4th of Julyももうすぐ。 この時期になると夏向けの石けんを作りたくなります。
去年作り始めたテキサス州旗の石けん、これまでにタッパー5個分作ったけれど、まだ満足のいく仕上がりになりません。 歪んでいるのもそれなりに味があっていいんだけど、たまにはピシッと仕上げてみたい。。。
こうして見ると、最初のが一番よかったかもしれません。何だか複雑な気分。それなりに改良したり工夫しているのに。色材の量が少ないとイマイチに見える気がします。
赤のマダールートパウダー(西洋アカネらしいです)、紺のインディゴパウダーは当初サンプルだったため手持ちが少なくケチって使っていて(2枚目)3枚目はついになくなり、顔料に変えて作ってみたもの(オリジナルから離れた色に。イマイチですね)
それでやっぱり顔料よりナチュラルの方が色がマッチすると思い、オーダーして再度挑戦。
でもどうやらレシピにメモした色材量が正確ではなかったらしく、少なすぎて薄すぎた4枚目。(写真に撮ると濃く写る)星の配置は結構上手くいったのに、残念。
色分けするので、型のこの辺りにディバイダーをつけるから必要分量は多分これぐらい、などと計算するのですが、星棒を押し込むあたりでディバイダーが動くので計画が崩れてしまい(柄も)ディバイダーが動くと色ごとの必要量が変わってしまって、用意していた分が足りなかったり余ったり。。柄が予定と違うものになってしまう、というわけ。
生地が緩ければ流し込めるけれどディバイダーから漏れる。星が沈む。固いと漏れはないけれど星を入れたら思わぬ方向に生地が動いてディバイダーがズレる。
2回に分けて作ったら多分色が変わるだろうし、何よりメンドウ。
と、まだベストコンディションがわかっていないので、生地も早く固まるタイプやなかなか固まらないタイプを次々お試ししています。
星棒もクッキー型で抜いたものを繋げた場合は衝撃に弱く、ちょっとしたことでズレます。一方、モールドに流して作った棒具材はぴったりサイズでタッパーの端でホールドする様に(桜など)使えるので便利です。カット面での中央部分や好みの場所に浮いた状態につっ張り棒の様にセットします。型抜き具材を繋げて作った場合はこのテクではちょっと厳しいので、底に置く使い方が無難です。
どちらも使い方に応じて使用前には型のサイズ(文字などは少し短め)にカットしておきます。
という様な事情があり、このデザインの様にディバイダー付きで狭いところの中央部に星を配置というのはシンプルに見えて、案外難易度が高いです。
上手くいかないので余計に、今度こそは、とムキになって作ってしまうんですけど。
では、作り方の紹介です。今回は苛性ソーダ水の準備部分は省略しますので、詳しくは過去記事『Lavender & Calendula 石けん レシピ紹介、苛性ソーダの扱い方』を参照してください。(道具やディバイダーについても記載しています) https://funsoaplabo.hatenablog.com/entry/2019/04/19/035933
今回のメインは何と言っても星の具材。気に入ったモールドがないため、ダイソーで購入したクッキー型(ハートとセットになったもの)を使って自作したモールドを使っています。まあ、こんなバカなことを真似したい人もいないだろうから、ここの説明は省略します。(リクエストがあれば書きますが)
先に無地の白石けんを作り、クッキー型で抜いて、端を垂直にカット(型に嵌めたまま少しずらして包丁で端を型ギリギリでカット 逆サイドを押さえて固定しておくこと 落ち着いてゆっくり〜)
私はオーブンで焼くと硬くなる樹脂粘土(FIMOとかSculpyとか)を使って押し型(プッシャーと呼んでます)を作り、利用していますが、星型なら消しゴムをカットするとか、他の素材でも代用できると思います。↓ダイソー星型3cmx5cm
