蒸し石けんで作ってみた オーツ、ミルク&ハニー石けん レシピ紹介
オーツパウダー(オーツ麦粉)、ゴートミルクパウダー、ハチミツを入れた石けん。
生地を作り、トッピングの白い部分用に、何も入れない生地を先に取り分けておき、残りに香料を入れてよく混ぜ、さらにミルクパウダーとハチミツを溶かしたもの、オーツパウダーを加えて生地を仕上げます。それを半分づつに分け、片方にココアパウダーを入れ、2色の生地にします。
写真にムラのあるものとプレーンなものがありますが、ムラのあるものはオーツパウダーをミルク、ハチミツ水溶液に加えて混ぜ、生地に入れたもの。オーツパウダーが水分を吸収するので加熱反応中にその部分だけ水分が多く、部分的にジェル状になっていたみたいです。(ここで言うジェル状とは、日本でよく言われるジェル化のジェルではなく単に水分が多くてゆるゆるの状態です)
ディバイダーで型を2分割して2色の生地を両側から流し入れ、というかボッタリと落とし入れます。(ラベンダー&カレンデュラと同じ手法)
そしてトップにはじめに取り分けておいた白無地を乗せるとカワイイ。
(白無地は香料を入れる前に取り分けておくとより白く仕上がるのですが、今回は忘れて香料を入れてしまいました。。)
2色生地のトップはあえてこそげ落とした生地の盛り上がりなどが残ったりしている方が動きが出て面白いです。
ポッタリした生地になるのでディバイダーの隙間から流れ出ることはあまりないです。
元々は、ハトムギ粉(Job's tear 韓国スーパーで購入)を使っていましたが、石けんにしか使わないのでほとんど捨てる事になるため、食用に流用できるオーツ麦粉に変更。
オートミールを使うならフードグラインダーで粉にして。(オートミールは水分を吸いやすいのでなるべく細かくした方がいいと思うので)
昔の失敗作で斑入りになったもの。ミルクパウダー、ハチミツと取り分けた水を10秒程電子レンジして溶かし(私は揺すって混ぜます)オーツパウダーとは別にして生地に混ぜるとダマのないプレーンなものになりますが、オーツパウダーもハチミツ、ミルクと混ぜたらブツブツ柄。水分も今のレシピより少なめで練ったような記憶。オーツがハチミツに直接触れると頑固なダマになって残ります。
では、作ってみたい、という人のために自分メモですが載せておきます。
安全面にはくれぐれも注意して楽しんでください。
★ 作る前の準備★ 私の場合
材料が足りているか確認する 必要な道具を準備する
どの型で作るかを決める 分量を決め、計算ソフトでレシピを作る 作成時に見るレシピメモを書く 作る段取りを考える
段取りが決まったらボウルがいくついるか、など考えて揃える
大鍋、温度計、フタ、中敷など加熱用のグッズを揃える
安全グッズを用意する 作業場をできるだけ片付けてキレイにする(こぼしたら掬って戻すため)
今回必要な道具
型、ディバイダー(シートまな板をカットしています、水分を吸うのであまりオススメしませんがダンボールでも可能)、ディバイダーを固定するダンボール(切り込みを入れるだけ)、マスキングテープ
ディバイダーが真ん中になるように押さえのダンボールをマスキングテープで留めます。ジプロックバッグ(厚手で大きいもの)はいつも一つ用意しておくと便利です。(緊急用)
通常の石けん作りグッズ
ピッチャー2つ、ボウル、ヘラ2〜3本、バターナイフ、小さじスプーン、ブレンダー、温度計、プラスプーン、ディスポのプラカップ、ガラススポイト(香料用)、ティッシュ、キッチンペーパー(小さく切っておくと便利)など
材料
作り方
写真左側:パーム核オイルに使用 右側:全てミックスしたものはココナツオイルに使用
1 オプションの下準備
・オーツパウダーを量る
・小さい容器にパウダーミルク、ハチミツを量り水15gを入れて溶かす
(10秒程レンチンして温めると溶けやすい)
