いよいよ最後のサンプル、キャノーラオイルです。材料紹介の時にあまり使っていないと書いた通り、普段はあまり使いません。今回テストしてみて使いやすそうであれば、このオイルを使ったレシピを考えてみようかな。
(品種改良された新種が出るまでは、キャノーラオイルは酸化が早く、泡立ちはいいけれどすぐに傷むオイルとして扱われていたので、今だになんだか避けてしまってなかなか積極的になれなくてね)
↓ 15:03 photo
↑ まだカバーにテープを貼っていませんね
キャノーラオイル 35g
水33% 12g(12.5g)
苛性ソーダ 97% 4.5g
室温 18℃
キャノーラオイルは軽い泡立ちでオリーブオイル、アボカドオイルと似た性質の石けんになるらしい、なのでトレースは出にくいかも、と思ったけれど、準備が甘かった。
またフォーマーの電池がパワー不足で攪拌途中で交換することになりました。
電池を変えて攪拌、合計15分で生地の完成。少し薄い気もするけれど60℃近くもあるしいいか、と。手早く型入れ、袋入れをして湯に入れ、重石を乗せてスタート時の湯温をチェック。
開始30分後、底の中央部が透明化。時間経過とともに透明部分がだんだん広がっていって80分後(真ん中写真)で全体が透明化。この少し前からバッグ内にお湯が漏れて入っていたけれど、そのまま続けます。
今思うと、なぜここで+10分でやめていないのか不思議。何を考えていたんだろうか?
記録はきっちり120分まで続いていました。多分、オリーブもアボカドも120分近くかかったから思い込みでなんとなく続けてしまったような。
17:54 お湯から引き上げて保温フタの上で冷まします。バッグには溜まったたっぷりのお湯が見えますね。熱伝導はよかったはず。21:25 室温でかなり冷まして温度チェック。20℃。でもまだ透明???
フチの方にはみ出てきているジェル状のモノは何?怪しげな雰囲気。
冷凍庫で冷やしてみたらこうなりました。多分、この白い泡みたいになった元ジェルだった部分が青くなるだろうと予想。
加熱部と非加熱部分の色の差がはっきりしていますね。
上方のカップの残り生地は紺〜紫色。 加熱されたフタの裏、石けんのヘリ部分は緑〜青緑です。
石けん自体は例のジェル状だった部分がわずかに青っぽい(見にくくてすみません)他はどの部分も綺麗な緑色でした。
アボカドオイルと似たようなチャートになると思っていたけれど、少し違ったみたい。
アボカドオイルのフタこぶが気になっていたのですが、トラブルになった記録もないし、原因不明。データが正しいとすれば脂肪酸種の違いでピークが分かれている?
うーーん、私には難しすぎて分からない。
本日のまとめ
キャノーラオイル100%石けん
作成データ
生地温度45℃くらい
攪拌15分
型入れ 生地温度60℃
湯煎120分 湯温61℃〜73℃
ただし30分で一部透明化、
80分で全透明化
最高生地温度75℃
室温で冷ます
型出し 6時間半 (冷凍して忘れてた)
これで今回の100%単一オイルでミニバッチ実験シリーズの全サンプルが揃いました。
次回は見た目、再度pHテスト、泡立ち具合、使い心地などをレポートします。