楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

Lavender & Calendula 石けん 準備:色石けん具材の作り方について

f:id:FunSoapLabo:20190319011605j:plain

ラベンダー石けん、本物のドライフラワーを入れると茶色く変色して可愛くない。

水に溶けないので、流れていく先を考えると、あまりハッピーな気分になれなくて。

でも、花が入ってる方が断然カワイイ。。

それで、私は残り石けんをこねて具材にしてしまいました。(写真で分かる通り、2014のもの)

 

具材準備はその時の手持ち量(色材サンプルを作り置き、またはカットミスの切れ端、ピールした屑、色なし白石けんを作り置き)によって何を使うか決めるので、出来上がった花はその都度色が違うけれど、自然ぽくていいかな、と。

写真の小花は白石けん+Ultramarine Blue + Ultramarine Violet をこね合わせて作ったもの。

 

古石けんは乾燥して硬く、こねても石けん同士がツルツルしていてくっつきにくい。

水を足してふやかしたり、少しグリセリンを足してくっつきやすくしたり、電子レンジで温めて柔らかくしたり、工夫してこねていました。

グリセリンを足した具材は石けんに仕上がってカットした後に露が出たりします。

(このタイプは具材が小さいから吸収されるのか露が出たことはないですが)

 

それで、最近ではジプロックバッグに直接生地を入れてオーブンへ、という荒技を編み出した?ため、具材の準備がだいぶ楽になり、バリエーションが広がりました。

 

f:id:FunSoapLabo:20190319032721j:plain

ラベンダーの花はテレビを見ながらチマチマ作った記憶が。これでタッパー8〜9個分?

1回に10gぐらい使います。(この写真も2014)

 ローズの方はこれ専用に小さい容器で

ピンク2種+黄色少々をマーブルにして石けんを作り、フルーツくり抜き器で薄く掬い取った石けんを指で固めて。

 

具材の作り方 あくまで具材としての作り方です 特に④とか

*石けん作りを経験したことがない方は、詳しい作り方などは後日書く予定なので、作るのはもう少し待って下さいね。

なるべく白い石けんになるレシピで生地を作り、小分けして色付けし、ジプロックバッグ*や厚手のチャック袋に入れて、以下の方法で色石けんを作ります。

 

・半日後〜翌日など急ぎの場合

  ①オーブンで加温(170F、〜2時間)

  ②大鍋などで湯煎(70℃、〜2時間)

  ③大鍋などでスチーム(60℃、〜2時間)*手作り石けん 蒸して作る レシピ別透明化データを探る その2参照

追加:⓹炊飯器でスチーム (70℃ぐらい、保温キー使用 〜2時間)*炊飯器でスチーム作成 2020-6-22 参照

・急がない場合は

  ④室温放置で1週間(室温は15℃以上は実証済み、*冷凍はダメ。*現在4ヶ月目でも使用できるレベルではない 6/04/19)

 

*ジプロックバッグのサイズ、こちらと日本では品揃えが少し違うようなので、合いそうなもので工夫して下さい。

 

f:id:FunSoapLabo:20190319035002j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319035016j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319035031j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319035039j:plain

 

 

 

f:id:FunSoapLabo:20190319043918j:plain

 

先の4つ並びの写真では

オリーブオイル、ラード、ココナツオイルを2:1:1

オイル総量 2%〜3%のひまし油

で作った生地を50gづつ取り、それぞれの顔料、マイカを Bramble Berry の .15cc scoop (10本入り $2) ですり切り1杯分ぐらいと混ぜて色生地を作っています。

右側の上から5つ目と6つ目、Electric Bubble Gum濃いピンク、小さい袋(オリジナルの色サンプル袋そのまま)は別の濃さです。

6穴のプラパレットはMichael'sで ($2 6pc) ラストの桜石けんの桜棒、その他具材を作る準備中

 

