これも2年前の作品の再現です。前作を超えるのはホント難しいですが、これはこれで可愛いと思うのでまあまあかな?
野ばらの石けんと同じく、色分け生地をハンガースゥイルして柄を出し、トッピングを豪勢に飾ります。トッピング具材を作るのが少々面倒ですが、一番のポイントでもあるので気長に楽しんで作ります。
具材
1枚目 1月に作った具材用色石けん。現在はかなり使って残り少ない中から、オレンジ、茶色、紫、ピンクを捏ね直し、かぼちゃ、松ぼっくり、ピンクと紫のベリーを作りました。(使用した色材:Tangerine wow!, Nuclear orange pigment, Brown oxide, Fired up fuchsia, Red mica, Queen's purple mica, Ultramarine blue, それぞれ色材1wsp/50g生地で作成したもの ベリーは捏ね直しで多少色材追加)
2枚目 2年前のもの。当時の紅葉型抜き用生地の仕込み写真。この抜いた残りがあったのでそれを使用。(Brick red oxide, Brown oxide, Fizzy lemonade, Tangerine wow!, Green chrome oxideで作った色生地を型に薄く流し入れた)
3枚目 作成風景 緑の葉は前作より。切りっぱなしから指で押さえて形を整え、葉脈も足してちょっとアップグレードしました。
4枚目 茶色石けんをしずく型の半分の形にして、膨らんだ方にヘラで模様を入れ、ラップで包んで Copper sparkle micaをまぶしつけて、松ぼっくりの完成。
必要量 完成した石けん1個につき
かぼちゃ1個、緑葉っぱ2枚、紅葉4〜5枚、松ぼっくり2個、ピンク2個、紫6〜7個
なのでこれを7個分(X7)用意します。 (好みで適当に)
最後のトッピング用に黄色の石けんを削ったものも少々
色分け生地用準備
・褐色生地200g用容器 オーツパウダー、蜂蜜、クルミ粉を容器に入れる
・赤生地90g用容器 Red mica, Coral mica, Copper sparkle mica 、オイル10滴
・ピンク生地90g用容器 Coral mica オイル5滴
・緑生地用110g用容器 Green chrome oxide オイル5滴
生地の作成
オイルを計量し、苛性ソーダ液を作り、冷ます。固形オイルは溶かして液体オイルと合わせる。オイルに苛性ソーダ液を入れて攪拌し、生地を作る。(香料は後で入れる)
・褐色生地用容器に少量生地を入れて先混ぜし、200gの褐色生地を作る
・そこから少量生地を取り、緑生地用容器に入れて先混ぜし、110gの褐色生地を加えて緑生地を作る
・残った褐色生地90gにココアパウダーを入れて(容器の端に入れてヘリですり混ぜてから全体を混ぜる)茶色生地を作る
・赤生地、ピンク生地は無地生地を入れて作る
それぞれの生地に香料を入れ、入れたらすぐに混ぜる 実はすぐに混ぜなかったので固まってすり混ぜるのが大変でした
型入れ (今回の柄の記録)
型の内側に色生地を散らすように入れる
無地生地を2cmほど入れる
左側に赤生地、その上にピンク生地、緑生地、右側に茶生地、緑生地を乗せる
無地生地を薄くかぶせるように乗せる
左側:茶、ピンク、無地、緑 右側:赤、茶、無地、緑を順に乗せ、中央に無地生地
緑生地(無地生地を少し足す)を残して、他の色生地を全て乗せる
緑生地はさらによく混ぜて硬さを出して、絞り袋に入れる生地が少なくてブレンダーはかけられず、混ぜただけではあまり硬くならなかった
ハンガースゥイル
型の右側にワイヤーツールを差し込み、図のようにツールを動かした(適当)
ワイヤーツールを抜き、竹串に変え、図のように動かした
型の底に竹串をつけたままW字に動かして右上角に。竹串を型半分まで持ち上げてその高さで手前斜めに傾けて横八の字?状に下方へ動かした
上部に絞り袋に入れた緑生地を絞り出す柔らかすぎてあまり残らなかった
トッピング
用意した飾りをバランスよく乗せていく。飾り終わったら黄色の石けんをLemon zester (レモンゼスター 柑橘の皮の細切れを削る器具)で削って散らし、アルコールスプレーをかけた
スチーム作成
型にフタをして、プローブをセット、水を入れてスノコを敷いた大鍋に入れる。
今回のレシピは何度か実験したものに似ているので、オリーブ33%のデータを参考に
加熱は60度前後、ピークは90分前後と予想しました。
鍋温度はちょっと目を離したすきに90℃後半まで上がっており、慌てて火を弱めてフタを開けて冷まし、だいたい60℃少々になるようにしました。グラフから御察しの通り、他のことに気を取られていました。。。
最初に高温になって鍋内がしっかり温まったおかげか、冷ます間にも角、中央部共にぐんぐんと温度が上がっていったので、あまり加熱する気にならず冷めるに任せていたようなところもあって、かなり適当になってしまいました。
角部分は加熱開始約50分後に73℃のピーク。
中央部分は80分後に77℃のピーク。
100分後まで加熱を続けると生地はピーク温度のままあまり下がらず。
その後も鍋内でそのまま置いてゆっくり冷まし、加熱開始から7時間後に冷凍庫に。
加熱後の工程
3時間後、型出ししてpHチェック。
上面は部分的に10ぐらいのところもありましたが、カット面は9。いい感じです。
軽く水洗いし、ヘリをピーラーで削り、乾燥。翌日スタンプ。
表面の硬さも丁度よく、スタンプの文字の入り具合も上手くいきました。
おまけ 具材準備に使ったもの
昔Michaels'で買ったミニ抜き型、現在はプラスチック製に変わっていました。プラスチックだとオーブン粘土で押し型を作るのは無理そうなので、押し型の素材は乾燥して硬くなるタイプのものがいいかも。捏ねてシート状に伸ばした石けんはラップで挟み、ラップのまま抜き型を使うと押し型が要らず簡単です。(2作目参照)
ちなみに、オーブン粘土はこれ。オーブンで所定の温度で焼いて硬化させます。
思い通りの形に作りやすいのはスカルピーですが、出来上がりの強度が
少し弱く、壊れやすいのが難点。フィモ、プレモは最初硬くて捏ねにくいのと、生地に弾力性があり、少し形を作りづらいような。でも耐久性はいいみたい。 Michaels'でスカルピーのセットをクーポンで半額の日に買うのがお得。粘土細工で結構楽しめます
絞り出しの葉っぱに使ったのはこちら
数日後、続けてもう一度作りました。
変更点
1作目と同様に型入れしました。無地生地はヘラを使って薄くかぶせるように型入れしました。 色生地を少し濃いめにしたので見た目がずいぶん違うかも。
スチーム作成は前回よりも少し高めの70℃で。
加熱開始から40分後、角部84℃ピーク。80分後中央部82℃ピーク。90分後火を止め、鍋のまま冷ましました。後は同様。 pHテストも前回と同じ結果。
左 2作目 中央 1作目 右端 2017オリジナル
やっぱり初回作は超えられなかった。。マイカはピグメントに比べると発色がぼーっとするような。Brick Red Oxide、また使ってみようかな