楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

お茶の抗酸化パワーをテストする 傷みかけのオイルで石けん作り

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期限切れのグレープシードオイルを使った実験その2です。

前回紹介した、作成から7ヶ月経った酸化して茶色くなった石けん。

よく見ると一部が白く残っていた・・

その場所は抹茶を振りかけた部分だった、という衝撃的な結果を見て思ったこと。

「水の代わりにお茶を使ったらどうなるかな?」

今まで抹茶粉末を生地の一部に入れて作ったことは何度もあります。一度だけ茶葉をオイルに漬け込んで色を出して使ったことも。

この場合目的は「お茶で綺麗な緑色を出す」ことで、酸化を防ぐために入れるのではないため、変色したら「上手く行かなかった」とがっかりしていました。

結局、綺麗なグリーンに見えるのは型出し直後からわずかの間だけで、あとは茶褐色に退色していくとわかってからは色材を使うようになったので、最近では抹茶を入れることはありませんでした。よもぎ粉と違い抹茶は斑入りにならないし、何よりも葉緑素成分で酸化すると思っていたから。

お茶の抗酸化物質を調べると、どうやら「カテキン」らしい。

「飲用して効果を得るためには、●杯飲みます」という記述が多く見られるので普段飲んでいるお茶にももちろん含まれているはず。

丁度あった、煎茶を水出しした後の茶葉にお湯を注ぎ、淹れたお茶をコーヒーフィルターで漉して使う事にしました。(廃物利用)

レシピはとりあえず手持ちのグレープシードオイルを使い切る事。それにココナツオイル、ラード、ひまし油を足して適当に。

ついでに実験という事で、何か普段はしない変わったことをしようと思い、ひまし油の量を増やしてみました。

さらに追加で抗酸化作用が見込まれるオプションを混ぜ込みます。

カレンデュラ粉末(花びら、萼など混じったミックスを粉砕)、オリーブ葉粉末、ローズマリー粉末、セージ粉末の4種類。

作成は炊飯器に放り込んで一気に作る、いくつかは温度データを取る、などを考慮して、ミニ四角型10個に40gづつ型入れする事にしました。

他に酸化してしまったキャノーラオイル(High heat ~450F)もあったので、こちらも残っている250gを使い切る事にして、同様に翌日サンプルを作成しました。

準備

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・お茶液:煎茶15gをパックに入れて水出し後、軽く絞ってお湯200mlで淹れる

 液をフィルターで漉して使用

・添加物:右からカレンデュラ粉末(挽いた)

       オリーブ葉粉末、

       ローズマリー粉末、セージ粉末

・お茶を漉している様子

・サンプル容器:ダイソーのミニタッパー四角型 

ネギタッパーのスノコをカットしてグルーガンで穴を開け、温度計のプローブホルダーに 

フタもぴったりサイズの穴を開けた(不精してそのまま突き刺したら酷く割れました マスキングテープを貼ってからプローブを差し込み蒸気が入るのを防ぎます)

・ガードはプローブの持ち手部分の重みで抜けたりひっくり返ったりを防止するため

材料、道具一覧(やっぱり最後に抹茶をふりかける事にしました)

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  苛性ソーダ液を作る

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・お茶液は苛性ソーダを入れた直後から褐色になる

・混ぜるとみるみる黒く変色 カテキン(タンニン?)

・精製水のソーダ液と並べたところ

・グレープシードオイルを最後に加えると綺麗な模様が出現

生地作成・小分け、添加物入れ・型入れ 

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・オイルの混合物をよく混ぜて150gづつに分ける

・精製水の方から作成開始

・つい混ぜすぎてしまい、トロリとしたトレースになってしまう

・40gづつ小分けにしては粉をすり混ぜ、型入れを繰り返す

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・お茶液での作成 一部赤っぽい茶褐色の怪しげな色

・こちらも緩めにできず、先と同程度のトレース

・同様に40g小分け、粉をすり混ぜ、型入れする

仕上げ、炊飯器スチーム

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・トッピングに抹茶を振りかける事にした

・炊飯器で一気にスチーム作成の計画

・プローブは斜めに差し込む

・型は重ねる

加熱方法

・水100mlを入れ、型を入れてフタして保温スタート

・釜内部温度を型の上に乗せた温度計でモニター

・時々温度をチェックしてサンプルの生地温度がピークになったら透明化チェック

・全体が透明になったら終了

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f:id:FunSoapLabo:20200709061830j:plain・粗熱を取ったら冷凍庫へ数時間入れ、型出し

・pHテスト 裏面、上面の両方をチェック

・お茶の添加物なしが上面の一部が白色化

 生地ムラができたらしい 局所でpH12ぐらい

・他は全てpH10ぐらい

キャノーラオイルで同様に作る 

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作り方は上と同じなので経過の写真は一部をピックアップします。

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今回は薄めのトレースを心がけました。スイッチをこまめにオンオフ切り替えての断続使用で30回ぐらいで終了。40gづつ小分けにして添加物を入れて。

お茶液サンプルの色はやはり怪しげ。薄めトレースで止めて最初の無添加サンプルの型入れはサラサラ。

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添加物の粉をボウルですり混ぜているところ。混ぜると生地の一部分が赤っぽい色になる。型入れするとこんな感じ。抹茶のトッピングも同様に。

余りの生地(100gづつ)はジプロックバッグになるべく空気を抜いて、二重に入れました。

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炊飯器にセットします。水を入れ、型を全て入れます。温度データ用のものはフタを閉められる様にプローブを斜めに差し込み、隙間とその上に他の型と余り生地のバッグを乗せ、釜内部モニターのプローブも入れ、フタをして保温スイッチオン・・・

4枚目は保温オフにしてから10分後ぐらい(スタートから80分)の様子。余熱と生地自体の反応熱でどんどん鹸化が進んでいきます。

5枚目は全て透明になったので取り出して冷ますところ。

 

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2度目で生地温度変化の傾向がわかっているため、モニタープローブの釜内部は74℃設定にし、石けんは81℃にしてみました。

設定温度になると画面の温度表示は赤字になり、機械のアラームが鳴って知らせてくれます。

グラフには設定温度のラインが入ります。

炊飯器の釜内部が74℃になったら保温をオフにし、余熱で仕上げました。

(型のサイズがいつもの750ml用でも同様にできるのか?また試さなくては)

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出来立てホヤホヤの石けん こうして見るとこの色も落ち着いていていいかも

昨日のグレープシードオイルは薄いグリーンの石けんでしたが、今日のキャノーラ石けんはクリーム色。混ぜ込んだ粉末の種類によって斑入りの色合いが少しづつ違っていて面白いです。セージとローズマリーはこの後乾燥するにつれてもっと黒くなるはず。黒くなったら酸化による色の変化は分かりにくい(分からないかも)けれど、匂いとベタつきで判断するかな。

pHテストは裏面は全てpH10ぐらいで昨日と同じでした。 

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上面は1つだけ局所的に紺色のサンプルがありましたが、他はpH10ぐらい。グレープシードオイルでのpH高めの紺色サンプルは見た目でもグジュグジュの部分で、多分モニターのプローブからの浸水で生地ムラができたか何かかな、と思いました。今日のは見た目は何ともなかったので意外な結果でした。

この部分で何があったんだろう? すぐ横に乗せた試験紙はpH10ぐらいで他と同じ色ですし、温度モニターをしていないサンプルだっただけに不思議です。そのうちにソーダ灰に変わるのかな。

恒例の加熱時の生地温度変化データです

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サンプル:通しナンバー、オイル種Grape or Canola、

                 水分Greentea or Water、 

                 添加物Calendula Olive Rosemary Sageの頭文字

 

