楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

フライパンで酒饅頭 〜手作り酒粕の有効利用

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実は抹茶茶わんは底が厚くて使うにはかなり重い (失敗作)

私は酒粕を普段は日系スーパーで購入しているのですが、最近知人から新鮮な酒粕をいただきました。聞けばネットで購入したkoujikin を使って蒸し米で手作り糀を作成し、完成した糀で「お酒」を作ったらしい。

その「お酒」:(手作り糀と蒸し米、その他の材料各種を加えて熟成させたもの)を搾ると、フワフワの酒粕が残りました。

もともと日本酒系の食品はあんまり好きではないのですが、これはフレッシュな酒粕なので香りも違うし大丈夫かも?と酒饅頭を作ってみました。

レシピはネットで探した酒饅頭のレシピと、YouTube動画で和菓子職人のあずきやど氏の「フライパンで蒸し饅頭」を参考に皮を、同じく同氏の「炊飯器ボタンであんこが炊ける世界一簡単な作り方」であんこを作りました。

まずはあんこ。

手持ちの小豆は100g弱だったので換算して作成したのですが、

使用した炊飯器がいつもの古い大容量タイプだったため、蒸気がかなり漏れてしまっていたらしく、多少多めに入れた水でも足りず、固かったみたい。

それに気づかず固さチェックなしで砂糖と追加の水を入れてステップ2に進めてしまったため、仕上がったのはカチカチの小豆飴??のような物体。

材料が少なすぎて炊飯器の底が最初から丸見え状態だったからな〜。一応かぶるくらいの水は入れたのだけれど。

こりゃあイカンとかなり水を足してしゃぶしゃぶにし、今度は玄米モードで炊飯。4時間ぐらい?かかって終了したのをチェックするも豆はやっぱりカチカチ。

仕方なく、最後の手段で圧力鍋に入れて水分もそれなりに足して加圧調理1時間半。

半ばヤケクソでこれでもか、と駄目押し。

それで何とか柔らかく炊けました。

少し水分が多いようなのでヘラで混ぜながら煮詰めていき、ある程度煮詰まったら小豆の粒をすり潰すように混ぜました。

小豆には抗酸化作用のある色素アントシアニン、サポニンなどの身体を健康にするのに有効であると言われる成分が多く含まれるそうで、茹で汁にえぐみがなければ茹でこぼしなしで大丈夫、との情報(関口絢子さん)もあるので茹でこぼしなしで作成しました。そのせいか小豆の味が濃いようで甘みはあっさり目となりました。グラニュー糖を使ったのも甘さあっさりになった原因だと思います。ブラウンシュガーや黒糖などならもう少しコクが出たかも。

100gの小豆と60gのグラニュー糖で(水は後から何度も足したので最終的な使用量は不明)395gのあんこができました。

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作り方はあまり参考にならないかもしれませんが覚書として。

洗った小豆とたっぷりの水(500gぐらい?)、グラニュー糖を圧力鍋に入れ、加圧調理90分(失敗して砂糖を入れて固くなった豆だったので長めにしました)、圧が抜けたらフタを開けてヘラでかき混ぜながら煮詰める。水分が少し残るぐらいで豆を潰すようにすり混ぜました。

 

以前のレモンクッキーの時と同様、材料の分量は同じでも味わいが異なるのだなあと改めて感じました。 少量の砂糖で甘く感じられるためには、茹でこぼしてアッサリの小豆味にした方がいいのかもしれません。

皮の方は、酒粕30gを茶こしに入れ水45gに浸しながら裏ごし(適当)して、別ボウルに薄力粉130gと重曹2g、ココナツシュガー65gをよく混ぜたものに入れてヘラで混ぜて生地を作りました。こちらは元レシピが黒糖を使っている物を見たのでビジュアル的に茶色い皮のイメージができてしまっていたのでココナツシュガーを使いました。

酒粕を使った皮は一個30gぐらい、あんは25gぐらい、薄皮ではなく肉厚な皮のイメージで。

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生地に酒粕を追加したので水分量を変えるべきなのかわからず、混ぜながら少しづつ測り足して行ったのですが、結果的に水分は減らさなくて良かったようでした。

酒粕の固さが出来上がり生地と同等だったからかな?

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生地は動画では黒糖を使っているためか、先に黒糖と水を電子レンジで加熱して溶かす工程がありました。重曹も一部の水で先に溶かして作業されていましたが、私は粉類を全て合わせてボールに入れ、手で粒をすり潰すようにして全体を混ぜ、そこに酒粕入りの水を合わせて混ぜこみました。経験上、粉と砂糖を先に混ぜた方がダマができにくく作りやすいのでクセになっています。(クリームパンのカスタードを作る時とか)

生地は手粉がないとベタついて扱いづらいですが、少し手粉をつけるだけでうまく成形できました。

蒸し器の代わりにフライパン、はお手軽さもあって良いアイデアです。

問題は、せっかくの大きなフライパンのサイズを活かせる大きな台皿がなかったこと。

最初竹製のザルを置いてみましたが、ゆるく窪んだカーブでペーパーが滑ってお饅頭が中央に集まってしまい上手くいかず。

大皿だと水気が下に溜まって、お饅頭が水没しそうな気がして使えず、結局平らな圧力鍋の中敷を使い4個づつ2度に分けて蒸しました。

ただ、2度に分けて蒸した後、フライパン表面が白い粉を吹いたようになって汚れたのは想定外。水の石灰分やら重曹とかかな。常用している食用酢+台所洗剤のスプレーで綺麗になりました。

蒸し方は動画の通りに水を入れ、中敷小を入れ(下に小さいものを敷いています)フタをして蒸気を上げてから、お饅頭を乗せた中敷を乗せ、フタをして10分。

表面がぱっくり割れたのは重曹が多すぎたからかな? 私は重曹の苦味が好きなのでつい多めになったのかも。

出来立てホカホカのお饅頭と抹茶で早速お茶タイム。

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底のワックスペーパーはDaisoのもの

皮はほんのりお酒の風味(感じ方は人それぞれ)、ココナツシュガーのコックリした甘み。あんこはアッサリ甘くて美味しいです。

ただ、日本酒系が苦手な私には十分なお酒の風味でしたが、呑兵衛さんには物足りないかも。

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酒粕と搾るのに使った手ぬぐいとDaisoのアイロン当て布(メッシュ)

後で詳しく調べたら、小豆の茹でこぼしをする、しないは昔は茹でこぼしが当たり前だったようですが、最近ではサポニンが抗酸化作用があるのでしなくて良い、という意見が出てきたみたい。

けれども、サポニン(大豆にも含まれる)の多くは十分にアク抜きしないと有害成分が残るとの表記もみられ(福山市医師会)『ヒトにおける効果やその有効性、安全性に関しては、まだ十分な事実確認がなされるには至っておらず、さらなる知見の集積が期待されています。』(日本豆類協会)

ともあるので、できれば茹でこぼした方が無難のようですね。

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 近頃まだまだ在庫のある石けんよりも他のことに熱中気味です。

オーブン粘土とクラフト用木材(Bass wood?バルサじゃなくて少し固いものの板)を使ったシンク台。オーブン粘土は手の温度で柔らかくなってぐんにゃりするので綺麗な角形にならず、薄くした状態でシンクの形にするのに苦労しました。