私の星棒だとカットしてぴったりサイズで90gなので100gの無地生地でジプロックバッグで作れば足りると思います。100gだけで作るのは少なすぎて無理な場合は、ついでに他の具材も一緒に作るか、他の石けんを作る時に生地を多めに作って100g取り分けて作ります。ジプロックバッグに入れて3日。手袋をはめ、袋ごとよく揉んでなめらかな生地になったら台に取り出して型抜き、というか、押し込むというか。両端を垂直にカットしておく、乾燥させない様に注意、がポイントでしょうか。 それぞれの都合に合わせて改良してくださいね。
さて、材料の紹介です。先にも書いた通り、まだ私も完璧ではなく発展途上です。
今回は早く固まるレシピにしてみました。(色は真っ白ではなく少しクリーム色っぽくなります)
香りは夏だしなんとなくスッキリ感が欲しくてエッセンシャルオイル。色がつかないものがいいなとペパーミント2nd(2番絞り?みたいな感じなのかな?)とティートゥリーにしました。(Bramble Berry のエッセンシャルオイルサンプラーBox)
(具材 90gは既に作ってあるとして760gー90g=670g @690gが必要量)
油脂
200g ラード
150g 米ぬか油
100g ココナツオイル
20g ひまし油
苛性ソーダ水
155g 精製水 油脂の33%
66g 苛性ソーダ 鹸化率95%
5g Sodium Lactate (省略可 型離れ、硬さなど 精製水にオイルの0.5%の塩を溶かして置き換えできる)
オプション
1g インディゴパウダー Indigo powder
1g マダールートパウダーMadder root powder
1mlづつ エッセンシャルオイル: Peppermint 2nd, Tea tree
①型をセット ディバイダーを好みの位置に固定する
②苛性ソーダ水を作り、冷ます 色材を量っておく(後で混ぜてみて足りなければ追加する)
③オイルの準備:固形油脂を量り電子レンジで少しづつ溶かす 20秒づつ
完全に溶けたらそこに液体油脂を量り入れる
④苛性ソーダ水を全部入れ、攪拌スタート 連続でなく1秒づつオンオフ
⑤香料を入れ、軽く攪拌し生地を仕上げる 色別に取り分ける
赤220g 紺230g 残りが無地
ブレンダーのカップの外側、内側もヘラで綺麗にすくい取ります。色材は寄せた生地の端に入れ、ボウルの壁に少しづつ生地と擦り合わせてなじませてから全体を混ぜます。
⑥色生地が完成したら型入れ 紺生地は半分残す 赤は全て入れ表面を平らにする
流し込むのは無理だったので左官屋さん仕事になりました。ボテボテとヘラの先ですくい取った生地を落とし込む感じ。塗り広げ、押し込みました。
紺色側に星棒を押し込んだらディバイダーの下が赤側にググッと動いてしまいました。
⑦星棒の上にも紺生地を入れる 赤生地を全て入れたら、ディバイダーをそっと上に引き抜く
ここまで来るとかなりトレースが進み、もう生地はボテボテ。クリーム絞り出しができるぐらいになっていました。なるべく空気を抜く様に入れるのが一苦労です。
ディバイダーについた生地もヘラで綺麗に取り、入れます。
取り分けておいた白生地(無地)は固まっているので少し練るように混ぜ、緩めます。
⑧白生地を型入れする 全部入れたら最後に表面を整える
余りの生地ができたので(写真の分量はレシピと少し違うため)バッグに入れて一緒にオーブンへ バッグの空気はできるだけ抜いてぺたんこにします。
⑨オーブン加熱 170℉ 100分程で全透明化したのでオフ
(鍋でスチーム作成の場合は60℃で50分程ではないかな?時々鍋をのぞいて透明化しているか確認して下さい。加熱温度が80℃以上にならない様に注意。詳しくは過去記事の蒸してみたシリーズを参照して下さい)
室温で粗熱を取り、冷凍庫数時間 型出し
⑩7切れにカット ヘリにピーラー 補修(カット面にある穴を生地の色に合わせて削りくずで埋める)
⑪軽く水洗い 乾燥
⑫翌日スタンプして完成 更に1週間ほど乾かす
いかがでしたか? ちょっと特殊道具? が必要でこのままコピーするのは難しいかもしれませんが、自由にアレンジして楽しんで下さいね。