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(黄緑の3GGOのデータはプローブの調子が悪くて低め)

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炊飯器釜内部温度の上昇速度が違うのは、キャノーラの時は入れたサンプル量が多かったため、生地の発熱もあり早かったのだと思います。(ジプロックバッグの分で200g程)

それぞれのサンプルの生地の温度差は予想通り殆どなく、入れた場所や、プローブの具合で少しずれているぐらい。 オイルの違いでも差はないようでした。
できたサンプルは、水洗いせずにそのまま直射日光の当たらない室内に置きました。(暗くはない)

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できたての今はどちらのシリーズも、青臭いような、いわゆる「無香料の石けんの香り」がしていて、懐かしいいい感じです。

作成前のオイルに少しあった酸化臭はすっかり消えています。
結果が出るのにはまだ先になります。半年、一年?わかりませんが、またその時にレポートします。 

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グレープシードオイルで酸化テスト 追加報告、リバッチへ

使いそびれていた期限切れのグレープシードオイルを使った酸化テスト。これまでの流れ↓

funsoaplabo.hatenablog.com

funsoaplabo.hatenablog.com

<サンプル作成から7ヶ月後>

あの後、サンプルはそのまま両方とも日陰に保管していましたが、前回のテストから半年たったので取り出してみました。

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所々汗をかいていて、色も全体的に茶色っぽくなり、クロロフィルをまぶした所は特に濃い茶褐色に変色しています。

<これまでのおさらい>

サンプルの内容はこんな感じでした。(写真の日向、日陰の位置は今回と逆です)

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痛みが早いであろう、期限切れのグレープシードオイルを使って、

酸化を早めるもの、遅らせるものをリストアップしてテストしたのでした。

 

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<前回の結果>

・酸化防止剤の入ったラードとパーム油に差はなかった

・ビタミンEオイルは全てのサンプルで酸化が少なかった

(が、全体がベージュっぽく変色した)

・無添加とクエン酸添加の差はなかった

・クロロフィルは全てWet、海苔の佃煮状で酸化臭

・抹茶も空気中の水分を吸って茶色く変色

(少し濡れた感じに見えた)

・ゴールドマイカは変化無し

・ブレンダーと泡立て器に(金属イオン)差はなかった

というものでした。

青字にした部分は、今回差があった所です。

前回の結果は作成後1ヶ月でまだあまり酸化が進んでおらず、全体の変色などがなかったため、差がわかりませんでした。

今回、半年の間に酸化がかなり進み、全体的に変色した事で酸化防止効果が見えることになったようです。

<おまけ・覚書>

1金属イオンの影響を見るため、泡立て器とステンレスボウルで作ったが差が見られなかったのは、ミリスチン酸、ステアリン酸添加レシピのため、そんなに混ぜなくてもできてしまったから?

2クエン酸添加時の生地温度が他よりも高かったのは、アルカリ性+酸性の発熱が加わったため?

サンプルを全て洗って乾かし、裏返してみました。グリーンは色付けの練習をしようかと無謀な試みを強行した痕です。ミリスチン酸、ステアリン酸を入れたレシピで、そんな余裕がなかった事をすぐに悟り取りやめましたが、マーカーがわりになっているのでよかったかも。

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<今回の結果>

表側は同じように見えましたが、裏側は日光の影響を受けにくかったらしく、さらに白い部分を発見。
どうやら、クエン酸添加は酸化防止効果があったようです。

やはり日陰のサンプルの方が白いので、日光は酸化を促進するようです。

 

この変色した物体達をどうしようか?と考えながら、石けんを眺め、ふと表の白い部分に気づきました。

あれ?なんでここだけ白いんだろうか。最後の仕上げにステンシルのように抹茶、ゴールドマイカ、クロロフィルパウダーを振りかけた上側です。

上側は酸化促進物質をかけたつもり。なのに下側よりも白い。

チェックすると抹茶を振りかけた部分です。

よく見るとどのサンプルも抹茶がかかっていた部分だけが白く残っていました。

お茶は抗酸化作用がある、とはよく聞くけれど、本当だったんだ・・・

抹茶の緑→葉緑素は「酸化する」と思い込んでいたので、抹茶自体が湿気を吸って薄茶色に変色していた事もあって、「あーあ、やっぱり」と思ってしまい、しっかりと見ていなかった気がします。

今回「さらに進んだぬるぬる酸化部分」を取ろうと念入りに洗った事で、その下の「素顔」が見えたのかもしれません。

抹茶粉末は結局途中で洗い流されて消えているのに、効果があるということは、抗酸化物質の成分が石けんに移っていたのでは?と思いました。

抹茶粉末は酸化防止効果が確認されました

抗酸化物質が何なのかなどが気になりますが、少し置いておいて、先にサンプルの有効利用を考えます。

シンプルに擦り下ろして細かくし、握り固めてリバッチ石けんにする事に。

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酸化の進んでいる部分とあまり酸化していない部分とを分けて、2種類作ることにします。千切り用おろし金で表面を削っていくと中の方は元の石けんが残っていました。

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酸化の少ない方400gにはオリーブ葉の粉末、酸化の進んだ方530gにはローズマリー粉末をそれぞれ5gづつ入れました。

香料はBlack TeaとTabacco & Bay Leafを選びました。

酸化臭を消すために少し強めの香りにし、酸化の進んだ方はBlack Teaにしました。

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最初の写真の汗をかいて酸化臭のする怪しげなサンプル石けんも、洗って(6/18/20)、乾かし、削ってオプション(葉っぱの粉、香料)と混ぜて握って固めれば、見た目はイマイチですが、使い心地は素晴らしい石けんに生まれ変わりました。(6/19/20)

紅茶の香りもいいですが、タバコ&ベイリーフも最初、「げ、苦〜いタバコっぽい匂い」と驚いたけれど、使ってみるとなんだか癖になる不思議な香りでした。

石けんを使ってみると、最初にぶくぶくと大きな泡が立ち、さらに泡立てるとふわふわの豊かな泡へ。グレープシードオイルの泡立ち効果、ミリスチン酸とステアリン酸の泡立ち、固さ、溶け崩れ防止も効いています。

スクラブ効果を狙って入れた葉っぱの粉も、痛く感じることはなく丁度いい具合です。

キッチンの手洗いにはスクラブ効果があると便利です。(小麦粉や、肉のベタベタ汚れに最適)布巾を洗うにはスクラブなしの方がいいですけれど。

ローズマリー粉末は抗酸化作用も期待して入れました。オリーブの方は沢山あったから使わないと、と何気なく入れてみました。

オリーブリーフパウダーなんて、何に使うんだろうと思っていましたが、調べてみると抗酸化物質(オレウロペイン)が含まれているそうな。2018年にたまたまセールで安かったので買ったけれど今見たら見つからない。そういえば在庫処分だったかも。

現在、脚光を浴びつつあるアイテムの様子なのに、どうして取り扱いをやめたのでしょうね。

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グレープシードオイル100%の丸石けんが日向の下にありますが、これは日陰保管だったので左の日陰の方に置くべきでした。

ちなみにこの丸石けんのヒストリーを振り返ってみます。

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7.31.2019 100%石けんシリーズで作成。

9.2 文字入り写真 (湯煎作成時に水漏れし、上面が残念な姿でした) 

