楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

グレープシードオイル100%で極小バッチ実験 2−1

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今回から湯温のチェックはモニター温度計です 

100%単一オイル実験の第2期です。前回、やり残していたいくつかのオイルと、新たに購入したオイルを順にテストしていきます。

この実験は、一種類のオイルだけで石けんを作り、作成時の諸条件(生地が透明化する温度、時間)を調べ、出来上がった石けんの特性をレポートするというものです。

作成は一種ずつ行い、できるだけ同じ条件で作って比較します。

また、出来上がった石けんは、目視、香り、触感、使用感、泡立ち具合などを最後にまとめて比較します。

実験の目的は、レシピによって加熱条件が変わるのではないか?と思ったことから、石けん作りの最適条件を知ることです。

加熱作成すると時短で翌日には使える石けんが作れる(実際は乾燥させるのに1週間ぐらい置いた方がいい)のですが、熱によって酸化しやすい石けんになっているのでは?というのが少々心配なところ。

無駄な加熱はせず、手軽に作れ、早く使えて長持ちする石けんを作りたい!という思いからはじめました。

ケチな性格ゆえ、使用するオイル量を35gにして、「50gの石けんを作る」というかなり無謀なチャレンジですが、前回はマグウォーマーで湯煎しながら、ミルクフォーマーで攪拌するという、手近なガジェットを駆使してなんとか9種の石けんができました。

 詳しい実験の方法などは以下のリンクを見てください。

オイルの特性を知るには? 実験 極小バッチでテストしてみた - 楽しい石けん作りラボ

 

まずはグレープシードオイルから。購入後すぐに冷暗所に保管してはいましたが、消費期限が3/18/19の未開封のものという微妙なサンプル。とりあえず気にせずに進めます。

 

グレープシードオイル 35g

水          12g (12.3g)

苛性ソーダ      4.6g

室温26℃

 

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いつも通り苛性ソーダ水を調整します。量が少ないので微量モードで慎重に計量。水(蒸留水を使用)は蒸発分を見越して気持ち多めにしています。

オイルを計量しマグ湯煎で温めておきます。苛性ソーダ水、オイル共に45℃でした。

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苛性ソーダ液をマグにセットしたオイルに全て入れ、カバーをつけたミルクフォーマーで攪拌を始めます。2分ほどで様子を見たところ。まだの様です。

しばらく攪拌を続けるともったりしてきた感じ。様子を見ます。オッケー。

早い!5分で攪拌が終わってしまった。オイルが痛み*かかっていた??うーん。

*痛んだ酸化したオイルは鹸化が早い

 

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型入れ。トロリとしていい感じ。生地温度は、攪拌終了時44.8℃、型入れ37.3℃。

マグ湯温51.3℃、重石温度76.3℃、湯煎スタート54℃。水漏れ防止のジップ袋を薄手ののグロッサリーバッグに変えてみました。

 

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だいたい5分毎に生地温度と透明具合をチェックしましたが、生地は白いままで変化なし。底部中央の透明化が始まったのは開始56分後で湯温は67℃、生地温度(底部)62.7℃でした。75分後には全透明化。湯温70℃、生地温度64.7℃でした。

前回のアボカドオイルのデータを参考にしていたので湯温70℃と予測していたのですが、もう少し早く観察した方がよかったかも。

ここから20分弱スイッチを切って湯煎を続けてから取り出しました。いつもは10分でしたね。間違えました。

グロッサリーバッグはやっぱり水漏れしていました。出来立てホヤホヤ石けんは上部がジェル状になっています。

 

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室温で30℃になるまで冷まします。モニター温度計をつけると管理がラク(スマホで見れるのでね) 石けん上部のジェル状部分。かなりふやけていますね。30分冷凍庫へ。

 

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型出しして早速pH測定をしました。

底面pH9、フタの裏10〜12、カップ残り生地12〜13、上部の液体12。

 

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上部13、上部のグジュグジュ具合はこんな風。側面9と上部13の比較。

翌日もう一度pHチェックしてみました。

フタの裏10〜12、カップ残り10〜13、生地上部9〜10と生地の上部がかなり下がって落ち着いていました。濡れた部分を拭ったためかもしれません。

乾いて落ち着いたらどんな石けんができるのか楽しみです。

 

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グラフの黄色のマーカーは室温での冷まし部分です。
 
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 次回は太白胡麻油です。

 

 

 

 

 

 

ははは  #ffffff