アルミホイルを台にかぶせて押さえて型取り、ボウル部分と上部のふち部分は別々に形作ってから合体させ、シンク台に仮セット。サイズの微調整と蛇口の穴をあけて焼き上げました。

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蛇口、引き出しのハンドルはダイソーのアルミワイヤー。穴は日本のダイソーの500円ルーターを使って気長にあけます。木はカッターナイフで少しづつカット、紙やすりで表面を整えます。時間がかかるけれど継ぎ目がぴったりに、表面がすべすべに仕上がった時の感動はひとしおです。

 

お茶の抗酸化パワーをテストする 6ヶ月後 観察レポート1

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上段は2020年7月「精製水の代わりに緑茶水溶液で作った石けん」酸化実験、約6ヶ月後。

下段は作成時の写真。実験方法など詳しくは↓を見てください。

funsoaplabo.hatenablog.com

グレープシードオイルキャノーラオイルの2種類をそれぞれメインに使いました。

どちらも期限が切れていて痛みかかっているオイルでした。

それで「できた石けんは早く痛む(酸化する)であろう」という予想に基づき、お茶に抗酸化パワーがあるのかを見てみよう、というのが目的です。

さて、6ヶ月が経ち見た目の変化ではあちこちで少しイエロースポット(黄色っぽく変色した部分)が見られます。

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グレープシードオイルから。

ざっと見て、左側の精製水よりも右側のお茶使用の方が黄色く変色した部分が少ないようです。

(右はグレーに色づいているため見づらいですが)

添加物では上から2番目カレンデュラ、5番目セージが変色がないようでした。

 

裏面も見ます。

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振りかけた抹茶部分や、表面の凸凹がないので見やすいですね。

水のみ添加物なしは全体がすっかり変色してしまったのに対し、同じ水のみでも添加物入りのものは周囲の一部分のみが変色しただけで元の石けんの色を保っています。

表側と同様、左の水のみに比べて右のお茶の方はほとんど変色がないような。

よく見ると石けんの色自体が濃くて見づらいですが、ローズマリー、オリーブ葉にわずかに黄変が見られます。

変色した部分以外を見るとローズマリー、カレンデュラは、石けん部分が白色に見えます。

しかし、作成時には添加物によって石けん部分は灰色〜茶褐色でした。

6ヶ月でハーブの色はかなり退色したみたい。

表、裏ともに酸化部分はジットリと湿って濡れていました。

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次にキャノーラオイル

こちらも水のみに比べてお茶の方が変色部分が少ないようです。

グレープシードオイルと比べると変色部分が少ないので、グレープシードオイルが如何に痛みやすいオイルであるかを改めて実感しました。

グレープシードオイルの変色部分が少し湿って濡れた感じなのに対し、こちらは変色はしているものの乾いています。

裏面も見ます。

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比較の結果はグレープシードオイルとほとんど同じでした。

ただ、変色した部分はベタつきはしないものの、特に水のみのサンプルはキャノーラオイルの方が色が濃く、内部にまでオレンジ色になっているように見えます。

元の石けんの色がグレープシードオイルは淡いグリーン、キャノーラはクリーム色だったせいもあるかもしれません。

水のみ+添加物なしのサンプルの変色が激しいため、添加物を入れた石けんサンプルがほとんど変わっていないのが際立ち、酸化防止効果があったことがわかります。

お茶使用の方はもちろん変色した酸化部分は更に少ないのですが、お茶で褐色化しているため変色部分が見えづらいです。

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あとがき 

<気候のこと> 

思っていたよりもサンプルが痛んでおらず、ちょっと拍子抜けでした。

普段は酸化しない方がいいのですが、抗酸化の効果を見るためにはしっかり痛んでくれないと差が出ないのでね。

ここは雨が少なく、年間を通して乾燥しています。冬の今が雨季なので一番湿気が高く、グジュグジュになりやすいのでは、と思っていました。

が、お天気サイトで調べてみると雨が降るのは12月から3月の間ですが、湿度は夏の5〜7月が一番高く月平均で70%前後。対して冬は60%らしい。月平均のデータのせいか体感的にはそう感じないです。やはり夏はカラッカラで冬は雨が降るので湿っていると思うのだけれど。

多分、夏は暑いので窓を開け放しているけれど、冬は寒いので閉め切ることが多く、調理やシャワー、加湿器などの湿気が家の中にこもり易いからかな?と考えました。

部屋に乾湿計がないのでわからないです。

<抗酸化の度合い> 

お茶には抗酸化物質(カテキン)が含まれており、抗酸化作用があることは知っていましたが、実際にテストして酸化を防いでいることを目の当たりにしたのはちょっと新鮮でした。

添加物も予想よりも効果があり、特に私は「何となくあったので入れてみたカレンデュラ」が思いのほか酸化を防いでいたことに驚きました。

粉末にせず、粗くカットした花弁のままで添加する、Lavender & Calendula 石けん、カレンデュラ側の謎の白濁は関係があるのでしょうかね?

あの石けんでは、オイルが痛んでいた時に高温作成してあっという間に褐色化した石けんがありましたが、それなりに酸化防止作用があるから多少の変色だけで軽く抑えられているのかもしれません。

それとは逆に、「ローズマリーは抗酸化作用がある」とよく目にするため抗酸化物質として使っていたので、思っていたほど効果が無いような結果にちょっとガッカリ。

ローズマリーとセージはどちらも抗酸化の程度は変わらないと思っていたけれど、こうして比べるとセージの方がはるかに強力な様です。確かに色はセージの方が真っ黒になるけれど。

<添加物の詳細>

・カレンデュラ 乾燥花弁(Brambleberry)をミニグラインダーで粉末にしたもの

・オリーブ葉 乾燥粉末(Brambleberry)

・ローズマリー 乾燥葉(スーパーの香辛料コーナー)をミニグラインダーで粉末にしたもの

・セージ 乾燥粉末(スーパーの香辛料コーナー、元から粉末)

使用したローズマリー粉末が他の添加物に比べて粒子が粗く、有効成分が生地に溶けにくい?それとも、元々の有効成分の含有量が他に比べて少ない? 謎です。

まあでも、これまでローズマリー粉末を添加した石けんが痛んでダメになった経験は無いので、期待できる効果はあると思っています。

サンプルは更にもう少しこのまま様子見してみます。

 

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Michael'sの模型クラフト用木材詰め合わせパックの板で作ったミニチュアオーブン

扉も開きます。 扉の取っ手はダイソーのアルミワイヤー。ガラス部分は包装の透明プラケースをカット。ミニ蝶番はネットで購入。ドアの開閉のロックとなるピンは衣服についている虫ピンを使いました。内部のラックを高めに付けすぎて天板を入れると薄型のものしか乗せられないのは誤算。設計図なしで思いつきで適当に作っているのでこういう事になります。

いつものオーブン粘土で小物を作って飾ると気分が上がります。

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レモンクッキー ザックリ、噛み締めて味わうタイプ

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クッキーと一口に言っても、ほろほろ、サクサク、しっとり、チューイー等色々なものがありますね。

