楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

はちみつレモンの石けん Honey & Lemon

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ミツロウには肌をコーティングする効果があるそうです。それなら乾燥する冬にいいかも、とここ毎年の定番となりつつありますが、保湿効果があるのかはイマイチ実感できていません。

というのも、ここでは冬が雨季だから。なのに、冬=乾燥→ミツロウ、という半ば思い込みの図式が出来上がってしまい、寒くなると作ってしまうミツロウ入りの石けん。

どうせミツロウを入れるなら、蜂蜜も。蜂蜜と言えばはちみつレモン!・・・

そんなこんなでちょっと欲張った三色+のデザインになりました。

今回のレシピは「ふわふわでふくふくの軽い泡立ち、可愛い色合い、香りは爽やかレモンと少し甘い蜂蜜」で可愛くて使い心地も優しいものを目指しました。

泡立ちはいつものオリーブオイルの半量をスイートアーモンドオイルに置き換え、ふわふわ泡にし、気泡力の源はココナツオイルにして少し増量、泡持ちのひまし油も気持ち多めに(あまり変わってないけど)。

ミツロウ、シアバター、ラードで硬さと熔け崩れにくさを調整。

色はレモンイエロー生地にアクセントに紅花粉を入れ、白生地は真っ白をキープするためにあえて香料も何も入れず、キャラメル色には蜂蜜で色付け、トッピングの茶色生地は茶色色材でつけました。(ココアパウダーにしたら香りが損なわれそうだったので)

この蜂の巣風トッピング、梱包材のプチプチシートを乗せて作るのを始めた人はすごいですね。

シートを型に合わせてカットしたり、(私の場合はモニター温度計をつけるので更に大変)ちょっと面倒だけれど、仕上がりのビジュアルが格段に可愛くなります。

普段、使用中の熔け崩れが気になるので穴の空いたデザインは好まないのですが、これだけは別。熔け崩れ防止のミツロウ、シアバターも入れているので大丈夫のつもりなのですが、どうでしょうか。

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道具、ツールなど

いつものダイソー型750ml1つ、ディバイダー2枚(まな板シートをカットする)、段ボールのディバイダーホルダー(三分割用)、梱包材のプチプチシート(型に合わせてカットしたもの)、

小分け用に200ml生地を混ぜられる容器3つ、ヘラ3〜4本

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*右端写真はミツロウです。材料写真に入れ忘れました

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黄色色材のFizzy Lemonade は少し蛍光気味の明るいレモンイエロー。

Yellow Micaはもう少し落ち着いた黄色で、どちらも作成後に色にじみ有り。

 紅花粉は赤ではなく黄褐色の斑点になります。スーパーのスパイス売り場で買ってグラインダーで粉末にしたような?

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ネットで調べたら、写真の二つがありました。Sadaf は中近東系のスーパー にありそう。 もう一方は、Sprouts で見かけるGod's Garden Pharmacy のスパイス Madrecita シリーズのようなので店にあるかも。(こんなに沢山いらないけど)

 

 

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色分け生地用準備

・200g生地を混ぜられる容器3つ

1白生地用 何も入れない

2レモン生地用 紅花粉、Fizzy Lemonade 、Yellow Micaを入れる

3キャラメル生地用 蜂蜜を入れる

  予習用 ↓ 生地の量はディバイダーの歪み具合などで変わるのでだいたいでよい

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生地の作成

苛性ソーダ溶液を作り、冷ましておく。詳しくはhttps://funsoaplabo.hatenablog.com/entry/2019/04/19/035933

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固形油脂を計量し電子レンジで溶かす。30秒ごとに取り出してゆすり混ぜる事を完全に溶けるまで繰り返す。

