楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

ひまし油100%で極小バッチ実験 その4

 ラード、ココナツオイル、オリーブオイルの次はひまし油。

(自分が一番使うオイルからテストを初めています)

ひまし油は特殊だと言われているけれど、大丈夫かな?少し心配ですがまあ、やってみないとわからないですよね。(含まれる特殊成分によって他のオイルでは鹸化反応の目安となる数値と実際の反応状態が一致しないらしい。)

  今回は撮影時刻を入れてみました  ↓スタート写真 9:23

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室温17℃ 

ひまし油    35g

水33%            12g  (12.3g)

苛性ソーダ97%     4.4g

 

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苛性ソーダは細粒タイプなので一気に水容器に入れます 今回は温度調整がうまくいかず別湯煎が必要でした

 オリーブオイルと同様、液体オイルは溶かす手間がいらないので湯煎で45℃に温めるだけです。ひまし油はサラサラしていなくて、蜂蜜のようにねっちゃりした感じです。

ちゃんと攪拌できるのか少し心配でした。 水の計量 9:35  〜  オイル温度合わせ 9:47

 

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9:49苛性ソーダ液投入〜攪拌 9:50まで

確かトレースが速いとどこかに書かれていた気がする、と思っていたら本当に素早い。

少し回しただけで結構なモッタリ感。チェックしたけれどまだフチにオイルが浮いてるようなので攪拌を続けました。その後あっという間に2分で完成。

 

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ぼってりしていてカップを傾けても落ちてこない生地に苦戦

 

生地の色は少し黄褐色のクリーム色。今までの3種と違ってトレースが行きすぎた

様で表面が綺麗にならない。カウンターに型ごと叩きつけても変わりなし。

湯煎時の浸水防止にチャック袋に入れてストローで空気を抜いたりしていると生地温度は37℃まで下がっていました。型入れ9:54〜バッグにセット9:58

 

 

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加温湯煎スタート 湯煎の様子

スタート時のマグカップの湯温は50℃。攪拌終了時には多分47℃ぐらいあったであろう生地温度は先ほどグズグズしていて37℃に下がってしまったので最初はそっとしておこう、などと20分静置したらしっかり全透明化していました。生地温度58.8℃。

あららまた大事なところを見逃してしまった。更に5分念押しの湯煎を続けます。

 加温湯煎スタート10:00   1回目のチェック10:22

 

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鹸化のパワーが強そうなので念押し追加湯煎は保温フタなしで 冷まして30分 生地底42.9℃

上から見ただけではわからない生地の状態も、取り出してみるとしっかり透明化しているのがわかります。追加加温が終わって袋から出したらゼリーみたい。

ここで一応生地底温度を測ったのですが、湯煎温度よりも高かったので驚きました。

湯温58.9℃、生地底温度60.7℃。取り出したら冷めるのが普通なのであれ?と。

そのまま保温フタの上に置いて室温で冷ましました。時々生地の底温度を測って透明であるギリギリの温度を観察してみましたが冷める時には結構低温でも透明なままの様です。全体チェック10:23 湯煎終わり11:00 底温度チェック11:32

 

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できた石けんのヘリを削って型出ししやすくします pHテストの様子

出来上がった石けんの表面はなんだかシワシワ。ココナツオイル石けんとはまた違う模様で膨らんだ薄皮がしぼんだ後の様な。石けん自体もサラッとタイプではなくねっちゃり型で底の一部が型離れが悪く、冷凍庫に少し入れました。周囲は型ごと手で押して隙間を作った様な感じ。ある程度は柔らかいという事ですね。

pHを測っていきます。測りたい場所にスポイトで水道水を垂らしていき、少し待って石けんが溶け出したら小さくカットした試験紙を乗せていきます。

石けんは表面、側面、底面それぞれ数カ所づつ、フタの裏、残った生地も数カ所チェックします。

これまでと同様に残った生地は紺色で苛性ソーダ分が残っていそうでしたが、

石けんサンプルの試験紙は緑色(フタの裏も)でした。湯煎時間も短かった(28分)のにしっかり鹸化が進んだようです。型出し前13:08  pHテスト14:00
  

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細切れにして使うのでなかなか減らない試験紙  フォーマーの先がガッチリ固まっていました

pHテストの時に気づいたのは、テストする部位によってわりと差がある、という事。

 表面に白っぽい部分があると大体その部分はアルカリ度が高めに出ます。この試験紙で11ぐらいの青緑です。フタの裏も青緑になる事が多く、ヘリを削ったかけらやフタについた生地が少しでも触れると青色が出ます。最初に緑だった部分も長く置くと青っぽく変わってきたり。今回はどこもわりと緑で青みがなかったので、湯煎終了時の生地温度が高かったことを思うと、生地が発熱する力が強いのでぐんぐん鹸化が進んだということ?

化学の知識があまりないのでメカニズムはよくわからないけれど、

ひまし油はわりと低温(50℃)でも鹸化が進んでいく、

透明化は60℃あたり、

冷める時は40℃でも透明である、などが今回わかったことでしょうか。

 

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底にくっついていた名残   本日のテスト終わり

冷めた石けんはうっすらベージュ。穴ボコが多く(トレース出過ぎで型入れ失敗)見た目はよくないですね。 サンプルが揃ったら、まとめて使用感、泡立ち具合などを調べようとは思っていますが具体的にどうすればいいのやら、、思案中。

pHテストも終え、カップや型、フォーマーなども全て洗い終わったら14:11でした。

 

本日のまとめ

ひまし油100%石けん作成データ

生地温度44℃

攪拌3分

型入れ 生地温度37℃

湯煎23分 湯温50℃〜59℃* 

  全透明化+5分で終了*

*生地温度61℃ 発熱性高い

室温で冷ます

型出し3時間後(冷凍庫少し)

 

 次回はシアバターです。(ちょっと難航してあまりいいデータではないのですが。)

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