楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

100%単一オイルで極小バッチ第二期まとめ 泡立ちなど比較

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紅花油はやり直したサンプルを採用 パームは赤を使用 ラノリンも一応。。

見た目と感触(指で押してみる、撫でてみる)匂いなど

グレープシードオイル 透明感のある薄緑、強く押すと凹むぐらい柔らかい、乾きにくい、元のオイルの香り

太白胡麻油 透明感のあるごく薄い褐色、柔らかめ、あまり香りなし

紅花油 少し透明感のある白色、少し硬い、少し酸味のある青臭い香り

スイートアーモンド オイル クリーム色、型入れ時の泡の跡がそのまま表面に残っている、少し硬い、香りはほとんどなし

ヘーゼルナッツオイル 牛乳みたいに真っ白、硬い、香りはほとんどなし

マカダミアナッツオイル 透明感のある薄いベージュ、少し硬い、香りほとんどなし

赤パーム油 鮮やかなオレンジ、ヘリまでしっかり硬い、カロテンの香り?(人参フライのような)

白パーム油 写真はpH2度目のものを参照してください ベージュ色、ヘリまでしっかり硬い、青臭い麦わらの様な香り

ラノリン 表面は白い粉のソーダ灰に覆われているが中はタフィー色、硬いゴムの塊の様で少し弾力がある、わずかに臭みがある(動物小屋的な)

エミュー ベージュ色、硬い、わずかにロウの様な香り

 

石けんの上面は、今回は湯煎中に生地が盛り上がったものはなく、水漏れしたものは表面がデコボコになりましたが(グレープシード、ヘーゼルナッツ)他は型入れ時のままのなめらかな仕上がりでした。

 

次はpHテスト 

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pHテストの方法

 ・9つのサンプルそれぞれの上面に3箇所、スポイトで水道水を1滴づつ垂らす

 ・しばらく2分ぐらい待ち、試験紙をポイントに落とす

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だいたいどのサンプルもすぐに表面になじみ、水に触れたところがふやけました。

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  pH測定 泡立ちテスト前

pH9 グレープシードオイル、紅花油、スイートアーモンドオイル、マカデミアナッツオイル

pH10〜pH11 太白胡麻油、ヘーゼルナッツオイル、赤パーム油、エミューオイル

pH13 ラノリン

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            泡立ちテスト後

ラノリン以外、よりマイルドに(表面のソーダ灰が取れた?)

エミューオイル 10〜11 → pH9

太白胡麻油、ヘーゼルナッツオイル、赤パーム油、白パーム油

10〜11 → pH10

 

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pHテスト後、キッチンペーパーで表面を拭うと、パーム油とラノリン以外は溶けた部分にできたワセリン状物質ごと糸を引きながらネッチャリと取れました。

次は泡立ちテスト

蛇口の下で適度に水道水をつけながら両手で石けんをくるくる回しながら泡だてます。

水気が少ないとクリーム状になるので水量を調整しながら、なるべく大きめの泡がたくさん立つ様にしました。

泡立ち始めを1、もう少し泡だてたものを2、更に泡だてたものを3にしています。

ラノリンはラテックス手袋使用。2と3の差がないものは省略。

 

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グレープシードオイル 石けんが溶けるスピードが早い。水分が多いと大きな泡が出るが、すぐに溶けたジェル状石けんと混ざり合い泡よりもヌルヌルのクリーム状物質が先にできてしまう。きめの細かいねっちゃりしたタイプのクリーム泡。

とにかく溶け崩れるのが早く、すぐに無くなりそう。

 

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太白胡麻油 多少大きな泡もできるが、やはりすぐきめ細かいクリーム状の泡になる。

サラッとした泡でクリーム状になるとあまり盛り上がらない。

 

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紅花油 きめ細かいクリーム泡が豊富に立つ。泡はサラッとタイプ。

 

スイートアーモンド オイル ふわふわの泡が立つ。水状のクリーム泡になりやすい。

(Bramble Berry サイトの噂通りオリーブオイルとは大違いでした!)

 

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ヘーゼルナッツオイル 大きめの泡も立つがきめ細かいクリーム状になりやすい。

(作成時に浸水して上面のヘリが丸くなっているので泡立ち具合がイマイチ)

 

マカダミアナッツオイル 今回のサンプルで一番泡立つ。始めはブクブクと豊富な泡立ち、じきに水状のクリーム泡へ。

 

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赤パーム油 サラッとした泡。大きい泡も立つが小さめのクリームタイプになりやすい。あまり盛り上がらないタイプの泡。泡立ちやすい。赤パームの方が熔け崩れやすいみたい。

白パーム油 同じくサラッとタイプだが、大きな泡はあまり出ない。ほぼ赤パーム油と同じ。

 

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ピンボケでごめんなさい

ラノリン とても泡立ちにくいが全く立たないわけではない。アルカリがきついので手袋必須 (苛性ソーダ量が過剰だった?唯一固まった最初のサンプルを使用)

 

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エミューオイル
 大きい泡が立つのは最初だけで、すぐにきめ細かいクリーム状になる。

泡はサラサラタイプで水っぽくあまり盛り上がらない。

 

 

 

今回のサンプルはほとんどが溶けやすく、一度使うと表面がワセリン状になり、なかなか乾燥しませんでした。

最初の植物油3種、次のナッツ3種、最後の硬めの3種の順に乾きにくかったです。

 

 問題のラノリンは、一応固まったものをお試しで泡だててみましたが、アルカリが強すぎるので素手でのテストはできず。

というわけで、今回のテストでは肌への優しさは皆無。添加物として少量加えるなら効果があるのかも?

だけど、私には使用する気にはならないオイルとなりました。 ワックスゆえオイル自体の肌のカバー力などは優れていると思いますが、如何せん気分が上がらないあの匂いがどうも苦手。もっと精製されたタイプのものがある様なので、使うならそちらがいいかも。(石けん?になればあまり匂いもしなくなっていましたが)

 

 泡が消える前に撮影するのは結構大変でした。

    手はふやけてグズグズになるし。

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  今までの100%石けんデータから、オイルごとの鹸化の特性傾向が掴めたらいいなと思っています。データ整理にはもうしばらくかかりそうなので、次回はレシピ紹介の予定です。