自分で作ると「どうせ焼くなら一気に・・」と天板いっぱいに並べる量にしてしまう私。

それで、ついつい食べ過ぎてしまうからあまり作らないことにしているのです。

が、先日ブログで見つけたレシピがどうしても気になってしまい、即作ることに。

じゃポルスカさんのレモンクッキーのレシピです。

japolska.exblog.jp

コーンミールを入れた生地で、想像するにザックリで粒々感がありそうで噛むたびに美味しさが広がるような、レモンの酸っぱさも思い浮かべたらもう辛抱できなくて。

材料は運よく全部揃っているし、とすぐに分量を換算、多少の変更を加えて作り始めました。

バター を量ってヘラで混ぜながら粉類の準備をしていたら、なんと、コーンミールだと信じて疑わなかった使いさしの袋には Semorina flour の文字が。

慌ててネットでセモリナ粉がコーンミールの代わりになるか?と検索するも「なりません」という回答ばかり。アテにならなかったので仕方なく自己判断。

「多分大丈夫だろう」とタカをくくり、不安な気持ちは半量をアーモンド粉にすることで誤魔化しました。

セモリナ粉は手作りパスタを作るのに使う粉で、一応小麦粉ではあるのですが、デュラム小麦と言われる別の種類です。質感も粉というよりは細かい粒々なのがコーンミールと似ています。

お値段はコーンミール24oz、セモリナ粉24oz、アーモンド粉16ozの順。

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こうして比べると、アーモンド粉はかなりお高かったのですね。大容量入りをコスコで買ったので気づきませんでした。

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材料一覧↑ オリジナルから少しアレンジ 粉ボウル左:細粉がセモリナ粉、右:アーモンド粉

今回は2度目の作成でレモンが無かったので、ポッカレモン風の汁と頂き物の「知り合いの裏庭で採れたメイヤーレモン」の皮の蜂蜜漬けをみじん切りにしたものを使いました。

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作り方

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材料は全て量る 

バター は室温に戻しておく 

粉類は中力粉〜ベーキングパウダーの4種をよく混ぜる

(袋に入れて振り混ぜる、振るうなどでも)

バター はヘラでよくすり混ぜ、砂糖を加えてさらにすり混ぜる

卵を1個づつ入れ、その都度すり混ぜてなじませる

レモン皮も入れて混ぜる

粉類を半量づつ入れてヘラで切るように混ぜる

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混ぜ方で出来上がりの固さが変わる サックリさせるにはあまり練らないように混ぜる

全体を満遍なく、粉っぽさがなくなるように

ほとんど粉っぽさがなくなったらレモン汁を回しかけてひとかたまりにまとめる

ラップで包み四角に成形 菓子箱を利用して押し込みました 28 x 11.5 (高さは3cm ぐらい)

箱に入れたまま冷凍庫へ数時間入れる

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固まったら取り出す オーブンの予熱を入れる 365F*(190℃)

*オーブンの温度は機種、使う天板の種類で焼き上がりが変わるので自己調節

ラップを取り端から1cmの厚さにカット

さらに半分の長さに切り、オーブンペーパーをひいた天板に少し隙間を開けて並べる

365Fのオーブンに入れ、20分程焼く 焼き加減は好みで調節

焼きあがったら冷まし、ジプロックに入れストック

焼くと膨らむので元のサイズに入りきらない 増えて得した気分

 

あり合わせで入れた「レモンの蜂蜜漬けみじん切り」は、なかなかいいアクセントになっていて美味しいです。冷凍庫にこれまた頂き物の柚子の皮をたくさんストックしているのでこれも蜂蜜漬けにしてみようと思いました。

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気に入って繰り返して作っていたらとうとうセモリナ粉がなくなりました。

早速コーンミールを購入。

オリジナルに戻す訳ですが、セモリナ粉とアーモンドパウダー半々のレシピに慣れてしまっていたので、アーモンド粉を3分の1に減らしてコーンミールと合わせて作ってみました。

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見た目はほとんど変わらず。食べた感想はザックリ感、ツブツブ感は同じですが、前回までよりもバターの風味が薄い感じがしました。コーンミールに吸収された?

今までよりもあっさりしているので2つ3つと止まらず、危ない危ない。

他の材料は全く同じ分量なのに不思議でした。全く同じレシピでも作り方で、例えば最初のバターの混ぜ方などでも変わるのかもしれません。

 

焼きあがって冷ましたクッキーはジプロックサンドイッチバッグに詰めて入れ、空気を抜き気味にして冷凍庫へ入れています。

 


普通のお菓子、麺類、パンなどに使う小麦粉はパンコムギ:Triticum aestivum

パスタに使うデュラムコムギ:Triticum durum

プロテイン含量が違います

ちなみにコーンミールは、ここアメリカではトウモロコシの粉でツブツブ感のある粗挽きの粉でコーンブレッドでおなじみ。コーンフラワーはさらに細かい粉状にしたもの、です。

コーンフラワーはイギリスではコーンスターチの事になるらしく、レシピに注意が必要だそうです。(コーンの粉のつもりがデンプンだったのでは、仕上がりが全然違いますよね)

さらにさらに、粗挽きコーンで作られる料理でポレンタ(イタリア)とグリッツ(アメリカ南部)があるそうですが、ポレンタは普通のコーンミール、後者はHominyと呼ばれるアルカリ液で処理したコーンを挽いて作るものらしく風味や栄養価が全く違うのだそうです。

興味があれば調べてみては?(間違っていたらゴメンなさい)

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食べられないクッキーも作ってみました。

Creative Rachyさんのネコのクッキーサンドアイスです。

いくら頑張っても本家の繊細さ、洗練された感じにはならないのでアレンジで柄などを変えました。その後眺めていてクッキーを取り替えられる方が面白いかも、と改造。

続いて、これだけ厚みがあるのだからとさらに改造。

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ミニスイーツをお腹(背中)に入れた、「腹甘い」ネコとなりました。

(いちご大福、たい焼き、みたらし団子、プリン、ミニケーキ)

日本のダイソーで買っていた超強力ミニ磁石(8個入り)がうまい具合に使えてなかなか楽しいモノができました。

こんな事なら最初から穴を開けて作っておくのだった、粘土が勿体無かったなと思いました。

活性炭パウダーと赤パームオイルの具材で   その2 秋の温泉石けん

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季節はすっかり秋。秋といえば紅葉、紅葉の綺麗な山奥の旅館で露天風呂なんていいなあ、と夢想しているうちになんとなく浮かんだデザイン。かなり難易度高そうだけどやってみようと頑張ってみました。YouTube動画のネルコネコさんの粘土絞り出しテクを見ていて、インスピレーションを得たのがきっかけ。絞り出した粘土はだんだん乾いて固まってくれるからいいけれど、石けん生地は固まりやすいレシピだと先が詰まって出しにくく、絞り出しやすい柔らかめの生地にしたらいつまでも固まらず、盛り上げられなくて高さが出せない。また、絞り出して固まっても完全に石けんになるには数日かかり、なったところでも脆くて壊れやすい。