 色材は生地と混ぜる前にダマをなくすため、オイルと先混ぜします。上の左端写真の左隅に見えるガラス容器とスポイトでオリーブオイルを数滴づつ色材に垂らし、小さいシリコンヘラの先で溢れないように気をつけながら擦り混ぜます。シリコンヘラの先が返るとハネが飛ぶのでちょっと注意がいります。

f:id:FunSoapLabo:20190319051155j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319051228j:plain

 

混ざったら、50g生地を取り分けたボウルに、先混ぜした色材を掬い入れて色生地を作ります。

たくさんの種類を作るときは、先に色材をバレットに入れて行き、色材の粉が飛ぶのでオイルは全部に入れ、擦り混ぜ〜作成は一つづつ順にすると早いです。(オイルは香料用のドロッパーボトルに入れておくとスポイト付きで便利です)

 

混ぜボウルは生地を綺麗に取ってティッシュで拭えば一つで次々作れます。大きいものの方が混ぜやすいです。

加熱法ではカケラでもちゃんと石けんになるのでできるだけヘラで生地を集めてバッグに入れます。

 

f:id:FunSoapLabo:20190321055310j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321055329j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321055322j:plain
バレンタインのチョコケーキ石けんの仕込み 春ウサギ石けんの下草はトレイ作成 使用時に剥がして使う ツルみたいなのは単にバッグが破れてはみ出ただけです

 

①オーブンで加熱する方法 170F ( 76C )で2時間ぐらい(様子を見て取り出す)

・バッグの空気はなるべく抜き気味にすること

内部の生地の温度を一定にするためと、生地の水分蒸発を防ぐため

・加温中、温度が上がりすぎないようにこまめにチェックすること

バッグで少量作成の場合、生地が温まるのが早くなり、オーバーヒートになりやすく、

オイルが分離してくるオイル成分はさらに温度が上がりやすい袋が溶ける

 

また、チャック袋はこういう使い方を想定して作られたものではないので、あくまで無理な条件で使わせていただくこちら側(加熱して使う人)が事故のないように注意して使う必要があります。

 

もし袋が破れたら、アルカリの強い中身が漏れる→金属に触れたら腐食する

ということを想定して、バッグを乗せるのは

・金属製の天板よりも生地が触れても変質しない、耐熱温度が100℃以上ー

ー例えばポリプロピレン製のトレイ(写真)、シリコン製のケーキ型などがいいと思います。他のものを使う前にはこれらの条件を考えて、調べてみましょう!

さらに、熱緩衝材として、重ねたペーパータオルなどをトレイとバッグの間に敷くのもいいと思います。

 

②大鍋で湯煎 (70℃、約1時間)お湯漏れの危険性があるし、スチームの楽さを知った今ではあまりやっていません。(2020年夏)

・76℃程度で保温できるオーブンがない場合、湯煎での作成になります。

・70℃前後で保温できる機器、炊飯器の保温機能、大鍋などを利用します。

・80g以上の生地を作るときは、クオートサイズのジプロックのフリーザーバッグに入れ、更に二重にします。

・50g生地は、サンドイッチバッグやスナックバッグ(こちらでのサイズ名)に入れ、まとめて厚めのクオートサイズのジプロックバッグに入れています。これらの薄手のバッグは特に弱く、最初から角から漏れるものもあり注意が必要です、高温下で液体を入れるように作られていません。

 

下の写真では、左の白い生地が加熱後は中央の深緑?生地に。(冷めてクッキー型で抜いたものが先の写真右端のウサギ棒になります)中央写真の手前は色サンプル4つ分。湯煎作成では生地表面に白い曇りができました。白い部分も一応石けんで、カットして具材として使うので風合いが増す、ぐらいに思っています。

f:id:FunSoapLabo:20190319034608j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319034654j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190319034717j:plain

 

バッグが破れるのを防ぐため、湯温よりも高温になる鍋肌にはバッグが触れないようにザルに入れる、などの工夫をします。

バッグを湯に沈めるために重石を乗せたり、袋の空気はなるべく抜くことも透明化を成功させるポイントです。

この写真では440g生地、50g生地x4の2つのバッグで、70℃の湯で1h保温。

火力は10分ごとにタイマーをかけ、湯温をチェックして調整しました。

その後、そのまま火を止めしばらく置いて取り出し、室温で冷やしました。

(大きいタッパーの場合は温度、時間条件などが変わります)

 

①、②ともに、出来上がった色石けんは、使用時まで袋を開けない!

