石けん作りの材料として購入した蜜蝋 ( Beeswax ) 。
購入したきっかけは確か、石けん材料についての説明で「冬季の乾燥防止に入れます」というような記述を見つけて、だったように思います。
まだ石けん作りを始めたばかりで、あれこれ新しい材料を試すのに夢中だった頃。
肌に薄くパラフィンが乗ったような感触を嫌う人もいる、ともあったっけ。
最初は近所のヒーリング系の雑貨屋さんで小分けされていた25gを購入。
「はちみつレモン石けん」レシピを作った時、ハチ繋がりで是非蜜蝋も入れたい、とオプションに加えていました。
使用量は2g / 730g (生地)とほんのちょっぴりだけ。
それでもやがて使い切りました。 どうしようか。やっぱり欲しい。
久しぶりにお店に行ったら、もうそんな商品は売っていませんでした。
そこで石けん材料の通販、Bramble Berryで他の材料と共に購入することにしました。
買うかどうかかなり悩んだのは、最小単位が1Lb.(パウンド)だったため。
約450gを使い切る自信が全く無く「絶対余る」と思いつつも購入したのでした。
それで予想通り、ずっと材料棚のスペースを占領することになっていました。
4年ほど前ですが、偶然ネットで「アロマワックスバーを作ろう」という記事を見つけ、これなら使えるかも!と思い早速詳しく調べてみました。
蜜蝋とソイワックスを混ぜて、とある。
なに? 他の物もいるのか。仕方ない。やってみようと挑戦することに。2017年
近所のクラフトショップMichal's(マイケルズ)に行き、手作りキャンドルコーナーでワックスを物色。ソイワックスは品切れ中。しかもお高い。
代わりにパラフィンワックス(安い方)を買いました。2種類あったけれどよくわからないので適当に。
蜜蝋は硬さと粘りがあって、それを混ぜることによって強度を高め、割れを防ぐ目的で入れるらしい。
色は石けん用の色材(粉)、香りは石けん用の香料で兼用します。
早速、用具を集めました。(作成しながら便利なものを追加していくと結構な量に)
ワックスを溶かす容器:ダイソーのステンレスマグカップ(力技で少し楕円に)
熱源:鍋の保温用ウォーマー(お蔵入りだった物を掘り出す)
型:ダイソーのクッキー型?など大型のもの
トレイ:ダイソーのステンレストレイ(なんでもいいかも)
竹串、ピンセット、アルミ箔、コルクコースター
補修用として:グルーガン(専用がベター)
そうそう、写真にはないけれど、石けんで使っている非接触型温度計も必需品
あと、仕上げのクズ払いに小筆があれば便利です。
材料も集めます。
ドライフルーツ(作り方を調べ、オーブンで低温乾燥)Splouts farmers market
スパイス類(マーケットを周り、可愛くて使えそうなものを探す)
その他、入れられそうな素材
・グレープフルーツなどの大型の柑橘の皮をクッキー型やハサミで切り抜く
重しを乗せてオーブンで低温乾燥、もしくは低温のアイロンで乾燥
・玉ねぎの皮、鷹の爪などはクラフトパンチで型抜き
やりにくいものは薄紙(下写真右↓)に挟み紙ごとパンチする
・ハトメ リボンを通す穴の補強 Michael'sでカラーのものなど色々アリ
赤タマネギの皮が欲しくてスーパーのタマネギ売り場を「皮が落ちてないかな〜」なんてウロウロしている私はかなりアヤシイ人になってたかも
memo: 貝殻はクラフトショップでなくペットショップが安い
・クラフトパンチはMichael's 、ダイソー(星)
・ハーブ類はスーパーのメキシカンのコーナが安い ローレルとか信じられない大きな袋!だけど、庭から取ってきました、という感じのグレードで葉っぱも不揃いで薄く、割れていて完全形のものは少ない。食用にはアレだけど、クラフト用にはぴったり
その他、小さくて丸いチリペッパーや、何が入っているのかよくわからないけど見た目が可愛いスパイスミックスなども多数アリ
・ラベンダーは6月終わりから7月にかけてTrader Joe's の生花を買います 毎年のお楽しみ
・ケース類はダイソー、四角の1週間分ピルケースはWalgreen で。この容器は便利でビーズを入れるのにも重宝します。
バラは99チャイニーズマーケット(中国系の多い街の店舗には置いているらしい)
英字パスタはSmart & Final で$2ぐらい。ケースはダイソー(大)、Walgreen(小)
(インスタントコーヒー液に少し浸してから乾燥させ、色つけしています)
Trader Joe's の穀物ミックス Smart & Final のフードラップ薄紙
作り方はネットなどにたくさん出ているので調べてみて下さい。
専用のシリコン型を使うと楽なんだろうけれど安いクッキー型やアルミ箔でなんとかしてしまおう、という魂胆。