と悩みどころがいっぱい。

ピアノ石けんの黒鍵部分(文字部分と共用)にココナツオイルではなくパーム核オイルを使ったのはそのあたりの兼ね合いを考えた末の判断でした。

いつものダイソー型の長さは約14cmあるので、その長さの金太郎飴状の文字を作らないといけない。かなりハードル高いです。

固まりやすい生地、先は極細の絞り袋で少しづつ指で押し出して文字を書きます。文字がある程度の高さになったら、冷凍庫に入れて一時的に固めてそれを積み上げてつなげていく計画。最初文字を書くことと積み上げることだけに集中していて後のことはあんまり考えていなかったけれど、完成した文字棒はそのまま型に入れるには壊れやすすぎるし、空気も沢山入りそうだったので筒状の型に入れて文字入り円柱を作ってから、それを型に入れる事にしました。

文字作成、文字入り円柱作成、本作成の3ステップとなりました。

本作は、あまりにも面倒臭くて多分真似する人はいないと思いますが、作成記録として書いてみます。量は私のブレンダーで作れる最小量:ケース一つ分に計算し直しました。

写真は前作の秋のピアノ石けんと被っているものもあり、2個分なので分量は多めです。

#置き換えオプション#

あまりメジャーでないヘーゼルナッツオイル 、パーム核オイル、赤パームオイル、Activated charcoal powder を使わない置き換えレシピで実際に試してみました。最後に付け加えています。

なお、オイルの配合割合(メインオイル、泡立ち、固さ、ひまし油)は具材、本生地共にピアノ石けんと同じにしています。

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具材作り方

基本の作り方に従って苛性ソーダ液を作って冷やし、オイルは量って溶かす

オイルに苛性ソーダ液を入れてブレンダーで生地を仕上げる

この生地は特に固まりやすいので少しづつ慎重にミックスする

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生地を小分けして、色生地を作る

トレイにラップを敷き、色生地を入れ、ラップを上に乗せ、平らなもので広げた

固まってしまったので流し込むよりも押し広げる感じになった

活性炭粉は飛び散りやすいので写真よりも大きいボウルで混ぜた方が無難

黒生地は絞り袋に入れて先をほんの少しカットする

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文字シートにシートプロテクターをかぶせる(厚紙に文字シートを乗せ、ラップをかぶせる)

図案の通りに生地を絞り出す 普通の絞り出しでなく袋の先をつまんで出す*

*非常に面倒くさいです  かなりの根気と時間が必要

少しづつ盛り上げていく

1cm〜2cmの高さになり、やりにくくなったら冷凍庫へ入れて固める 

固まったものの上に絞り出し、シートから外した文字を乗せる

室温ですぐ溶けて持てなくなるので、作業する分だけ冷凍庫から取り出すのがよい

積み上げてかなり高くなったものは冷凍庫に入れずに室温で鹸化させる

ずれないように竹串などで穴の部分にガイドを入れるとやりやすい

マークは3cm程で室温放置で固め、翌日厚紙*にはめて繋げた(5枚目奥:少し見辛いですが、ラップしたピアノ石けんの黒鍵部分が入った型に乗せています)

*厚紙ホルダー:最後のおまけ参照

#コツは冷凍庫で一時的に固める、又は室温で鹸化させて固めて繋ぐこと

絞り袋の生地も時間が経つと鹸化するが、揉んで絞り出すと使える

翌日でも繋ぐ作業はできるがくっつきにくいので文字ブロックは初日作成

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2日目 円柱(文字入り)を作る 1つ分

準備

・筒 プリングルスやお菓子の容器など 使う型に入るサイズのものを用意

・ライナー(フリーザーペーパー)マスキングテープで内側継ぎ目をシール

 マスキングテープは白色を 色物は石けんに色が移る

#筒、ライナーは必要な長さ+2cmぐらい(長すぎると文字の位置調節がしづらい)

・二重に折りたたんだラップの上に文字を乗せ筒(ライナー入り)をかぶせる

・文字が動かないようにフォームボードをカットしたもので固定

・ラップをたるみのないように筒に巻きつけてマスキングテープで固定

 少しづつ引っ張り上げながらとめ、最後になるべく下の方をぐるっと一周巻く

 それでも筒、ライナーが紙なので多少漏れます

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(実際は倍量を作成、スイートアーモンドオイルが177gしかなく、紅花油55gを足した)

 

基本の作り方にしたがって苛性ソーダ液を作って冷やし、オイルは計量して溶かす

オイルに苛性ソーダを入れてブレンダーでミックス 断続使用

緩めトレースで香料を入れてさらに軽くミックスして仕上げる

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カップの跡が残るぐらいのトレースで筒に流し込む

筒はトレイに乗せる

空気が入らないように気をつける(入ってしまったら完成後に補修するけど) 

私はオーブンで鹸化させました 室温放置なら3日ぐらい? 冷凍庫へ入れ型出し

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筒は紙なので端から破って剥がす

型の長さにカットする

色具材を型抜きする こんなに沢山いらないけれど

↓後先になりますが、カットした切れ端の白部分で落款印(らっかんいん)もどきを作りました

Electric bubble gum、Hot pink micaなどをミックス、よく捏ねて小さい四角柱に

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3日目 本作成  いつものダイソー型1個分740g ー(2日目で作った具材の重さ分430g)

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基本の作り方に従って生地を作る 緩めのトレースで香料を入れる

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軽く撹拌して緩めで仕上げ、色生地を作る

少量の生地でヘラですり混ぜる (青も白も)

青生地80g、白生地80g、残りは無地

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型を少し斜めにセットして流し込むことに (好み)

(片方は先に具材セット、もう片方は後で押し込む )

3種類の生地を交互に適当に流し入れていく

途中で具材を押し込む

残りの生地を全部入れて表面を整え、トッピング

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オーブン加熱(170Fのオーブンに2時間ほど入れる)と炊飯器でスチーム保温加熱

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データは炊飯器スチームのみ 水200mlを入れた

プローブを斜めにさして無理に蓋を閉めた

100分で75℃が最高生地温度

いつもは具材が透明化するのにはかなり時間がかかるか、透明にならないのだけれど、円柱部分の透明化の方が早いように見えました。

本生地の方には白の色材が入っているので、無色部分と混同して透明化がわからなかったのかも。(特に顔料の色材部分は不透明)

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 粗熱を取って冷凍庫に入れ、型出しした直後 底がピカピカに光っているいつもの光景

蓋をすることを忘れてデザインしたので蓋にぶつかって筋がついた

カットする時はいつもドキドキ

ヘリにピーラーをかけ、穴を補修して水洗い、乾燥

翌日pHチェック どの部分もグリーンでした pH10ぐらい

今回はスタンプ前に撮影 手持ちの日本っぽい小物を置いたら変な構図に・・

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感想

手書き文字はどうしても微妙に歪んだり太さがマチマチになりますが、それが手作りのいいところ。カットした面にどんな字面が見えるかはお楽しみ。微妙な歪みで湯気の向こうにぼやっと見える雰囲気が出たらいいなと思っていました。ピアノの黒鍵同様に、こちらの文字もだんだん文字の周りが黄色に色づくのを狙っています。

文字部分を筒作成したので白く円形になった部分は「湯桶みたい」

バラバラの文字と記号は「笑ってるみたい」という意見もありました。Thank you!