2 苛性ソーダ水溶液を作る
・精製水を量る 153g
・苛性ソーダをディスポカップに量る
・換気が良い安全な場所で水にソーダを入れてスプーンで混ぜる
・そのまましばらく冷ます
3 固形オイルを溶かす
・ピッチャーにココナツオイル、ラード、シアバターを量り入れる
・電子レンジで溶かす 30秒ぐらい+揺すって混ぜる を繰り返す
・液の上部が熱くなりやすいのでしっかり混ぜる
・ココナツオイルの方が溶けやすい
4 液体オイルを足し入れる
・ひまし油を量り入れる 入れすぎ注意
・オリーブオイルを量り入れる 入れすぎ注意
5 苛性ソーダ水溶液をオイルの容器に入れ、生地を作る
・50℃以下にする(高すぎるとトレースが出すぎて先の工程に影響しそう)
・ブレンダー使用で加熱作成の場合、温度合わせは神経質にならなくても大丈夫
・苛性ソーダは一度に全部入れる
・ブレンダーはスイッチを細かくオンオフして使う
・ピッチャーでは生地の対流が起こりにくいのでカップを上下にも動かす
・時々スイッチを止めて、手動で混ぜる
・軽めでやめる
6 白無地生地を取り分け
・150gを別容器に取り分ける
・もっと小さい入れ物で大丈夫でした
7 生地を仕上げる
・香料を入れて軽くブレンダーをかける
・オプション(オートミールパウダー、ミルク溶液)を入れてよく混ぜる
・ブレンダーで仕上げる 混ぜすぎない (ブレンダー終了 ヘラで生地を落とす)
・半分取り分けて(だいたい300g)ココアパウダーを入れる
・ボウルの壁際に入れココアをしっかりすり混ぜてから全体を混ぜる
8 型入れ
・両側から1/3量ぐらいを同時に入れる
・同時に入れるのは最初だけで良い
・型をカウンターに打ちつけて生地を平らに伸ばす
・あと2回づつぐらい、交互に入れていく
・ボウルに残った生地も掬い入れたら、両端の厚紙を外す
・ディバイダーを上に引き抜き、ヘラで生地を落とす
9 トッピング
・固まっている白無地をヘラで(汚れは拭っておく)よく混ぜる
・生地の上を覆うように全て入れる
10 スチーム 60℃ 70分で終了と予想
・プローブガードで傾き防止
・温度管理は安定するまでの最初が肝心
・なるべくフタは開けない 少しずらして覗く
いかがでしたか。 見るだけで疲れますよね。。
お口直しに、本日の生地温度グラフをどうぞ。ハチミツ入りだから先日のアレと似ているかな? 冷ましている間にデータを見ていきます。
オイルの配合量などが違うため、細かい部分は異なりますが、大体のパターンは似ているように見えます。
先日のミニサンプル型は50g。
今回の型は750gと大きく、角のピークパターンはミニサンプルとほぼ同じですが、中央部分は少しゆっくりめ。
それでも、今までのオーブン作成(このレシピでは透明化90分)に比べれば早い。
角のピークが終わり、中央のピークが始まったぐらいで型をチェックしたら全透明化していたので火を止めました。
その後、あまり保温しすぎてもグズグズになってしまいそうだったので、鍋から出してモニターは続けることに。
生地温度が側面は冷めていて(30℃)、底はわずかに暖かいぐらい(35℃)で型出しのために冷凍庫に入れました。
11 型出し、カット、pHテスト
・型と石けんの隙間に空気が入ると型出ししやすい
・頑固なレシピには塩を加えて作成も有効(オイルの0.5%の塩水で苛性ソーダを溶かす)
できたての石けんはオイル浮きはあまりないみたいでしたが、念のため軽く水洗いして乾燥させ、翌日スタンプしました。
乾燥が進みすぎると硬くてスタンプが難しくなりますが、早すぎても文字がめり込んでしまってあまり綺麗に仕上がりません。
最後に、本日のタイムラインなど
今日は別生地の2種類を同時に作ったので、ちょっとてんやわんやで手間取りました。
1個だけならもっと早くできるハズ。。。
ご意見、ご質問などありましたらお気軽にコメントをお願いします!