液体油脂を足し入れ、ブレンダーで軽く攪拌。(オイルのミックスとブレンダーのカップ内の空気抜き)苛性ソーダ溶液を全て入れ、ブレンダーで断続攪拌。約2分で生地完成。

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生地の取り分け、型入れ

1白生地190gを取り分け、ブレンダーで更に攪拌してしっかりトレースにする。型中央部分の底が全て隠れるように、生地を薄く垂らし入れ、少し置いておく。

2レモン生地を作る。ヘラの先に少し生地をつけ、色材をしっかりすり混ぜてダマをすりつぶす。(半透明のボウルだと固まりがあるとよく見える)

生地合計が190gぐらいになるように生地を足す。全体をしっかり混ぜて、レモン香料も加えてよく混ぜる。(香料はどれも生地と反応して固まりやすいので、入れたらすぐに混ぜる)

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 3キャラメル生地を作る。ヘラの先に少し生地をつけ、同様にしっかりすり混ぜる。蜂蜜成分はムラになりやすいので念入りに。Beeswax 香料を入れて更によく混ぜる。

 

先程残した白生地を全て中央部分に入れる。

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レモン生地、キャラメル生地をそれぞれ入れる。(初回作は型を回した時に入れる生地を間違えてチェッカーボード柄??になった不本意な経験アリ)

4茶色生地を作る。大ボウルに残った生地の端に茶色色材を入れ、その部分だけボウルの壁でしっかりすり混ぜてから全体を混ぜる。(生地量が多いとダマが逃げて潰しにくいので、先に使った取り分け容器の一つで先混ぜした方がいいかも。)

香料も加えてよく混ぜる。

ディバイダー枠を取り、ディバイダーを少しづつ引き上げる。ヘラでディバイダーについている生地を落とす。(気になるなら型のヘリについた生地も落としておく)

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 茶色生地を少量づつ全体に入れていく。下の生地が沈むので同じ場所でなく満遍なく全体に入れるようにする。表面を軽くならしてプチプチシートを乗せ、蓋をする。(モニター温度計をつけるのでプチプチシートを被せるのに苦労しました)

スチーム作成

60〜70℃でスチーム、約1時間半。今回初めてモニター温度計とドームフタに取り付けた温度計の両方で鍋内温度をチェックしてみました。

モニター温度計は型の上にのせ、フタのガラス温度計は型よりも5センチほど上部(深く考えずに、フタを取って横に置いた時、はみ出過ぎると折れやすいかなと思った)でした。

ドームフタの温度計は5℃ぐらい低めに表示されていました。どうやら上部よりも底部分が一番高温になっているみたいです。

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生地温度は80〜85℃がピークでした。中央部分が90分後に85℃になったので火を止め、鍋から出して室温で冷ましました。その後3時間ほどで40℃まで下がったので冷凍庫へ。蜂蜜入り生地は温度が下がりにくいようで、4時間たっても底の一部がくっついて取れにくかったです。

型出しできたら、カットして早速pHチェック。カット面で上部の一部に触れた部分だけ青っぽい所もありましたが、ほとんどが緑色でpH 9〜10ぐらいでした。

ヘリにピーラーをかけ、軽く水洗いしてしばらく逆さに置き、ある程度乾いたらトレイに乗せて更に乾燥させます。

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翌朝、スタンプ。綺麗に仕上がりました。

キャラメル色の蜂蜜部分はグリセリンリバーが見えますね。蜂蜜が苛性ソーダと反応して発熱し、高温になり過ぎたからでしょうね。

生地の水分量をわざと変えて、計画的にグリセリンリバーを作る方法もあるようなので、水分も関係している?

昔何度か作った夕焼け石けんでひび割れ具合が可愛いものができたりしたけれど、なぜひび割れ柄になるか、当時は考えませんでした。

後、具材として出来上がった石けんを入れた時も特に、薄手にカットした具材部分によくできていたな。

 

今回の蜂蜜はTrader Joe's のアボカド蜂蜜です。色は濃い茶色でお味の方もメープルシロップのようなモラセスのような濃い風味。オレンジなどのあっさり系もいいけれど、これも結構美味しいです。

 

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