左側の赤い四角は落款印のつもり。文字入り円柱の字のない部分の切れ端を着色して捏ね直しました。包丁でできるだけ細かく刻んで色材と合わせて捏ねました。白い粒が残るので頑張ってかなり潰して滑らかにしたのですが、完成してから見ると、ある程度粒が残っていた方が文字っぽく見えてよかったかも、と思ったり。

背景のマーブルはお湯をイメージして青と白、無地の3種を交互に流し入れました。2ケース作ったので、片方は円柱と赤四角を先に型にセットしておき、もう片方は何も入れない型にし、同じように流し入れて模様の出方を比べました。

文字が飛んでいる方がセットしていて上から流しかけたもので、ブルーの縞模様が見えます、大きい紅葉が乗っている方は後から円柱を押し込んだもので横縞は見られずグラデーションぽくなっていました。

加熱方法の違いでその後の変色などがあるかもしれないので、これまでと同様にサンプルはずっと観察を続けます。

 

おまけ 1日目の文字作成レシピを変えて作ってみた

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↓オリーブオイル、ココナツオイル、ラードで生地200gを作り、Black oxideで色付け

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色材を使う時は炭粉の量の半分でいい

ブレンダー、一旦終了したけれどやっぱり固さが足りずあとでかなり追加しました

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パーム核オイルを使わない場合はブレンダーで兎に角しっかりミックス

過熱防止のため時々休ませながらしっかりツノが立つまでトレースを出す

 焦らないのがポイント (少し休ませたり)

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今回は厚紙に文字シートを乗せてラップを巻いて作りました

文字は1cmぐらいの高さまで重ねて絞り出したら冷凍庫へ

冷凍庫で固めたらカッターナイフで数個づつにラップを切り離す

2個だけ残して冷凍庫に戻す 土台になる方に絞り出す

上に重ね、潰れない程度に軽く押さえてくっつける 冷凍庫へ戻す

次のブロックを出して同様に

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だんだん高くなっていく

記号部分はこんな感じ 壊さないようにはめてくっつける

こんな感じで一日置くと固まっていた

#絞り出し袋は結構丈夫で2度目の使用もOKでした

一旦固まった生地でも軽く捏ね(手袋で)袋に戻してよく揉むと再度絞り出し可能

この文字を使って文字直入れの温泉2を作ってみました。

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具材は

①文字

②春の鳥ちゃん石けんの残りの青系石けんを細長くカットしたもの

③溜まっていたピーラー屑石けん(白青系)

④奥山石けんの紅葉棒残りは型半分の長さ分しかなかったので、2日目の文字入り円柱の端っこの無地部分と赤系の具材石けんストックとを捏ねて型抜きして一本分に

⑤ハンコ四角柱も作り足したもの、の5種類

トッピングは同じく鳥ちゃん石けんの時に密かに作っていたまめちゃん具材(短い)を7切れに切ったもの、ミニ紅葉に決定

生地はオリーブオイルで。3日目のレシピで作成

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文字を直接型にセットしているので「ゆ」の中央などはかなり空気が入って大穴が空くだろうな、と思いつつ生地に屑石けんを混ぜ込んで流し込む

カットするときのガイド方眼紙を見ながらトッピングを慎重に

炊飯器で仮フタでスチーム保温加熱してゆっくり作成

型出ししてカットしたら案の定向こうが見える〜穴だらけ

前出の2日目の文字入り円柱の端っこ生地を刻んだものを詰め込んで補修

ピーラーして水洗い、乾燥

翌日pHチェック 中央文字部分に白くて硬い部分があり、できていないのかと心配でしたが

そこも含めてどの部分もpH10ぐらいでした

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↓余った黒生地で色々遊んでみました。(使う予定ないけど、とりあえずMP石けんで固めた)

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左側のワックスペーペーに書いた方が右側の包装で使われる厚手のプラスチック?容器に直接絞り出すよりも後で綺麗に剥がせました。

おまけのおまけ

ワックスフリーザーペーパーがない場合のアイデア(未検証)

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筒に厚紙で底を作る

内底をプリングルス蓋をカットして作る

ジプロック(写真のポリ袋は内蓋の端で簡単に破れた)冷凍用の厚手のもの

内側に内底を入れ、筒の外側に巻いて袋の左右の端を折りたたみ、円筒形にしてマスキングテープで貼る

内側の継ぎ目のマスキングテープで貼る

・・・これでできるかどうか、計画倒れかもしれませんが。

 

金太郎飴状の顔を作るのは、難しかったです。粘土と違って石けんでは筒状にしたモチーフは後から伸びてくれない(粘りが少ないため脆くて割れる)ので目鼻の位置にパーツにぴったりな溝を作っておくのがポイント。

14cmの長さには作る気になれなかったのでこうなりました。

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  ハロウィーン2020版 Witch だけど魔法の杖ならぬブレンダーで・・

活性炭パウダーと赤パームオイルの具材で   その1 秋のピアノ石けん

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カットして完成したら綺麗な黒鍵になりました。途中のヘンテコな色はなんだったんだろ 楽譜制作:かきむき様

赤パームオイルは鮮やかな朱赤で人参の香り。(私の感想)カロテンが豊富でビビッドなビタミンカラーは元気が出る綺麗な色。

なのですが容器に色移りするのでついつい敬遠しがちです。黄色く変色した型容器で石けんを作ると、型についた黄色が次の石けんに又戻ってくるのでデザインが台無しになることも。

そういう訳でなんとなく手付かずのままであっという間に期限切れになってしまうのでした。

汚れを落とすための石けんを使って布巾やシンクに色がつく、という本末転倒な事になるのも避けたいですし。(表面が磨耗したホウロウのシンクは色素が染みやすい)

「期限切れオイルが本格的に傷む前に早めに使い切ってしまおう」と本来なら入れない作品にあえて投入してみました。

久しぶりに作りたくなったピアノ石けんの黒鍵部分は活性炭パウダー(Activated charcoal powder)で黒く着色するのですが、ベースの生地に使ってみました。

具材として入れた黒鍵の周りに黄色がじんわり出てくるのを狙ったのですが、具材作成時に、真っ黒になると思っていた生地の色はなんだか深緑の泥みたいな色。遥かに遠い昔の図画の時間、絵の具を混ぜていてそういう色になったような。すっかり忘れていました。

黒鍵はいつもの型の6分めぐらい、430gの生地に炭パウダーを混ぜて作ります。今まではオーブンで加熱して即石けんにしてから翌日カットしていましたが、今回は初めて室温放置で半日置き、一晩冷凍庫に入れて型出し、カットしてみました。

石けんにしてからカットすると底が膨らんだりしていて安定が悪く、包丁でカットする時石けんが逃げて上手くいかない事が多かったのでやり方を変えてみたのです。加熱完成した石けんの底が歪む事があるのはポリプロピレン製の型の欠点でもある反面、木やアクリルと違い、力を加えるとある程度たわむのが型出しの時には便利です。ちなみにシリコン型はオーブン加熱するとなぜか石けんとの接触面に細かい気泡ができます。

今回は室温で半日置いただけの、まだ完全に石けんになっていない半ナマ石けん?なので冷凍しても型出ししにくく、カットすると包丁にねっちゃりと密着します。形を崩さずに包丁から剥がすのに時間がかかりましたが上手く10切れにカットできました。カットしたピースも完成石けんのようにしっかり形に仕上がっているのではなく、強く押すと変形する固めの粘土のようです。これで2ケース分ピアノ石けんができます。