10.18 うっすら酸化の兆し 酸化臭もアリ 洗ってリセット*

*洗う事で表面の酸化した部分が流されて消え、元通りの状態になるのでそう呼んでいます

5.2.2020 また酸化が進んだ状態で表面はベタベタ 

     ペーパーにもシミがつく 洗ってリセット

 リバッチ石けんに入れようかとも思ったけれど、成分も違うのでやめました。

トレイの隅で小さくなっていますね。

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お茶の抗酸化作用をテストしてみる事にしました。

例のグレープシードオイルはまだ少し残っているので丁度いいかな。

苛性ソーダでプレッツェルを作る 〜Pretzel soft type

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アメリカで「プレッツェル」と言うと、ドイツ発祥の茶色くてねじって穴が3ヶ所あるパンとそのパンをミニチュアサイズにしたスナック菓子との両方があって、話していると時々ややこしかったりします。ポテトチップスやトルティーヤチップスの棚に置いてある、スナック菓子の方は種類が豊富で、棒状のものや網目状のもの、太いものを砕いて味付けしたものや、中にピーナツバターが入ったものなどがあります。

どちらも表面が焦げ茶色で、独特の風味があり、食べ始めると止まらない・・

ちなみに、日本で有名なプレッツェルと言えば、もっと薄い色で甘くて口どけの良いアレ。

チョコがかかっていたり、サラダ味とかのポッキーやプリッツですね。

私、今調べるまでこれらが同じ種類のものとは想像もしませんでした。いや〜ビックリ。

 

さて、このプレッツェルの独特の風味は、オーブンで焼く前に生地をアルカリ溶液に浸けることで出ます。アメリカで石けん作りを始めるにあたって、苛性ソーダを探した時、まずは手近なスーパーなどで購入することを考えました。ネットの書き込みによると、パイプの詰まりを通すための「ドレインオープナー」と呼ばれる薬剤として苛性ソーダが売られているらしい。とあったけれど、最近は規制が厳しくなったのか、小売店では売れらてないようでした。

それでネットの通販で購入することにしたのですが、ボトルには「Food Grade」と書いてあるので、前々から「ん?」と疑問に思っていました。

だいぶ経ってから、プレッツェルを作るために苛性ソーダを探しています、と言うような書き込みを目にして、ああ、これだったんだと納得しました。

いつかは作ってみようと思いながらなかなか実現できずにいたけれど、ついに挑戦してみることにしたのでした。

今日のポイントは3つ。

1、苛性ソーダを食用として使う

2、ラードを使う 

  オリジナルはバターでなくラードらしいので

3、残ったアルカリ液の中和にホワイトビネガーを試す

  参考にしたサイトの記事 : Authentic German Soft Pretzel (Laugenbrezeln) by Jennifer Mcgavin へのコメント欄で、アメリカでパン屋をしているドイツ人が詳しい事を書かれていて、(本場出身者ならではの指摘が色々)その中に「使用したアルカリ液を捨てるときには、1/2量のホワイトビネガー(6%)で中和できる」とあったので、本当かどうか試してみました。

 

ちなみにレシピは、上記のサイト、「手作りパン工房 島津睦子」、動画「こねるの簡単! 自宅で作りやすい!プレッツェルの作り方! 完全感覚ベイカー」の3つを参考にアレンジしました。

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材料を計量し、水は電子レンジで30秒ほど温め40℃弱にする

ミキシングボウルに温水を入れ、砂糖、塩を入れて平面ビーターで手で混ぜて溶かす

イーストを入れて軽くほぐし、粉の半量を入れて手で混ぜ粉っぽさを取る

セットしてStirからミックス開始

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 目盛りを順に2、4と上げ、1分程ミックス 滑らかな生地に

止めて、残りの粉を全部入れ、同様に手で混ぜて粉っぽさを取る

これはスイッチを入れた直後に粉が周りに飛び散るのを防ぐため

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 セットしてStirでミックス開始

重い生地で回りにくい 20秒程で止めラードを入れる

セットしてStirでミックス、塊になりうまく混ざらない

30秒足らずで諦めた

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台に出し、器具についた材料を集め生地にまとめる

ラード混ざっていないムラのある生地

手で捏ねて仕上げる 固めの生地

ラップして一次発酵 

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室温23℃、1時間後にフィンガーテストで発酵完了

台に出し、50gぐらいに分割して丸めラップ 16個

20分後、ローテーションで少しづつ生地を延ばす

中央部分は太く残す

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45cmぐらいに延ばした
こんな感じに成形して台に並べた 

(アメリカ/ドイツ版レシピでは「冷やせ」だったが)

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最終発酵の間に アルカリ液の用意

水100gに苛性ソーダ10gを入れ、混ぜて溶かす

容器は金属でなくポリプロピレンを使用

液量を1/3に減らしたので縦長の器にしてみた

振り混ぜて溶けないか、とか撮影とかもたつく

底に塊ができていて崩しながら混ぜることになる

温度は30℃程にしか上がらず

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手巻き用ミニしゃもじで沈め、水気を切って天板へ

液量は十分だったので容器は浅型に変えた 

天板にテフロン加工?の繰り返し使えるシートを敷く

その上にベーキングペーパーを乗せて生地を並べた

太い部分にクープを入れ、岩塩をふりオーブンへ

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200℃(395℉)で20分焼く

 焼き色が薄いので220℃(430℉)で5分、余熱で5分弱

やった〜!と思いきや、ペーパーが取れない!

裏から霧吹きで湿らせたり、あれこれやってみる

*水を入れた皿に置き、底を湿らせて取った

パンの底部分がふやけたので再度400℉で5分

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結果的には天板にテフロン加工?のマットだけでよかったわけですが、アルカリ液が金属についた場合腐食するかも、と心配でした。マットが天板の半分サイズなので真ん中を重ねて使うことになり、その辺りから下に漏れるかもと思って更に紙のベーキングシートを重ね、水分を吸わせる事にしたのが裏目に出ました。

そう言えば、誰かのレシピにはワックスペーパーとあったけれど、ワックスペーパーは高温で焼く時には溶けたり燃えたりするので使わないし。

裏の紙を取り除くのに思わぬ手間がかかることになりましたが、ドイツ人の人が書いていた通り、このパンは皮がしっかりしていて、水を吸ってふやけているのにピンセットでこすっても崩れない。また、パンの脂分と苛性ソーダが反応して石けん(そう書いてた!)になるので、いいプレッツェルには表面に光沢がある、との事。

石けん表現には同意できないけれど、皮が丈夫なのはその通りだと感じました。

できあがったパンはほんのり甘く、柔らかいけど弾力性もあります。本場の人には砂糖は不要のようでしたが、日本人の私にはこの味はちょうどいい美味しさ。

このまま食べると表面の岩塩がちょっと塩辛すぎるかも。

苛性ソーダの風味は重曹と似ていて、少しほろ苦いような感じです。

日本でプレッツェルを作る時には苛性ソーダの購入がネックで重曹に置き換えているみたい。

浸す時の液ハネなどを考えるとそれで十分な気もします。

今回は浸した後のパン生地を天板に乗せる時、アルカリ液が垂れないようにかなり気をつけて作業し、1滴もこぼさずにできましたがとても疲れました。

「手袋をはめた手で生地を持って液に浸す」と、どのレシピにあったけれど、そうすると絶対にアルカリ液が落ちるとわかっていたので自己流に変えました。(カレーパンでやった、揚げ物の衣つけでいつも行ってる方式)

男性が砂糖なしか少なめ、女性は砂糖ありのレシピだったので、ひょっとして食べる目的がビールのお供限定で考えると砂糖なしになるのかな?なんて思いました。サンドイッチにしたり、そのまま摘んだりするには少し甘い方が美味しく感じられるのでは。

