楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

ミルクフォーマーとマグウォーマーで極小バッチ 50gのオリーブオイル100%石けんを作る

 この実験も3度目ともなると、だいぶ慣れてきました。

今回はオリーブオイル100%石けんに挑戦です。少し前に別実験でオリーブオイルメインのマルセイユ石けんレシピ50g生地を、50℃湯煎で行ってみて上手くいかなかった経験があるので緊張します。

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オリーブオイル  35g

水33%      12g (12.3g)

苛性ソーダ97%  4.6g

 

室温 20℃

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オリーブオイルは溶かさなくていいので早く準備できます

これまでと同様に、オイル、苛性ソーダ水を調製し、温度を45℃に揃えます。

オリーブオイルを温めるのとソーダ液が冷めるのと、どちらが早いのか予想できず少しもたつきましたが、両方が44℃前後でソーダ液投入。ストップウォッチで時間を計り始めました。

 

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 いよいよフォーマーで攪拌開始。カバーが軸に当たらない様に片手で押さえながら(撮影するのは結構大変なんです)もう一方の手でフォーマーを使うとラク。

 生地が満遍なく混ざる様にフォーマーの先をプリンカップの底の方に押しつけたり、上の方に持ち上げたり適度に動かしながら攪拌します。この時にプリンカップが丁度マグの上の方に引っかかってくれるお陰でマグのお湯が溢れずに済む、という仕組み。

攪拌時にプリンカップが沈み込んだ時に溢れない量で、かつミニタッパーをしっかり沈められる量(私の場合だと166g)のお湯を最初に入れます。)

ブレンダーと違ってミルクフォーマーは回転力が弱いので、抵抗があると軸がブレて回転数が落ち、作動音がウィーンからブルブルブル、、という音に変わります。(このあたりの説明は手持ちの機種によって全く違う可能性があります)

生地が混ざる音がパシャパシャ、のような軽い音から、ポチョポチョ、コポコポ、、、と変わってきました。生地の具合を見るためいったん止めて生地表面のカップ際にオイル浮きがないか。あればもう少し攪拌を続けます。生地のトロみはどうかも見ます。

よしOK、終了。生地温度は50℃。(ウォーマーの湯温は時間とともに2時間で73℃ぐらいまで上がっていきます)

かなり手こずるだろうなとの予想に反して、8分で攪拌が終わりました。生地温度を上げる事でこんなにも変わるものなんですね!(普段は湯煎攪拌なんてしないので知らなかった)

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タッパーへの浸水防止にチャック袋 装着に手間取り生地温度が若干下がる、、

 湯煎時の重石用ビン、お湯を早く用意しすぎて冷めてしまい、慌ててまた電子レンジにかけるも、今度はお湯が溢れた。結局ヤカンで沸かして入れることに。75℃のお湯を入れたのにビンの厚みであっという間に65℃まで温度が下がる。あ〜あ。

今度は最初からヤカンを使おう、と思いつつそのまま湯煎スタート。

カップの湯温54℃、重石温度65℃でした。生地温度は測る余裕がなかったけれど多分45℃ぐらい?

 

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オリーブオイルは透明化がわかりやすいです

 20分おきに湯煎の湯温と生地の具合をチェック。湯温は保温フタを取ってすぐの表面湯温を、生地温度は型入れ、フタをしてからはタッパーの底面を測ります。(写真では側面を測っているみたいに見えてますが)

湯温は20分後 59℃、40分後 64℃、60分後 67℃、80分後 67℃と上がっていき、生地の変化は80分で初めて底面に透明化の兆しがあらわれました。

120分後に全透明化。生地温度は69℃でした。これまで同様、更に念のため10分湯煎を続けて終了。生地温度は側面が60℃、底面が69℃でした。

ここからはこのまま(保温フタの上で)室温で冷まします。時々底面の温度を測って 室温+2℃ぐらいになれば型出しします。温度が高いのは反応中だからとも言われるし。反応は終わっていて、ただ冷めている途中なのかもしれないけれど、今はまだわからないので、この実験では「より確実に、早く使える、小さい石けんを作る」のが目的なので、念のためにゆっくり目に冷ましています。(普段は特に気にせず室温で粗熱を取り冷凍庫に入れています)

 

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肉眼と同じ様に写真に撮るのは難しいですね

  オリーブ石けんは底面が一部、型離れが悪かったので少しだけ冷凍庫のお世話になりましたが、いつもどおりのクリーム色の石けんができました。

pH試験紙でチェックします。

側面   薄緑〜緑 8〜9

底面   緑    9

フタの裏 青緑、  11

カップの残り生地 紺 12〜13?

上面   緑    9

 

 加温時間が2時間と長かったせいなのか、ヘリの欠けらのような部分やフタの裏もわりとマイルドな石けんになったようです。

オリーブ100%石けんは透明化に時間がかかる(普段は76℃設定のオーブンで2時間)のと60℃以下の低温では透明化しない、というのがこれまでの経験でわかっていたので最初から高温の湯煎にしたかったのですが、条件を合わせるために同じにしました。

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フタの裏   石けんのへりの欠けら    カバー、カップの残り生地

 アップにしてみました。色の差が見えますか? 私の持っている試験紙は、アルカリ度が12以上になると色サンプルがどれも同じ紺色に見えるので、違いがよくわからないのです。 取りあえず11より低ければ、青緑は少しキツイかな?緑ならOKという風に確認する目安にしています。測定方法はスポイトで水道水(お湯を使った後は水になるまで流して使用)を1滴づつ測りたい部分のあちこちに垂らし、しばらく置いて石けんが溶けた頃を見計らって小さくカットした試験紙をピンセットで次々にポイントめがけて落としていきます。試験紙は時間が経つと正確に測れないとのことなので、ほぼ同時に見比べられるようにしています。(とはいえ、時間が経ってもそんなに色の変化はないように思えますが)

 

本日のまとめ

オリーブ100%石けん作成データ

生地温度45℃ぐらい

攪拌8分

型入れ 生地温度50℃

湯煎 120分 湯温54℃〜69℃

全透明化+10分で終了

室温で冷ます

型出し 2時間半後(冷凍庫少し使用) 

 

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 オーブンで加熱するのと湯煎するのとでは熱の伝わり具合が違うので慣れない感じです。(空気と水なので伝導率が違う)

でもオーブンだと庫内温度調節は難しいので透明化する温度を調べるのには細かくチェックできる湯煎の方が向いているかな、と思います。

次回はひまし油です。