使用する時に取り出して使う量をカットし、残りは袋に戻して空気を抜き、キッチリ閉じて冷暗所に保管します。そうする事で乾燥を防ぎ、使用時にこねるのが楽になります。

バッグの内側が少しオイリーになっているものは、取り出してカットする時にペーパータオルで挟んで押さえ、オイルを取っておきます。

 

捏ねる時は手袋をはめます。石けんに手の汚れなどがつくと傷みやすくなるし、こねる量が多いと手が荒れます。色材を加えて混ぜる時など手が染まるのを防げます。(細かい細工で極細の棒状具材を作る時や、最初の記事のはじめましての最後の写真、MP石けんの具材などは素手でないとちょっと無理ですが)

f:id:FunSoapLabo:20190321092636j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321092640j:plain

バッグの長さがタッパーの長さと丁度同じぐらいなのも魅力。

両端の長さを型の長さに合わせてカットすれば、そのまま型に入れることができます。(大きな波型など単純な柄の凹凸のある板にバッグを乗せて、加温すればその形の棒状具材ができるかも。円筒の筒に乗っけて重ねたら虹なんかもできるのでは?やってないけど)

上の写真の深緑に変わった白生地はイースターのうさぎ石けんのウサギになる部分。

(クッキー型で抜き、繋げてタッパーの長さにして棒状具材にして使っています FIMOなどオーブンで焼くと硬化する粘土で押し出し型を作っておくと作りやすいです

f:id:FunSoapLabo:20190321093157j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321092726j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321092752j:plain

 こね直す時は、バッグのまま少しづつ揉んで塊を潰すので、厚手のバッグに変えたほうがやりやすいです。 私はめん棒の端で押し付けて潰しています。

バッグの外側から内側に向かって少しづつ潰していくのがポイント。逆にするとバッグの端が破れます。

右上の写真は、めん棒を横向きに置いているけれど、こういう風には使ってません。

丸い跡が見えますよね?

 

もっとお手軽に発泡スチロール箱で湯煎ができないものかと試してみた実験があるのですが、欲張って、いっぺんに多くの事をやりすぎて、ちょっとグダグダ。

まだよくまとまっていなくて。 

結論として、できなくはないです。しかし、

・頑丈な作りのしっかりしたものでないと(それでも)長時間のお湯の保管では水漏れする。

・発泡スチロールの耐熱は80℃。オリーブオイルがメインの石けんの場合はかなり高熱で長時間保温しないと透明化しないので、利用は難しい。 ただ、作る石けんを小さめにする、ココナツオイル、香料、添加物など生地の発熱を助ける物質を入れる、などの工夫次第では可能性がある。

とだけ、今回はお伝えします。 詳しくはまとめてから書きますね。

 追記:鍋スチーム、炊飯器スチームの方がダンゼンお手軽なので、あえて苦労する発泡スチロール箱を使う意味はないかと今では思っています。なので、まとめていません。

長くなったので、肝心のラベンダー石けんの作り方は次回に続きます。

 最後におまけ写真を。 春ウサギ石けん他、右下の去年のものと今年のものが混じっています。

 上記のこね方紹介で出てきた赤い星棒と黄色い石けん粘土で何を作ったのか?お楽しみに。

f:id:FunSoapLabo:20190321094003j:plain
f:id:FunSoapLabo:20190321094009j:plain