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 残ったアルカリ液の中和をしてみます

スポイトでアルカリ液、アルカリ液と酢、酢(ホワイトビネガー)を1滴づつ垂らしpH試験紙を入れました。

アルカリ液は濃い青紫(pH13ぐらい)、酢は濃い赤(pH2ぐらい)になりましたが、アルカリ液と酢の同量混合液は橙黄色(6)になりました。

おお〜、コメントの通りだ、と少し感動して片付けたのですが、後で読み直すと酢は1/2量でと書いてあった。早速再度やり直してみました。

アルカリ液2滴と酢1滴の混合液は青紫でした。(pH12ぐらい)あれれ。

おかしいなと酢を一滴追加すると黄色(pH7)に。少しアルカリに傾いたけれど、先ほどとほぼ同じ結果。それより、試験紙が後の追加でも変色する事を初めて知りました。

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アルカリ液1滴に酢1滴を垂らすと、こんな風に徐々に変色していきました。

(揺すって混ぜています)

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なんで記事と違うのか?よく見ると5%と表記。

記事では6%の酢を使うとあったのでそのせいかな。

ちなみに苛性ソーダ液は3%でした。

いつもの石けんでは30%なので、だいぶ薄い。

それで高温にならなかったのか、と納得しました。

苛性ソーダを水に入れてすぐ混ぜない、なんてした事がなかったので固まった経験がなく、焦りました。

入れたらすぐに混ぜないとダメなのだと身をもって体験。今後は気をつけようと思いました。

 

 

今日のパン、反省はモチロン裏紙くっつき事件。

今度同じものを作るとしたら・・

①天板にはテフロン加工シートのみで。

②水分量は少し多め、オイルは先入れで後半の粉入れをStirで回しながら少しづつ足す方式で。

③クープがうまく行かなかったので、成形後に冷蔵庫に入れるのを試してみようかな。

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今回はまめちゃん不在です。

チョコチップクッキーを製作中、という感じにしてみました。

棚はずいぶん昔、クリスマス後にドラッグストアで$1で叩き売り?セールの木製のミニ飾り棚をリメイク。好きな小物を作りました。

こういうプレーンな状態で売ってくれればいいのに、あまり可愛くない飾り物がガッチリ貼り付けてあり、それを取るだけで一苦労。

写真のタイプとは別の形のものもあり、貼り付けてあるだけの開かないニセ引き出し。

それもカッターでチマチマ切って外し、リアル引き出しにリメイクしました。

棚はペイントしてみました。小物は収納を考えて、取り外し可能とそうでないパーツがあります。ジンジャーマンは20年前のもので、オーブンに入れっぱなしで焦げてしまったもの。

とても苦労して作ったのでどうにも捨てられない。

でも、こうして見るとやっぱり少しホラーちっくですね。

青い秤、たまたま色のチョイスがこうなった。

老眼を酷使して目盛りをつけ、出来上がったら何故かドラえもんに見えました。

 




 

炊飯器でスチーム作成

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我が家で眠っていたお古の炊飯器。一昨年はこれにお湯を入れ、石けんを茹でて加熱作成するのに使ったりしていましたが、お湯で茹でるというのは水漏れや、型の内部の温度差の問題がありちょっとハードルが高かったのでしばらく使っていませんでした。

最近、手作り納豆の発酵のために使ったり、ジプロックチキンの湯煎調理、サツマイモと水を入れて玄米モードでしっとり焼き芋・・など、結構便利に使えることが分かって重宝しています。

前回のラベンダー石けん作成が終わってからデータ整理をしていて、1時間で反応終了はやはり厳しかったな、えらく高温になっちゃった。やっぱりオーブンに入れっぱなしと違って、鍋は温度管理が面倒だな、と考えていました。

ふと、炊飯器の保温機能で最近スチーム?(だんだん水も入れなくなってきています)にして納豆の保温に使っているのを思い出しました。

納豆の場合は、茹でた大豆を高温のまま、納豆菌をまぶしつけて納豆菌以外の雑菌をほとんど殺してから、納豆菌が優勢の状況を作り、40℃ぐらいで保温するらしい。

納豆菌の増殖に適した40℃前後をキープするため、保温スイッチを入れたり切ったりが面倒なのです。(モニター温度計大活躍)

ついオフにするのを忘れて70℃とかになっちゃうのよね、と内心でブツブツ独りごち。

でも、70℃〜80℃で保温できるなら、石けんに使えるのでは??

 

最初オーブンの代わりの70℃ぐらいの加熱方法=茹でなくちゃ! と思っていたけれど、スチームに変更してるやん・・

あれ?あれ?

ここまで考えたらいてもたってもいられない。

という訳で、続けて同じレシピで同じ石けんを作りました。

多少のトラブル「めでたく?紅花油の残りを使い切ったら少々足りず、オリーブ油を足した」とか、「ラードとココナツオイルを勘違いして入れちゃった」なんていううっかりミスがあったりしましたが、無事に完成しました。

なんだか前よりも綺麗に仕上がっているような・・

レシピや作り方はほとんど同じなので、写真の説明程度にしています。

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<具材の準備>

濃すぎた色の補正に前回の削くずなどを混ぜて捏ね、薄めました。(星型の石けんは酸化が激しくなりそうなので入れていません)

ラベンダー花具材の量はその時の色、サイズにもよりますが、7gあればかなり華やかな感じに仕上がります。(ちょっと多いかも)ちなみに今回は5.6g。

カレンデュラ花びらの方は、ラベンダー具材の量と同じぐらいに見た目で入れています。

製品によって萼やら他のものが混じっていたりするので、ざっと見て取り除き、ハサミでざく切りしてある程度細かくしています。

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紅花油の残量がわからなかったので、それから計量

不足分はオリーブオイルを足した

苛性ソーダ量、水量は同じで大丈夫

取り違えでココナツオイルが6g入る

ラードを減らしたほうがいいかと200gにしてみた

再計算したら同量で問題なさそうだったので追加

(丁度苛性ソーダは1g多め、水も3g多かったのです)

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生地を作って2つに分け、それぞれに具材を入れて混ぜる

ラベンダー具材は後のトッピング用に少し残した

今回は薄いディバイダーを使用

固定に厚紙で型の長さに切り込みを入れたホルダー*を使います

(*くり抜く幅は型と同じ、上下を短めにしてそこに刺す)

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型入れが終わったらホルダー、ディバイダーを取る

ボウルやディバイダーの生地も集めて入れる

残した具材をトッピングして飾る

<炊飯器加熱>

準備:フタをして隙間にマスキングテープで目貼り

炊飯器に入れ、水200mlを入れフタして保温スイッチオン

時々開けて透明化具合をチェック

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開始から73分後 底面と角が少し透明化

80分後 だんだん透明部分が上方に増える

86分後 白く残った上部中央はだんだん小さくなる

101分後 全透明化 保温オフにしフタを開けておく

型を取り出して室温で冷ます

粗熱が取れたら(40℃以下)冷凍庫へ(加温から6時間後)

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冷凍庫で5時間、型出し

上面ヘリにピーラーをかけ、穴を補修

カット、それぞれにピーラー、水洗い

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pHチェック pH10、上面中央部分のみ11

上面中央部のみ青っぽい(下の中央)

翌日スタンプ

花具材が偏ったけれど綺麗にできました。

<加熱時の生地温度変化>

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オーブン加熱では(ウチのオーブンでは)スイッチを入れて最初の20分少々は庫内温度が設定温度に達して安定するまで、少し高め温度で維持されるようなので*、なるべく予熱が終了してから使用するようにしはじめました。とは言え、最近では変形もの、長ものや手抜き作成の時以外ほとんど使わなくなりましたが。オーブン内は空気が乾いているため、熱伝導はゆっくり。*夜桜石けんの記事参照

鍋でスチーム加熱する場合は最初強火で5分少々加熱し、一気に70℃ぐらいにして目標温度の少し手前で弱火にし、様子見しながらフタをずらしたりして調節しています。ゆっくり加熱して管理するのは時間と手間がかかって大変なので、次第にこういう楽な方法になってきました。