我流作り方
*ワックスの配合は使うワックスの種類によります。透明度と粘り(割れにくさ)で好みの割合を探りました。溶かし直しができるので、具材なしで小さいものを作ってみて冷ましてチェック。
1 ワックスを溶かしておく 75℃ぐらい オーバーヒートに注意
こまめに温度計チェックしてウォーマーをオンオフ 高すぎると隙間から漏れる
好みで色、香りをつけてよく混ぜる 香りはあとで入れる
色は石けん用の色材を使いました。
少しづつ入れて混ぜ、少量を冷まして色チェック。
2 あらかじめ、型の中に具材を並べてみて、だいたいのデザインを決めておく
3 アルミトレイにコルクのコースターを置きアルミ箔を乗せて、コースターの上に
枠にする大型のクッキー型を乗せ、少し押しつけてアルミ箔に型の輪郭をつける
アルミ箔のヘリは周囲を軽く折り上げておく ワックスが流れ出た時の対策
4 底面の飾り(後ろから見た時用)細かい具材を散りばめる (好みで)
5 ワックスを流し入れる 直前に香料を入れて軽く混ぜる
6 具材を乗せていく 大きい沈めるタイプのものから順に
7 固まってしまったらグルーガンの先で部分的に溶かして埋め込む
8 細かい具材を乗せる前に冷めてしまったらドライヤーで表面を溶かして乗せる
溶けすぎると具材が沈み見えなくなる ワックスがついた具材は不透明になる
9 小さな具材は取れないように竹串で少し埋め込む
10 中央上部に竹串でリボンを吊るす穴を作る ある程度冷めたらハトメを嵌める
11 冷めるまで放置 アルミ箔、型からそっと外す
12 ヘリをナイフか竹串で少し削って角を落とす
13 筆で削くずを払い落とす
14 もし失敗したら、カップに全て入れて温めなおして具材を取り出す。
具材は冷めると表面が白濁するので貝などは竹串などで擦り取る。
15 完成したら、リボンを通し、穴にグルーをつけ半乾きでリボンを結ぶ
使うワックスの種類によって透明度や粘り、融点などが異なるので調整します。
穴の空いた型に流し入れるのではなく、アルミ箔に乗せた型に流し入れるだけなので、溶かす温度が高すぎると型の隙間からワックスが漏れてきます。流したワックスを一旦冷ましてから剥がしてカップに戻し、温めなおします。
作成中にマグカップの口から垂れたワックス、マグの底やヒーターについたワックスはこまめに取ったり拭いたりして綺麗にしておきます。
作り始めたら、アイデアが次々出てきて、あれやこれやで材料も道具もまた増えてしまいました。
香り、色材は石けん用のものと兼用できます。(色はパステルを削ってもいいらしい)
各種色生地を作り、石けんで使っているシリコンのミニブラウニー型に流してブロックにしておくと次回からの作成が楽でした。
自由な発想でもっと色々な物が作れます。
素材がロウなので、クローゼットに吊るすのは服が汚れそう。
単なるちょっといい香りのする飾り物、として使います。
防虫とカビ対策として必要なものは揚げ物みたいにワックスコーティングをしました。
でも香りの元はドライフラワー、フルーツからのようで、コーティングされてしまったことであまり匂わなくなった?かも。
先のワックスの写真でわかる通り、結局たくさん買いすぎてしまいました。
蜜蝋はすごいスピードでなくなって、また買い足すことになり、そのついでに安かったパラフィンワックスを多めに買ったら。。。
流し込みキャンドル用のもので柔らかすぎてダメだった。
この大量の使えないワックスをどうしようか。アイデアが浮かぶまで、また何年かお蔵入りとなりそうです。
*ビーチシリーズの魚?とサーフボードはFire Mountain (ビーズ通販大手)で買って持て余していた変形貝ビーズ。こんなところで使えるとは!
もし、チャレンジされるなら、、、、
溶けたワックスはこぼすと大変なので、作業はトレイの上などがいいです。
ウォーマーで温める時も口についたワックスが溶けて垂れてくるので、アルミ箔を敷いてから乗せるなど、工夫をしてくださいね。
くれぐれも加熱しすぎない様に、安全に気をつけて楽しんでください。
ワックスが服に溢れたら・・・こぼした部分を畳んだキッチンペーパーなどではさみ、低温のアイロンでワックスを溶かしてペーパーに吸い取らせるといいそうです。
私も一度ビシャッとハネが飛んで体験済み。服が化繊素材で繊維に染み込まなかったので割と有効でした。
イタリアのサンタマリア・ノベッラのローズのワックスバー
イタリアのお土産に頂いたもの。
それはそれは、素敵な高貴な香り(私には)でボックスのままクローゼットに大事にしまっています。周りの服がいい香りに。
さすが本家。この香りは出せないなと、いつも感心しながら、挑戦しています。
次は何を作ろうか??