楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

ココアバター 100%で極小バッチ実験 その8

勢いで初めてしまった「100%で極小バッチ実験シリーズ」も、とりあえず後2つでひとまず終了します。

ソフトオイルとハードオイル(常温で固体の油脂)がそれぞれ一種づつ残っているのですが、今回はハードオイルのラスト、ココアバター です。     ↓ 10:49 photo

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Bramble Berryのココアバター (非精製)は薄黄色の小粒状

ココアバター   35g

水33%     12g(12.3g)

苛性ソーダ97% 4.9g

室温16℃

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ココアバター は量って溶かす 苛性ソーダ水の調製

2枚目の写真の奥に写っている蜂蜜色の美味しそうな液体が、溶かしたココアバター 。

精製されたものは溶かすとほぼ透明になるタイプのものもありますが割高だし、無色のものが欲しい時にはシアバターを、ココアパウダーを入れてチョコ風に作る、茶色や黄色石けんの時はこちらを、と使い分けています。石けんの硬さと使用後のしっとり感のために使っています。(硬さが出るのは実感ある、しっとり感は気のもの?もうじきわかりますね。)

オイルとソーダ水を45℃に合わせたらソーダ水を投入します。

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フォーマーとカバーをセットして攪拌スタート なんだか美味しそう

攪拌を始めると、すぐに生地がミルクキャラメル色?になりとても美味しそうに見えました。何度か止めて表面のオイル浮きや生地のトロみ具合をチェックして5分で終了。

生地温度は49℃になっていました。(ここから型入れ、袋入れで少し冷める)

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型入れした生地温度は44℃  加温湯煎スタート

ここまでは調子よく進みました。生地の具合もトロッとしていて、ツヤがあってとてもいい感じだし、今日はうまく行きそう、とウキウキしていました。

しかし、やはりそんなに上手くはいかなかった。。

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うーーん いつまでも側面が曇っているのはどうして?

20分後に底中央部が透明になっていて、ここから透明部分が広がっていくな、と思っていたのですが、側面部分がどうもいつまでも白っぽいモヤモヤが。スッキリしません。

こちらの気分もモヤモヤで全くスッキリしないどころか、不安なままとりあえず湯煎、記録を続けました。

 

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比較しやすいように後半はカットしてあります

よくわからなくてだらだらと記録し続けたのはシアバターとそっくり。

ただ、途中から80℃近くなってきたので、もうやめなければ、とずっと思っていました。 結局オリーブでも120分はやったから、その辺りまでは、と続け生地温度が80℃に近くなったの引き上げて室温で冷ましました。

 

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保温フタの上に置き、10分毎にチェックしました

冷まし始めたら、2度目のチェックですでに全体が不透明になっていました。

生地温度はまだ60℃もあるのに。透明化しにくいオイルみたい。

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なんだか青く見えます なぜ?

型出しして、多少の穴はあるものの、すべすべでベージュ色の石けんができ、ホッとしたのですが、見た目に反してpHテストの結果は青い。紺色に近い青。

なぜ?

高温にしすぎて分離し、アルカリ分が多く残ったのか? しかし、ピリピリも何もしないようだけれど。不思議。底面の拡大写真を見るとソーダ灰があるようにも見えます。

 

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ヘラ、カップについた残り生地はもちろん紺色〜紫色 しかし他も結構、、

今回初めて、こんなに青の濃いpHテスト結果になりました。

攪拌不足? 高温にしすぎた? 途中で動かしすぎたのがまずかった?

作物ゆえ鹸化価には幅があるので、苛性ソーダ97%レシピだと、苛性ソーダが多すぎたのかもしれませんね。

「石けんになりたくないオイルみたい」と友達に話したら笑われました。

単独で作ったことがなかったから、こういう性質とは知らなかったな。

もっとこのオイルにあった条件があるのかもしれません。

ただ、普段はココナツオイルやオリーブオイルと必ず混合で使うし、量もそんなに多く入れないので問題ないと思います。

データが全部揃ったらまとめて、再度pHテストをしてみようと思いました。

                             ↑ last photo 14:38

 

本日のまとめ

ココアバタ−100%石けん

作成データ

生地温度45℃ぐらい

攪拌5分

型入れ 生地温度44℃

湯煎110分 湯温53℃〜69℃

透明化 9割?

最高生地温度78℃

室温で冷ます

型出し 70分後

 

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次回はこのシリーズでは最後の実験です。

キャノーラオイルを試します。