これまで毎回、黒鍵部分を型の中でピアノ鍵盤のようにバランスよく配置する事に難儀していました。ベストポジションにセットしていても、いざ生地を流し込むとズレてしまいます。動かそうとしたら他のピースも一緒に動くし、どんどんズレていって手前側と奥側が平行にならないし。今回初めて隙間(白鍵部)にフォームボードでスペーサー(隙間のホルダー)を作り、差し込んで固定するようにしたら上手くいきました。

ヘーゼルナッツオイル も期限切れのため、使い切ります。私は黒鍵と次の作品用の黒生地、オレンジ系色生地をまとめて一緒に生地量750gで作りましたが、下記のレシピはピアノ2ケース用に書き換えました。ヘーゼルナッツオイル が無い場合は置き換え方法を参考にどうぞ。

作成中の写真は次回作の分も写っているかもしれません。

基本的な作り方は省略しますので、こちらを参照して下さい。

funsoaplabo.hatenablog.com

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↑左下、Activated charcoal以外の色材は無視して下さい。

1日目、具材を作る

ピアノの黒鍵用 430g いつものダイソー型1つ分(ピアノ石けん2ケース分)

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1枚目 瓶から出した赤パームオイル

2枚目 苛性ソーダ液は作って冷やしておく

3枚目 オイルを計量、溶かしブレンダーカップ内の空気を抜く

4枚目 苛性ソーダ液を全部入れる

5枚目 固まりやすいので少しづつ慎重にミックス

*基本の作り方を参考にして苛性ソーダ液、オイルの準備をする

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活性炭パウダーはとても飛び散りやすいので、大きいボウルにパウダーを入れ、少量生地を被るくらい50g?入れて少しづつすり混ぜるといいかも。いつも通りにヘラについた生地だけで混ぜようとして周囲が黒粉だらけになってしまいました。

完成した黒生地を型入れ 型を台に軽く打ち付けて表面を平らにする 半日室温に置き冷凍庫で一晩冷やし固め、翌日型出ししました。

カットは方眼紙に石けんの幅に印をつけ、10等分になるように線を入れたものを利用

半ナマ石けんの上に置き、包丁で上端と下端に軽く切り目をつけて印をつけ、紙を外して端からカット。包丁は先の方よりも手前側を使い、まっすぐ下ろすのがポイント。

型2つにカットしたものから順にセットしていく。半ナマなので押すと形が崩れやすいため注意する。

隙間をキープするためにフォームボード(ダイソー)を隙間の幅にカットしたものを作って挟み込み黒鍵が動かないようにする。(下まで届かなくても良い)

本作成まではフタをするか、ラップして乾燥を防ぐ。(早めに本作成する)

 

2日目 本作成 無色生地 1002g分 具材215g+500g=710gぐらい x2ケース分

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基本の作り方に従って、苛性ソーダ液を作って冷まし、油脂を量って溶かし、ブレンダーで混ぜる。 緩めのトレースで香料を入れ、軽く攪拌して仕上げる。

少しづつ生地を黒鍵の間に垂らして空気が入らないように型入れする。

ブレンダーを出した後はヘラで随時よく混ぜ、均一でなめらかな生地にする。

生地を全て分け入れたら挟んでいるスペーサーを抜く。

好みでトッピング(黒生地の残りで絞り出した音楽記号などを飾りました)

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片方を炊飯器スチームで、もう片方をオーブンで仕上げました。

炊飯器に水200mlを入れてフタをした型を入れ、炊飯器を閉めて保温。

85分 開けてみると中心のみ白く残っていました。

123分 すっかり透明で完成していました。取り出して室温で冷まし、冷めたら冷凍庫へ。

5枚目はオーブンで作成中の様子。周囲が透明になりつつあるところ。

炊飯器スチーム中の生地の温度変化

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前回の鹿石けんでは炊飯器の蓋が閉まらなかったので仮フタで作成、温度上昇がゆっくりでいつも2時間ぐらいで終わるところを3時間半ぐらいで低温で透明化したのですが、今回はモニター温度計を斜めにして無理やり炊飯器の蓋を閉めて保温しました。生地温度は75℃まで上がりました。

ガス火で行っていた鍋のスチームは火力調節が思い通りになりにくく、常に観察しなくてはならないし手間がかかったのですが、炊飯器のスチームは保温キーを押すだけでゆっくりじわじわ、しかし確実に温度が上がって行きます。炊飯器の蓋を閉めずに仮フタ(電子レンジ用ドームフタを利用)で保温すると保温力が下がるため、更に低温での透明化が見られました。

ちゃんと蓋を閉めての作成でも、これまでの鍋スチーム法と違い、型の周囲の空気温度よりも生地温度が上がることはなく、温度の逆転は起こらないまま、生地全体が透明化していました。

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透明化の終わった石けんは室温で30℃台まで冷まし、冷凍庫へ。

冷凍庫で冷やして型出ししたら、7切れにカット。

ヘリにピーラーをかけ、石けん表面にできた穴にピーラークズを色を合わせて詰め、補修。

流水で軽く洗って表面の余分なオイルや浮いてきたアルカリ分(もしあれば)を流す。

私はシンク横で写真のように立てて1時間ぐらい乾燥させ、表面が乾いたら(底が濡れているので)側面を下にしてトレイに立ててさらに乾燥させています。

キッチンペーパーの上に並べるとグズグズの底の部分がペーパーにくっつき、時間が経つとそのまま乾いて石けんの中にペーパーが入る感じになって取れなくなったりするので注意。

翌日、pHチェック、スタンプしてさらに乾燥。

黒鍵との境目から透明な液が滲み出ていました。pHチェックしたら無反応。

苛性ソーダ成分ではありませんでした。露が出たらペーパーで吸い取って乾燥を続けます。

 

・・おまけ・・

炊飯器で低温スチームがベスト?

これまで、高温作成でのデメリットは無かった、とどこかで書きました。

でも、先日在庫をチェックしていると、ラベンダー&カレンデュラ石けんに明らかな違いが見られ、調べてみると高温作成したものがどうやら変色したらしいとわかりました。

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上段の5切れがくすんでいます 出してみるとこんな感じ 4日後作成のものはキレイなまま

グラフ左が炊飯器低温スチームで作った4日後のもの 生地温度は最高78℃

グラフ右は鍋スチーム 時間がなくて高温で透明化を急がせ、生地温度は最高93℃

レシピに紅花油を使っているのですが、それが期限切れのいささか怪しいものでした。

4日後のは使用量の半分で古いものがなくなったので代わりにオリーブオイルを足しました。

違いといえばそれぐらい。

つまり、「痛みかけオイル+93℃の高温作成=より早い酸化」 という図式のようです。

酸化して変色したとはいえ、今の所はそんなに臭ったり、汁が出たり、ねばついたりはありません。ただ年季の入った色になり、みずみずしさが感じられずパッと見てテンションが上がらない、というぐらいです。(とはいえ見た目は結構重要ですよね)