今回の炊飯器加熱では、水と型を入れて炊飯器を閉め、保温スタートしただけ。

温度変化グラフを見ると今までと違い、釜内温度(型の上に置いた)と生地温度にはほとんど差がないように見えます。

大鍋でのスチームと違って炊飯器では釜内が狭く、モニタープローブを斜めに刺さないとフタができないのです。それで角部分も中央部分も底面に近くなり角部分は先が角ではなく、実際には側面のヘリに位置していたのでいつもと少し違うデータになったのかもしれません。

プローブの先は底面に触れないように注意しました。中敷は入れるとフタができないので無し、型を直接炊飯器に入れました。 

生地温度が釜内温度よりも高くはならなかったのは初めてかも。

今までのデータと比べます。(2月のは紅花油→オリーブオイルで作成)

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2月のデータと比べてみると、生地温度が80℃を超えず、ほぼ同じ100分程で型全体が透明化しています。

前回のスピード加熱では、とにかく早く透明化をと急いだため、加熱は75℃の高めをキープし続けて1時間で終了させましたが、生地温度は最高93℃まで上昇したため冷ますのに時間がかかってしまいました。

<炊飯器加熱の温度変化>

炊飯器加熱時に釜内温度がどう変化するのか知りたくて、先の実験と同条件になるよう、

型に同量の温水を入れて試してみました。

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見比べやすいように、二つを並べました。

型に入れた水は石けん生地と違い、それ自体は発熱しないので釜内温度(型の上で測定)よりも40分ほど遅れて温度が上昇していきました。

ラベンダー石けん作成時にピーク付近で釜内温度が下がっているのは、頻繁にフタを開けてチェックしていたからです(型の生地は発熱中で影響なし)

ラベンダー石けんのレシピは高温になりやすいレシピなので作りやすかっただけ?

 

というわけで、これからは炊飯器加熱で作っていくことにしました。

なんだか、えらく回り道をしたような気がします。

追記:5/3/21 酸化したラベンダー石けんの報告を記事の最後に書き足しました↓

funsoaplabo.hatenablog.com

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  *使う炊飯器は、圧力機能がなく、釜底が平ら、大容量の古いものがおすすめです。

新しいタイプのものは向かないかも。

 

 

ラベンダー&カレンデュラ石けん 紅花油で 〜Lavender & Calendula

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以前紹介したラベンダー&カレンデュラ石けん、フェイクの石けんで作ったラベンダーの花とこちらは本物のカレンデュラの花びらが入っています。

もともとのレシピはラードたっぷりにパーム核オイル、紅花油、ひまし油でしたが、最近ではパーム核オイルの代わりにココナツオイルに、紅花油の代わりにオリーブオイルにと手に入りやすいオイルに変えて作ることが多くなっていました。

前回紹介したのも紅花油の代わりにオリーブオイルを使ったレシピでしたね。

オリーブオイルの配合を多くすると私の使っているものはエクストラバージンオリーブオイルが少し配合されているのでどうしても色がついて、下の写真のように全体が少しクリーム色っぽくなるのと、なぜかカレンデュラ側に謎のくすみ?ができます。

(オリーブ:ラード:ココナツ=2:1:1のOLC211レシピ)

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どちらの写真も右側、左側とも同じ生地に具材を足しただけなのですが、明らかに質感が変わっています。ふうむ・・

右側の写真はオーブンvs炊飯器で茹でて作成したもの。2年前の懐かしい実験から。

「ダイソーのアイシャドーで発色テスト」も合わせてやって、失敗しています。上側の水色の花具材は水色アイシャドーがアルカリで変色するのを見越して濃いめに・・と作ったのですが、よく考えたら完成した石けんと混ぜるわけだから、思った程変色しなかった。

話が逸れました。

この石けんに白い部分ができるのは、オリーブオイルを使った時だけ。

そしてカレンデュラ側が圧倒的にできやすい。何なのでしょう?

カレンデュラの乾燥花びらから、何かのエキスが出て反応しているとしか思えないのですが。私はハーブに詳しくないし、サッパリわからない。

これは一体なんなのだろうとずっと不思議に思っています。

この白く固まった部分は一度こうなると、いくら高温にしても透明化しません。すでに石けんとしてできていても、他の石けんは完成してからでも熱を加えるとぐんにゃりして透明化するのですが。

というような事もあって、久しぶりに透明感のある白いバージョンを作りたくなり、初心に戻ってオリジナルレシピで作ってみました。

懐かしい真っ白の透明っぽい仕上がりが嬉しい。ただ、外出する用事があって加熱を急いだので、高温加熱75℃1時間になってしまい、生地が緩みすぎて動いたのか、中央上部が凹んでしまいました。(蓋の継ぎ目部分に入り込んでいました)

 

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  <準備>

型:いつものダイソータッパーにディバイダーをセットしておく

具材:石けん+色材を捏ねて丸めたフェイク花、カレンデュラドライ花びら(少しカット)

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 <生地材料> 生地全量767g

  220g     ラード

  180g   パーム核オイル

  100g   紅花油

    20g   ひまし油

  @520g        オイル総量

   172g    精製水(オイルの33%)

     75g    苛性ソーダ(鹸化率95%)

 <添加物>

    5.5g  ラベンダー具材 (好みの量)

   (0.4g) カレンデュラ花弁(見た目の同量)   

      1〜2ml     Fragrance oil: Lavender

 エッセンシャルオイルは高価なのでフレグランスオイルを使用

 

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 <苛性ソーダ液を作る>

精製水を量り、苛性ソーダも別容器に量る

換気の良い場所で水に苛性ソーダ全量を一度に加える

容器に残ったものは指で弾いて落とす

蒸気を吸わないようにしながら手早く混ぜてそのまま置き、冷ます

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 <固形オイルを溶かす>

必要量を量り、電子レンジで数回に分けて少しづつ溶かす

その都度取り出して容器ごと揺すって混ぜ、溶かす

完全に溶けきるまで。レンジの時間は徐々に減らし容器が溶けないように

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 <液体オイルを量る>

今回のレシピは2分割型に両側から同時型入れなのでボウルを2個用意

苛性ソーダ液は必要であれば氷水につけて冷ます 40〜50℃

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 <オイルを合わせる>

固形オイルが溶けたら液体オイルと合わせる

ブレンダーの先のカップをなるべく空気を抜くようにして入れる

ボウルの底につけてしばらく攪拌し、空気を抜く

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 <攪拌する>

オイルの温度、苛性ソーダ液の温度(記録用に測定)

オイルのボウルに苛性ソーダ液を全部入れる

ブレンダーは水面下で、断続使用(こまめにスイッチをオンオフ)

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時々スイッチを切り、カップが出ないようにして手でかき混ぜる

薄いトレースが出たら香料を加え、さらに断続&かき混ぜで仕上げる

生地を2等分する 380gぐらいづつ

具材を入れる ラベンダー具材は少量トッピングに残す(好み)

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<型入れ>

具材が満遍なく生地に混ざるように混ぜる

型の両側から同時に型入れ

ボウルに残った生地も全て入れる

ディバイダーをそっと上に持ち上げて外す

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<仕上げ> 

ディバイダーの生地もヘラで集めて入れています

表面をならす (好み)

<スチーム作成>

大鍋に底1cmぐらいの水と中すを入れ、フタをした型を乗せる

鍋内が70℃ぐらいになるように火、フタの隙間などを調節する

フタの隙間はマスキングテープで目貼りする

今回は高温で1時間加熱保温を目指してみました

全体が透明化したら鍋から出し、室温で数時間冷ます

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透明だった生地も冷めるとまた白くなる

粗熱が取れたら冷凍庫へ(フタをラップに変える)

固まったら型出しし、上部へりにピーラーをかける

穴の補修をしているところ ピーラークズを詰める

カット

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カット終了後、1つづつ水洗いする

pHチェック 10、上部中央のみ11ぐらい

一晩乾かし、翌日早めにスタンプ(すぐ固くなる)

 

写真でわかる通り、一部は凹んだ形になりました。

花具材の色が濃すぎたのが反省ポイント。

色材を足すのに不精してスプーンを使わず、

適当に入れたので多く入れ過ぎてしまって。

まあ、許容範囲内かな。

<加熱時の生地温度データ>

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高めの温度で保温したせいか、生地温度は最高93℃!

