楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

手作り石けん 蒸してみよう レシピ別透明化データを探る その1

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      ずっとやってみたかった、ホンモノとの記念撮影

この春に帰省した際、日本での石けん作りとお教室の初体験をしました。

人生3度目の泡立て器での石けん作り。作ったレシピはキャスターオイルが結構入っている生地なのでトレース、鹸化は早いはず、と思ったけれど、日頃ブレンダーを使っている私にはとても長く感じられました。 興味深いお話をあれこれ聞きながら、ゆるゆると石けん生地をかき混ぜるひと時。こういうのも何だかいいな。

誰かと一緒に作るっていいですね。

トレースが出て型入れ、お持ち帰り。電車での帰り道、寄り道して買い物してしまい、帰宅後チェックした型の中は揺られすぎて分離気味。何だか怪しげな雲行き。

考えた末、鍋で湯煎して強制的に石けんにすることにしました。

型の上部に空気があるため、型を入れたジプロックバッグが浮きます。お湯に沈めるためにお皿を被せて重石にヤカンを乗せたり。(もちろん鍋底と鍋肌にはバッグが触れないように工夫)

型に入りきらなかった生地もあり、直接ジプロックバッグに入れていたので、これも一緒に湯煎。こちらは湯煎する前にバッグの上から少し揉んで、浮いているオイルや塊を潰して混ぜ込み、生地をなるべく均一にしてから湯煎しました。

1時間半ぐらいで何とか透明化。また分離している?何となくオイルが結構浮いてきているような気がします。レシピも違うしアウェイでの湯煎で道具が揃わず不安でしたが、上手く石けんになりました。

早速pH試験紙でチェックして見たところ、大丈夫そうなので泡立ててみました。

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型のフタなどについた生地を集めて丸めチビ石けんに 両者とも使用可能範囲のアルカリ度 翌日カットしたものから出た露をチェック

このできたて石けんの使い心地は、モコモコ泡ではないけれど、クリーミーな優しい泡立ち。

マイルドな洗い上がりでした。 

 

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バッグ石けんは、その後よく揉んで色材を入れて捏ね、色をつけて型抜きしたりして埋め込み具材に。(友人宅にてミニ型で作成)

 

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f:id:FunSoapLabo:20190519091923j:plain型に入れた石けんはカットしてクッキー型で抜き、繋げて棒状の具材(家)に。

ネットでキャンプシリーズのクッキー型を買ったので早速お試し。フクロウと一緒に夜景にしました。具材用色石けん在庫と相談でデザインを考えます。(フクロウ君、枝から浮いてるし)

 

日本で作ってわかったこと。やっぱり湯煎法は面倒くさい。手頃な鍋が見つからなかったり、炊飯器も小さくて底が丸い。(底が丸いと入れた型の座りが悪くてグラグラ。我が家のクラフト用に下ろした古い炊飯器はデカくて底も平らだった)

もっと簡単で手軽にできる方法はないものか?

 

そして閃いたのが、スチーム法(勝手に命名)。

鍋の中や型の中の生地の温度を測るのに新しい温度計も必要だな・・・

とアマゾンで探してみると、便利そうなものがたくさんありました。

その中から選んだのはコレ。

温度をモニターできる端子が6つもついて。しかもスマホで管理。フリーのアプリを入れたらWi-Fiでデータが送られ、スマホでそれぞれの端子の温度と温度変化グラフがチェックできます。BBQ大好きアメリカ人の必需品?($50+送料)

なんと素晴らしい! ただ、すぐ壊れるんじゃないか、精度は、などが心配。

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実際に使ってみると

・ちょっと端子(プローブ)が大きいので鍋のフタが閉まらない(ゴツい塊肉の中の温度を測るには、これぐらいのサイズが必要なのかも)

・グラフは1時間強でリセットされるみたい(こまめにスクリーンショットでデータを集める必要あり)

・ワイヤー部分などが防水ではないらしく濡れると故障する

・ワイヤーが太く、絡まりやよじれで少し扱いづらい

などの不便さはあるけれど、工夫すれば結構便利に使えます。(急に145℃!とか表示されて、設定温度より高かったためピーピーとアラーム音がうるさい事!シリコンの持つ所に上部から水が入るとダメみたい。低温でオーブン乾燥させると復活。)

 これで生地温度、加温状態をモニターしてスピード作成に良さそうな条件がわかればいいな。 オイルの種類によって温度条件、加温の長さがが多少変わると思うのでその辺りを調べて、最終的には普通の温度計で鍋内部の温度をチェックしつつの湯煎でうまく仕上げられることを目標にします。

生地が熱くなりすぎて分離したり、型から溢れ出たり、表面が割れたりしないよう、熱暴走防止の限界ラインもチェックが必要かな? トラブルの多いバニラ配合の多いフレグランスオイル、蜂蜜を添加してみよう。

ついでにアルカリで変色するブルーマイカがあるので、それで色をつけたらマーカーに使えないかな?

などなど、考え出したら止まりません。

まずは実際に石けん生地で使用する前に水を入れた型を鍋に入れて蒸してみて、モニター温度計の使い方や性能、鍋の火加減など予備テストしてから、本番に臨みます。

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プローブが長いので斜めにしないと蓋に当たる  モニター画面はこんな感じ          グラフ表示は現在どういう状態か一目でわかるので便利です

 

〜実験の概要〜

 

レシピ1 オリーブ75% ココナツ15% パーム10%

レシピ2 1のパームをラードに置き換える(パームが切れたのでこれ以後ラードで)

レシピ3 オリーブ74% ココナツ14% ラード9%   キャスター3%

レシピ4    オリーブ49% ココナツ24% ラード24% キャスター3%

レシピ5 オリーブ32% ココナツ32% ラード32% キャスター4%

 

更にそれぞれのレシピでサンプルを6つづつ作り、適温、時間などを探りつつその他のアレコレもテストする、欲張り実験です。

 

サンプル

1PotA 高温 70℃

2PotA 高温 +香料 : Vanilla oak (Vanilla 6%で多分発熱するはず)

3PotB 低温 60℃

4PotB 低温 前回の6 (冷凍したサンプル)

5室温* 

6冷凍庫へ*  *5、6、はどれも同じだと思うので一度だけモニターする

 

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      次回の結果までに、どんな結果になるか?

      予想してみてくださいね。