の生地温度(角80℃、中央90℃)

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中央部が40℃以下になったら冷凍庫に少し入れて、いつものように型出し、カット。

型出ししたブロック石けんの表面がピカピカなのにいつもながら感動し、カットしてみて、穴ぼこが少し多いけれど、まあまあいいかな、などと思っていたら。

pHチェックしてみてびっくり。pH12?上面、側面、カット面のどれもがアルカリ高め!

上面だけならよくある事なのですが、カット面がこの色は今までにない事でした。

ショックを受けながらも、いつも通りにヘリにピーラーをかけ、水洗いしてからもう一度チェックしてみましたが、多少下がったものの、やっぱり少し高め。

 

原因を考えてみました

1攪拌不足。多分これが一番の原因。後の工程で時間がかかるから固まるのを恐れて早めに攪拌をやめたのがまずかったと思う。

2色分けに時間がかかりすぎた。固まった生地を無理にほぐして型入れしたから?

うーん、こういうシチュエーションは今までに何度もあったけど?

3香料を入れてから混ぜるのが足りず、ムラができた。香料を入れると固まるのが早くなるのでどうしてもこわごわ混ぜてしまうかも。反省。

今後の改良点

1パーム核油は生地の温度が下がると固まりやすい(トレースではなく)のでココナツオイルと半々にした方が作りやすいかも。

2色分け時のモタモタをもう少しスムーズにできるように色材の下準備は先にしっかり済ませておく。ヘラも兼用でなく色数分準備した方がよかったですね。

3香料は色分けしてから加える「後入れ」にして、一色づつ入れたらすぐによく混ぜる。

 前の作品を再現するのは難しいです。ちゃんとメモしたはずなのに肝心な分量が書いていなかったり、当時の材料がなかったり。今回も前作には及ばずでした。

レシピ改変がよくなかったかな。(紅花&オリーブ、パーム核油&ココナツ全て使用のレシピでした)

前作の時の写真です。約2倍量の大きい型を使いました。失敗した時のリスクも2倍なので気合の入り方が違ったかな。

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今回の石けんはちょっと長めに寝かせるとして、近いうちにもう一度チャレンジしてみたいです。

  秋の収穫石けんの具材準備はは次回のレシピ紹介時にします。

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