出来上がりはいつも通りでした。→ 後日早々に酸化が見られ、茶色く変色しました。下の記事の最後に記載

funsoaplabo.hatenablog.com  

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長いこと雨が降っておらず、カラッカラの毎日です。

梅雨を思い出しながら作成、雨具でお散歩編。

次回も同じラベンダー石けんが続きます。 

テキサス・スター 紅花油で 〜Texas Star

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去年紹介したテキサス州旗、Lone Starの石けん。シンプルに見えて実は星具材の位置が下がったり上がったり。星棒具材の位置を調整しているうちにディバイダーがずれてしまい、色の切り替え場所が変わりアンバランスになったりと結構難しい。

今度こそは!と思いつつ何度となくチャレンジしているものの、未だかつて大成功したためしがなく長年の憧れ作品なのでした。

実は星棒の具材をずっとストックしていて、早く使わなくてはと思いつつかなり経ってしまっていました。

取り出して見てみたら、年季の入った色になってる!(つまり変色してるという事)

一体いつ作ったものなのか?と調べてみたら、なんと去年の同作を作った時に、次回の具材用に作っていたものらしいと判明。

去年のテキサススターは残り物の米油を使っていて、旗の白い部分が早くに酸化したっけ。

米油はあれから買っておらず手元にないため、ボトルに半分弱残っている紅花油を使うことにしました。19年3月が期限でちょっと臭うかな?という微妙なもの。具材が少し黄色味がかっているし、もうこの際カントリー調、ってことで古ぼけた感じのものにしちゃえ、と半ばやけっぱちになりつつ、レシピを調整しました。

<具材の準備>

自作星型流し型*で作成したもの (90gでした)

*ダイソーの星クッキー型(星とハートのセット)のサイズに合わせてポリプロピレン製のファイルボックス(包装紙セットのキャリーバッグだった)をカッターで切り、屏風状の外枠を作る。(寸法通りに真っすぐ折るのに、折り目の山側にごく薄くカッターで切り込み線を入れ、定規のエッジに当てて曲げたりとちょっと苦労)両端はオーブン粘土(スカルピー)で厚めに型抜き。同様に星型で型抜きした円形のディスク(星型より大きな円形のクッキー型で抜く)を3枚作り、割れ防止にダクトテープでぐるぐる巻きにしたものを両端と間にはめる。

これは型の歪みを防ぐため。テープで貼っただけではどうしても星型が歪んで中央部が膨らみがちなので、端から端まで同じ形を維持させるために作った。

(ダクトテープの粘着剤がだんだんベタついてきてるけど、他にいい方法が思いつかない)

屏風状の外枠はマスキングテープで繋ぎ合わせて筒状にするが、その時片側に星型粘土ブロックを入れておく。(円形ディスクはクッキー型で抜いた後、これを実際にはめる場所に入れて穴を少し広げておく)

歪みがあるので、作成時に継ぎ目の部分の外枠、星型ブロック、円形ディスクに印をつける。

底部分が●、中央が△、フタ部分が○など。これで、使用時にどのパーツをどの向きではめるかが分かる。

作成時には底をラップで包んでからディスクを付け、タッパーに立たせてオーブンで加熱作成しました。室温作成なら一週間ぐらい放置でいいと思います。冷凍庫に入れて固めると外しやすいです。

先のトリちゃん具材のように、クッキー型をそのまま使って繋げる作り方もできます。

ただ、この場合は一体型でないため、継ぎ目が外れやすく、今回のように浮かせて使う場合は2日に分けて作るなど工夫しないとかなり厳しいです。青い鳥石けんのように底に置くようにするのは大丈夫だけど・・

流し込み作成、型抜き繋ぎ作成のどちらにせよ、作る時は少し多めの材料(100g)を用意します。

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<型の準備>

型に作成する分量760gの水を入れて青生地の方にマーカーで印をつけておく(作成中に印があればよかったと気づいたので)

ダイソーのフォームシートでディバイダーを作り(底の角カーブに注意)星ギリギリにセット。マスキングテープで隙間を作らないように目貼りする。

ボーダー部分に物を入れてディバイダーを固定する。青生地を入れる部分に水を入れて重さを量ったら230g。(青生地の必要量、よって赤と白生地は225ぐらいづつとなる)

星型具材は両端をトリムしてぴったりサイズにしておく。短すぎると沈むので押し込んだ時につっかえ棒のように途中で止まるぐらい。写真右端のような感じ。本番はこれを少しづつ押し込む計画・・(まだやらない)

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写真の色材は微量モードで1.1gですが、色が薄かったため後で足したのでレシピでは1.3gに変更↓

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<苛性ソーダ液の作り方> メガネ、マスク、手袋着用

精製水(蒸留水)を使っています。いつでも同じ成分、無駄なものが入っておらず安心なので。

気にしなければ水道水でも普通に作れるし、海水で作るレシピもあるようです。

(ちなみにこちらではスチームアイロンにもこれを使わないと石灰分で穴が詰まります)

苛性ソーダはエッセンシャルデポの通販でセールの時にまとめて購入。

 

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精製水をポリプロピレンのピッチャー型容器に量る。

苛性ソーダをディスポのカップに量る。(PET1マークでしっかりした作りのものです)

換気の良い場所(私はこのまま外に持って出ます)で作業。

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水に苛性ソーダを入れる。カップをひっくり返して入れ、そのまま底にくっついて残ったものもカップの底を指で弾いて落として全部入れる。

ディスポのプラスチックスプーンで軽く混ぜる。身体を離し、顔をなるべく遠ざけて息は止めています。高温になり数秒で白い蒸気が出るので、それが最も危険!なので吸わないようにする。しばらくそのまま置く。(動物、風雨に注意)

(ディスポカップとスプーンは持って入りすぐ水洗いし乾燥させています)

<生地の作り方>

固形油脂を量り、電子レンジで数回に分けて溶かす。私はポリプロピレンのボウルを使っていいて、電子レンジで最初1分、次30秒、その次20秒などその時の量と溶け具合によって調節しています。レンジから出すたびに容器ごと揺すって混ぜ、全体の温度を均一にしてヘリ部分の高熱化を防ぎます。

別ボウルに液体油脂を量り入れ、溶けた固形油脂のボウルにヘラで綺麗に拭うようにして全て入れます。

ブレンダーのカップをなるべく空気が抜けるようにして沈め、カップを底にくっつけたままスイッチを入れて20秒程。カップから細かい泡が出て全体に散らばるのでそのまま立てておき、粗熱を取った苛性ソーダ液を全部入れます。(ブレンダーを倒さないように要注意)

ブレンダーを断続使用(短くオン・オフを繰り返す)して時々止めて手動で全体をグルグルかき混ぜたりしながら薄いトレースが出るまで数分ミックス。(持ち上げるとカップ内に再び空気が入るので水面下で)香料を入れ更に軽くブレンダーをかけて生地の完成。