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 追記:2021年4月28日撮影
酸化して色は茶色くなったものの酸化臭やベタつきはありませんでした。(ここは乾燥しているからかも)4日後に作成したものは未だに綺麗なまま。こんなに差が出るとは!
酸化気味のオイル+高温作成のダブルパンチ、おそるべし。
変色した中にも白く残った部分がありますね。
カレンデュラ花弁の周りが白いように見えます。
これについては下記の記事をどうぞ。
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次回作も黒鍵部と同じ具材を使った秋の作品です🍁
 

スモークゴーダと胡桃のパン 〜溶けにくいチーズを探して

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フランスパン風の生地にチーズがゴロゴロ入っているチーズフランス?のパン。

日本では普通に売られているあの美味しいチーズのパンが食べたい!と思っていました。

こちらでは「美味しいフランスパン」を探すのは少し大変だったりします。

見た目はバゲットなんだけれど、少し柔らかめのイタリアンタイプだったり、中身が詰まっていてなんだか違うものだったり。単に固いだけのパンだったり、味がなかったり。

売ってないなら自分で作ってみようと頑張るも、普通のロールパン系のパンとは勝手が全く違って、なかなかうまくいかない。

最近は動画で多くの方がバゲットを作るにはどうすればいいか、を投稿して下さっているので大分近いものが作れるようになってきましたが、まだまだ満足のいくバゲットは成功していません。長い形を綺麗に保つには天板への移動に専用の板を使ったりと工夫がいるみたい。

ならばせめて小型で丸いチーズのパンは作れないものか。

こちらのチーズは沢山種類があるのに、どれもトローリとろけるタイプ。

パンに入れるとドロドロになってパンの底から油分が流れ出てしまうことが多いです。

チーズフォンデュや、ピザなどのとろけるタイプが望まれるせいかな?

チーズを上に乗せるオープンタイプの時は「トローリ」でいいのだけど、中にゴロゴロと入った感じにしたい。

ネットで調べても、こちらに来た日本の方達は日本のプロセスチーズタイプの溶けにくいチーズを探し回っている様子でした。

色々調べて、スモークチーズは水分含量が少なくなっているので他と比べると溶けにくいらしい、との記述を発見したので作ってみました。

生地はフランスパン生地にしたい所でしたが、手早く作りたかったのでいつものロールパン生地のアレンジにしました。(フランス生地だと冷蔵庫で一晩発酵させるのがいいと思った)

チーズとよく合うクルミを生地に混ぜ込み、チーズは一次発酵後の後入れにします。

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材料の一覧写真 バターはミキシングボウルの中で溶かした後です

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作り方

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 ミキシングボウルにバターを入れて弱火のガス火で溶かし、温めた牛乳、砂糖、塩、卵を入れて平面ビーターでかき混ぜて砂糖などを溶かし、卵を溶きほぐす

ボウルを傾けるとすり混ぜやすい

粉は3種類(中力、全粒、グルテン)が満遍なく混ざるように混ぜておく

粉類の半分強を入れ、手でビーターで混ぜて粉気がなくなるようにする

マシンにセットしてStirから2、4とスピードを上げ、1分程ミックスする

滑らかな生地になったら止め、ボウルを外して残りの粉を全部入れ同様に手混ぜする

マシンにセットしてStirでミックスする

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 そのままクルミを足しいれる バッグがボウルに落ちないように注意

スピードを2に上げて1分程ミックスし、生地を仕上げる

ボウルを外し、ビーターについた生地をヘラで取る ボウルの生地はドレッジ(スケッパー)で取り、台に出す ボウルにはショートニングを薄く塗る(発酵後に生地離れしやすいよう)

膜チェック 結構伸びてますね 両手で回転させながら丸めて表面に張りを持たせる

ボウルに戻しいれて、ふんわりラップをして暖かい場所で一次発酵 (80分かかった)

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台に出した生地は半分にカット、手で上下に伸ばして形を整えて更に半分にカット

38gづつに分割で22個に、丸めてラップし(作業10分)ベンチタイム(50分かかった)

生地を手のひらで押して丸く広げ、裏返して10gづつに分けたチーズを乗せて巻く

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巻き終わりを指でつまんでとじて、細長くなった形を丸くなるように長辺を押しつぶすようにして軽く丸め直した 底をつまんで底に軽く打ち粉して天板に並べる ふんわりラップして二次発酵(約1時間でカットし始めた 45分後にオーブン余熱スタートした)

生地の発酵具合を見ながらオーブンの余熱を入れる オーブン予熱が完了したら仕上げ

茶こしで粉を振り、生地のてっぺんを十字にカット、すぐ385F(200℃弱)のオーブンへ

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20分後裏面の様子 色づきが悪いので400Fに上げて10分ほど焼き、その後追加でブロイル(上火)機能を初めて使ってみました

ようやく焼き色がついていい具合です 結局40分ぐらいオーブンに入れていました

感想

今回のパンはふんわりしっとり系を目指し、結構思った通りの生地になりました。

チーズの具合は今までのとろけるタイプよりは確かにマシな感じ。オイルが流れ出ることもなかったですが、思ったよりもあっさりした味になりました。生地の塩味が強すぎたかな。

パン生地をフランスパンタイプのシンプルなものに変えたらもう少しチーズが引き立つかも。

上部にカットを入れたけれど、思ったように膨らまなかった。発酵前の方が口が開くのかな?次に同じものを作る時には試してみようと思いました。

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奥山に… 秋の石けん 〜OKUYAMA Deer's cry

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包丁の代わりにカッターナイフで切ってみたら・・・歪んだ石けんになってしまいました。

実験ばかりで、普通の石けん作りは久しぶりです。

7月の「痛みかけオイルでお茶の抗酸化テスト」の残り生地を捏ねてムース(ヘラジカ)のクッキー型で型抜き、繋げた具材で、それとあり合わせの具材で秋らしい雰囲気の石けんを作ってみました。出来立ては白かったのだけれど、なかなか作る機会を取れず2ヶ月で既にアンティークっぽく(酸化とも言う)なっています。酸化臭はあまりしません。

他の具材の色石けんもかなりの年代物から最近のものまで様々です。紅葉型は帰省時に大阪の道具屋筋 ゑびすや金物店さんで購入。(まさか石けん作りに使われるとは誰も思わないでしょうね)

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よもぎ入りの、元は薄緑の石けんと赤い石けんを型抜き、スライスして重ねた長さが型の長辺になるように作ります。抜き終わった余りも捏ね直して同様に型抜き、スライス。

ムースはニホンジカとはかなり違うけれど一応シカ科なのでシカに見立て、紅葉を合わせると自然に百人一首の5番が頭に浮かんだのでその雰囲気にしました。

作り方紹介は手順の参考程度にしかなりませんが、以下の通りです。

基本的な作り方は以前の記事を参照してください。

funsoaplabo.hatenablog.com

具材 

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手持ちの残り具材を物色していて、夜桜石けんの月のカケラとクリーム色っぽい色石けんがあったので小さい月を作りました。手こねで形作ったのでヘンテコです。 

具材の用意ができたら具材総重量を量り、必要な生地量を割り出してレシピを作ります。

トッピングには余りの紅葉スライス(ダイソーのカラフルなアイシャドーで発色テストしたときの残り)や、ミニの葉っぱ型に抜いたものなど。(トッピング用にとダイソーのシリコンの星型製氷皿?にあまり生地を入れて作った星石けんスライスも用意したけれど結局使わず)

ヘーゼルナッツオイル とマカデミアナッツオイルを半量づつ、それにココナツ、ラードを加えて泡立ち、固さを、ひまし油(キャスターオイル)で泡持ちを出します。

ひまし油は沢山入れると泡立ちが悪くなるので大抵はオイル総量の5%ぐらいにしています。

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生地レシピ ダイソータッパー750ml(写真左手前のオレンジのフタの)

生地量 740gー290g(具材総量)=450g 後述の散らし具材も入れるので410g作成

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ムース具材の年季の入った色合いに合わせて渋い感じの色合いでまとめます。

カットした時に見えやすくなるよう、背景生地には細かくしたカケラ石けんを混ぜ込んで散らしにしたり、色生地にしたりしてみました。

散らし具材(生地に混ぜ込む背景用、下から)

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・散らし具材分量は黒粉状15g、緑10g、黄色5g、赤7gで合計37g

・トッピングは分量外(量るべきかな?)

作り方

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苛性ソーダ液は作って冷ます

オイルを量って溶かし、ブレンダーで空回しして空気を抜いておく

苛性ソーダ液をオイルに加える(写真1)

ブレンダーを断続使用でライトトレースまで混ぜる

香料を入れて軽くミックスして生地を仕上げる

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 100g別容器に移す

1段目の具材を加えて混ぜ、型入れ

(不精して赤紅葉を入れたまま型入れしたら生地が偏りました)

全体に行き渡ったらムースを乗せる

下側の足の間に空気が入りやすいが完成後、補修できるので大丈夫

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120g別容器に移す

2段目の具材を加えて混ぜ、なるべく隙間ができないように型入れする 

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残り生地(約180g)に赤パームオイルを1g加えて黄色に色付けしてみた

具材も加えて混ぜ、型入れ

バターナイフでムースを動かして白紅葉具材を入れるスペースを開けた

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白紅葉具材を押し込んで、表面を整えトッピング 7切れにカットするので位置を考えて

フタをして(温度計をセットして)炊飯器にいれ水を100mlぐらい加える

具材が邪魔でモニター温度計を斜めに刺せなかったため、高さがあってフタが閉まらず

仮フタ(電子レンジ用ドームフタ)を被せて 保温スイッチオン

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スタート時の温度 生地温度は設定をマカデミアナッツのピーク温度(72℃)に合わせてみました  該当温度になればアラームが鳴ります

しばらくして、忘れ物に気づく! 月が残ってるし。ナンテコトダ!!

型を取り出してトッピングをずらし、月具材を埋め込み再度保温スタート・・

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 ちゃんとフタをしていないので保温力が弱いらしく、全然設定温度まで上がらず

3時間でようやく下の方が透明になった 生地温度は釜内部温度とほぼ同じ63℃

3時間半でほぼ透明 結局生地温度は最高66℃だった

室温で30℃ぐらいまで冷まし、冷凍庫に入れて数時間後に型出し

包丁でなくカッターナイフで初めてカットしてみた

長さが足りず、手前と向こう側と2回ナイフを入れる

ぱっと見均等に切れていい感じに見えたのですが手に取ると湾曲したすごい形でした

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カット直後 ムースのお腹あたりに穴が空いているものがいくつか

上部のプローブの痕(2ヶ所)と共にヘリを削った屑で色を合わせて補修

カット面が湾曲しているのでスタンプできるか心配でしたが無事に完成 

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ぱっと見では普通に見えるかもしれませんが、罫線入り台に置くとグニャグニャぶりが明らか

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pHテスト

水洗いした後一晩乾燥した石けんの上面、カット面を数カ所調べます。

どこもpH9ぐらいでした。

スチーム作成時の生地温度変化

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いつものようにピークが出ると思っていて、モニター温度計を72℃に設定したのでアラームが鳴るまで安心して他の作業をしていたのですが、何時迄も鳴らない。温度上昇が遅い。

結局かなり低温で透明化したのでした。

温度が低かったのは多分

・炊飯器のフタを閉めなかったので保温力が弱かった

・具材が多かったので生地の発熱が少なかった

・初めのプチトラブルで少し遅くなった

などが原因だと思います。

こんなに長時間、炊飯器スチームをしたことがなかったので型に水を入れて、再度スタンダードのテストをしました。中敷なしでぬるま湯を入れた型と水100mlを入れ、フタをして4時間 (closed)。フタを開けたまま、仮フタ (with lid)で6時間の温度変化を観察しました。

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生地の代わりに水(34℃のぬるま湯)を入れ、いつもと同様に型の2ヶ所にモニター温度計を刺し、型の上にも1つ乗せて釜内部の温度を測ります。
・フタをするいつもの方法:

 2時間で釜内部温度は80℃を超えその後80℃で安定

     型内部の水温は70℃で安定

・フタは開け、仮フタで保温:

 3時間で釜内部温度、型内部の水温が全て同じになる

 3時間半で型内部の水温の方が高くなる

 5時間で型内部の水温は70℃で安定

 釜内部(型の上)温度は65℃で安定

→上部から熱が逃げるのでこの温度になるらしい

 

実際に生地を入れたら、生地自体の発熱があるのでより高めの温度になるので、2時間以内に透明化が終わる。というのがこれまでのいつもの流れでした。

今回の低温で透明化はその倍ぐらいの4時間ほどもかかったのですが、お湯でも生地でも同じぐらい長時間かかっています。

温度上昇がゆっくりだと本当の透明化ポイント温度がわかるのかもしれません。

 

感想

今まで、75℃保温で2時間程度で終了だったのが、60℃少々で4時間弱と2倍の時間がかかったのは新鮮な驚きでした。

低温だとちゃんと透明にならなかったりするオリーブ油+カレンデュラの組み合わせでも有効なのか気になりました。

より低温で透明になる方がよく言われる「熱による変色」などを防げるのでいいような気がしますが、そもそも熱による影響って何かあったかな?とちょっと思いつかない私。

普段から高温で作成しているため自覚がないのかも。

加熱すると酸化しやすい、と言われていますが、私の経験では加熱作成の石けんよりも室温作成の石けんの方が酸化しやすいです。

多分、加熱作成の方が鹸化反応がしっかり行われるので未反応の油脂量が少なくなるからではないかと思います。確かに普通であればそうなのですが、場合によってはそうではない様です

追記:後日、前回のラベンダー石けんその1で劣化油と高温作成による異常に早い酸化を経験しました。次の記事の最後に書いています。

funsoaplabo.hatenablog.com

 

石けんのデザインの反省点

色々考えて作ってみたけれど完成して眺めたら思ったよりもモチーフが目立たなかった。

今回の色あせた、ぼーっとした水彩画風なのもそれなりにいいけれど、より引き立たせるためには具材に濃いめの色粉を直接まぶしつけて輪郭を出す方法もあります。

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追記:キッチンで使用、使い終わった感想です。溶けやすく、泡立ちよく、優しい使い心地。紅葉部分とムース部分が溶けやすく、ムース部分は琥珀色の半透明になって綺麗でした。2021 1月

中央の物体を鹿とするのは少々難ありで・・・謎の動物になってますね

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そう、箕面で売ってるアレです。