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<生地分け>

できた生地を色ごとに容器に分ける。青生地用230g、赤と白生地は220g弱づつに。

今回の生地は固まりにくいレシピなのでゆっくりでも大丈夫。

青生地は固めの生地にしたかったので、筒状の容器に入れ更にブレンダーをかけた。

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<色生地の作成>

青生地:色材のIndigo powder を入れて混ぜる。この色材は生地に馴染みやすいので先混ぜはせず、直接入れてヘラで壁に擦りつけるようにしてよく混ぜたのですが、やっぱり先混ぜした方が楽だったかも。(先混ぜ:別容器に色材とオリーブオイル数滴であらかじめヘラですり混ぜておき、少量生地で溶いてから全体に混ぜる方法。色材がダマになるのを防ぐ)

生地ができたら少しづつ型入れ。目分量でだいたい半分ぐらいでやめて、入れた生地の上に具材を乗せて端から少しづつ押さえた。(具材をわざと斜めに入れて気泡が片側から抜けるのを期待)所定の位置にきたら水平になるように調整。残った青生地を全て入れる。

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赤生地:色材のMadder root powderも直入れして同様にヘラですり混ぜてダマを無くし、均一な生地にする。青生地が固まっていればディバイダーを外して入れようと思ったが、無理そうなので詰め物とマスキングテープは外し、(ディバイダーを手で押さえながら)赤生地を全部入れた。

残りの白生地を赤生地の上に入れる。色の層を崩さないように注意。まず、少し固まっている白生地をヘラでよく混ぜて滑らかにし、糸状に少しづつ垂らすようにして赤生地の上全体に満遍なく入れた。(一部分だけに集中して入れるとそこだけ重さで生地が下がって水平なラインが崩れてしまう)目分量で青生地と同じ高さになるまで入れると生地が少し残った。

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ディバイダーをそっと外した。ディバイダーについた生地を集めて残りの白生地の半分と合わせて追加の青生地を作る。今回は適当に作ったら青が多すぎたので残りをジプロックバッグに入れた。蓋をした型と一緒に鍋でスチーム作成。 型のフタは継ぎ目から蒸気が漏れて入るようなのでマスキングテープで目貼り。(生地温度のモニター用プローブの穴にも貼ってみました)

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<スチーム作成の仕方> 

大鍋に水を底1cmぐらい入れ、中敷を入れその上に蓋をした型を置く。鍋のフタには電子レンジ用のドームフタ(ダイソー)でぴったりのものを利用。蓋の中央にグルーガンで穴を開け、料理用温度計を差し込み、滑り止めのストリップを巻いて洗濯バサミで留めて固定。これで鍋内の温度を観察する。(左端写真:今回のものではないですが)

今回は70℃まで上げてから弱火でキープしたら62℃保温になりました。ちょっと低すぎるかなと思ったのですが、生地温度は92℃まで上がったのでそのまま続行しました。

使用した鍋や気温、フタの隙間などで保温状態が変わるので調節します。(熱くなりすぎたらフタを開けるなど)

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 <加熱時の生地温度データ>

フタをした型の中央(黄緑)、角部分(ステンレス)にプローブを刺し、生地温度をモニターしています。鍋温度(青)はフタの上にプローブを乗せて。

↓グラフの色は青が鍋内温度、紫が角部分、黄色が中央部分。

62℃保温で約1時間強で角部分ピーク。92℃。1時間40分で中央部分ピーク、92℃。

同時に最後まで残っていた生地上の中央部分も透明化していたので火を止めて20分ほどそのまま放置。その後鍋から出して室温で冷ます。

中央部が40℃以下になったら冷凍庫へ数時間入れて型出ししました。

 

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型出しした石けんのヘリをピーラーで削り、包丁で7切れにカット、のはずが今回はなぜか8切れになりました・・久しぶりすぎて目測を誤った?らしい。

カットしたらそれぞれのヘリにピーラーをかけ、一つづつ流水で軽く洗って水気を切り、乾燥させて翌日スタンプ。

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加熱時の生地温度が高かったのは、トレースが緩かったのと、紅花油が酸化していたからかな?と思いました。出来上がった石けんは今の所綺麗でそれなりに味のある仕上がりになったのでは・・

どのくらいで白生地部分が黄色化するか?怖いもの見たさ的なドキドキ感もあります。

今回作っていて、白い石けんの場合は上にソーダ灰がついても気にならないし、かえって好都合かも、などと思いました。アルカリキツめの石けんが酸化しにくいのは実証済みですが、ソーダ灰はどうなんだろうか?すでにマイルドになっているので関係ないかな?

 

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オーブンクレイのまめちゃん、石けん作り編

先頃、石けん作りよりもこちらのミニチュア制作にハマっていました。

ラボっぽく安全メガネでなくフェイスシールドにしてみました。

(ペットボトルの底利用でメガネより簡単だっただけ)

奥の戸棚のオイルかごが、微妙に大きくて扉がちゃんと閉まらなくなったのが誤算。

少し心残りですが、結構上手くできたかなと自画自賛。





 

作り方の基本情報・コツなど 2020版

 毎回作成の詳しい方法を書くのが面倒なので、まとめてみました。

 ★作成時にはメガネ、マスク、手袋をつけます

材料について

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精製水(蒸留水)を使っています。いつでも同じ成分、無駄なものが入っておらず安心なので。

気にしなければ水道水でも作れるし、海水で作るレシピもあるようです。

(ちなみに当地ではスチームアイロンにもこれを使わないと石灰分で穴が詰まります)

 

 

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苛性ソーダはEssential Depot の通販でセールの時にまとめて購入。使い始めは中のマイクロビーズが固まっていることがあるので少し振って塊を崩すが、静電気で飛び散りやすくなるので前もってやっておく方がよい。

湿気ると空気中の水分で炭酸ナトリウムになってしまい性能が落ちるので作業は手早く、計量したらすぐに溶液を作る。(溶液にすると保存できるがこぼすと危険なのでその都度作る方が安全です)

 

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 苛性ソーダ水溶液を作る 詳細版

 1、ピッチャータイプのポリプロピレン容器に精製水を量る

ディスポのプラ容器に苛性ソーダ(マイクロビーズタイプ)を量る

この2つとスプーンを持ち、外に出る

写真の容器はポリエチレン製*でした(#PET1マーク有り)

*乾燥した苛性ソーダを入れるのは大丈夫ですが、そこに水気が入ると高熱になるので容器が変形します

  

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 2、水容器に苛性ソーダをハネに注意し、一気に入れる

マイクロビーズの場合はほとんど水ハネはない

カップの底を指で弾いて残った粒を落とす

一気に入れるのは吸湿してカップに残るものを少なくするため

 

 

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 3、容器から顔を離すか、そむけ、息を止めながら

スプーンでかき混ぜて溶かす 

30秒程でほぼ溶ける 

投入、攪拌した溶液は一気に80℃近くになり白い蒸気を出す

↑これは絶対に吸わないようにする

その後冷めていく

 

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 4、そのまま置いて冷ます

風、動物、雨に注意

アルカリの蒸気が部屋に入らないよう、戸を閉める

 

*あくまで私のやり方です 

 

苛性ソーダ水溶液を作る 簡易版

    ・精製水を量る 

 ・苛性ソーダをディスポカップに量る

 ・換気が良い安全な場所で水にソーダを入れてスプーンで混ぜる

 ・そのまましばらく冷ます 

 ・冷えない場合は後で氷水につけて冷ます

 (その後、使用前に氷水につけた容器の外側の水気をしっかり拭き取ること)

水に入れたらそのまま置かず、熱い間にすぐ混ぜると早く溶ける

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油脂の準備 

固形油脂を溶かす

 ・容器に 全ての固形油脂を量り入れる

 ・電子レンジで溶かす 30秒ぐらい*+揺すって混ぜる** を繰り返す

 ・液の上部が熱くなりやすいのでよく混ぜる

  *量が少ない時は短くします 

   **器具に付着して減るのが嫌なので揺すり混ぜにしています 気にしない人はヘラでどうぞ

     ・ステアリン酸、ミリスチン酸、パーム核フレークは溶けにくいので気長にじっくりと

 (一気に溶かそうとレンジ時間を長くすると液面へりのボウルが溶けます)

液体油脂を足し入れる

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生地を作る
  苛性ソーダ水溶液をオイルの容器に入れ、生地を作る

 ・50℃以下にする(高すぎるとトレースが出すぎて先の工程に影響しそう)

 ・ブレンダー使用で加熱作成の場合、温度合わせは神経質にならなくても大丈夫 

 ・苛性ソーダ液は一度に全部入れる

 ・ブレンダーはスイッチを細かくオンオフして使う

 ・ピッチャーでは生地の対流が起こりにくいのでカップを上下にも動かす

 ・時々スイッチを止めて、手動で混ぜる

 ・軽めでやめる

 *使用する器具の種類によって混ざり具合が変わるので工夫してください

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苛性ソーダを入れる前にオイルのみでしばらく回して空気を抜く

生地分け

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 規定量を別容器に取り分ける

 その後の工程によってやりやすいように容器を選ぶ

 

 

 

 

色づけ 

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色材のうち、マイカ(Maica)は生地になじみやすいけれど、顔料(Pigment)は溶けにくく生地に直接入れるとダマになって残りやすいので、数滴のオリーブオイルなどでふやかして少量の生地でよく混ぜてからそれぞれの色生地用に取り分けた生地全量と合わせて混ぜる

 

スチーム作成の方法

1、大鍋で

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道具

大鍋:大きい方が温度が安定しやすい

鍋のフタ:鍋内の温度測定のため、温度計を差し込みたいので電子レンジ用ドームフタなど耐熱120℃のポリプロピレン製のものを利用しています

中央に穴を開けます(グルーガンの先で溶かしました)

温度計:フタに(100℃)を差し込み、滑り止め防止シートを巻いて洗濯バサミで固定

これで鍋内温度をモニターします

中敷:型が直に鍋底に触れると温度が高すぎて溶ける恐れがあるので、熱のあたりを和らげるのに耐熱性の何か・・カマボコ板や小さい竹ざるなどを使います

私は圧力鍋の金製中すを使っています(水に浸かるのでそんなに高温にならないはず、と)

 

鍋に水を底から1cmぐらいになるぐらい入れ、中敷を入れ、フタをした型を乗せる

フタの継ぎ目から蒸気が入る場合があるのでマスキングテープで塞ぎました

 

2、★炊飯器でスチーム作成 2020年6月〜

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 古い炊飯器があったのでそれでスチーム作成しています。

写真1〜4枚目はフタを閉めて作成、5枚目は初めてフタを開けて仮フタで作成したもの

1 水を100ml程入れる(炊飯器のサイズによるので試して調節して下さい)

2 あれば底にかまぼこ板など熱の当たりを和らげるものを敷く

 今の所、私は敷いていませんが、生地が高温になるのを避けたい場合は

 あった方がいいと思います

3 フタをした型(蒸気が漏れないように継ぎ目にマスキングテープを貼る)を入れ

4 保温スイッチを押すだけ

5 時々中をみて表面が9割程度透明になればOK スイッチを切り余熱で仕上げる

6 全体が透明なったら釜から出して室温で冷ます

7 人肌ぐらいになったら冷凍庫へ

8 数時間*(レシピによって異なる)で型出しできる

 *一晩入れると冷えすぎて石けん表面が結露する、

 レシピによっては硬くなりすぎてカットしづらい事があります。

 

おすすめの炊飯器タイプ *リサイクル品を探してみては?

・圧力がかからないシンプルなもの 加圧タイプは多分使えないような

・底が平ら、大容量のものがベター

・炊飯以外の使用になるので(蓋を開けたままで保温するなど)故障の原因になる可能性があるため、炊飯用との共用はやめた方がいいと思います。

石けんを作成する前に使用する型に生地と同じぐらいの温度の水(30℃ぐらい?)を入れ、予行練習をおすすめします。炊飯器に蒸気用の水と生地代わりのぬるま湯を入れた型を入れ保温キーを押した後、型の湯温変化をチェックしてみて下さい。フタをした状態で4時間ぐらい。最高湯温は75℃ぐらいだと思いますが機種によって違うのかも。

私はモニター温度計をつけるので 温度計の高さがあってフタが閉まらなかったりするのですが、フタを開けたまま仮フタ(電子レンジ用ドームフタ)を被せて同様に保温キーでスチーム作成をしたら、釜内部温度は最高63℃、生地温度は最高66℃で全透明化に4時間かかりました。

 *生地漏れすると炊飯器の釜が腐食(傷があれば)すると予想されるので、ポリプロピレン型、シリコン型のみ有効です。牛乳パックや木型は適していません。

 

同じレシピで作成した場合、同様の温度条件でできるはず、というアイデアなのですが、

どうでしょうか? チャレンジしてみた方、コメント いただけると嬉しいです。

 

ジプロックバッグで加熱する場合

(これも上記の炊飯器保温スチームでできます。その場合熱の上がり具合がマイルドなので容器のフタはなくても大丈夫)

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・スチーム用の容器- ポリプロピレン製- に入れる

・鍋に入れ、ドームフタにガラス温度計をセット 上部の穴に温度計を刺し容器には触れないように固定

・最初の5分は強火 75℃ぐらいになれば極弱火にする

・そのまま1時間程加熱を続ける 65℃ぐらいを保つように時々チェックする

・重なった部分は透明化するのが遅いのでなるべく平たくし、重ならないように

 写真はクリスマスカップケーキ石けん具材 加熱開始35分後、78℃ピークとなるが、中の方はまだ透明化せず

・温度調節は火を弱めるだけでなく、蓋を少しずつずらしてもOK

・中を開けて透明化具合を見てもよい(多少温度は下がるが大丈夫)

 

長モノ、大量作成はやっぱりオーブンで作っています

華氏170F(摂氏76℃)にセットして約2時間(透明化次第で短縮したり延長したり)

型、トレイはポリプロピレン製 金属の天板に乗せる時は畳んだペーパータオルやカマボコ板などを敷き、金属に直接ポリプロピレンが触れないようにしています

ジプロックバッグも高熱時に少し油分が滲み出る気がするのでトレイにペーパータオルを敷きます

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変形:クリスマスカップケーキ石けんの場合 スチーム法とオーブン法の様子

私は温度データを取るためにプローブをつけていますが、

それがなければもっと簡単にできるはず・・

炊飯器の保温スチームで作る場合、鍋と同様に蓋付の容器に入れて作成します

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加熱後の工程・・型出し、カット、ピーラー、洗浄、乾燥など

室温で数時間冷まし、粗熱を取った後(30℃台に下がれば)冷凍庫へ入れ更に数時間。

一晩入れると完全に固まっていて、固くて切りにくいため、数時間でチェックして型出ししています。一晩入れても型出ししてからしばらく置いておくとカットできます。

カット前にピーラーで上面のヘリをぐるっと角を削っています。

7切れにカットした後もそれぞれの尖っているヘリをピーラーで削っています。(好み)

削り屑はカットした面の穴に詰めて補修したりするのに使い、残ったら丸めるかそのままラップで包んで後日刻んで散らし具材にしたりしています。

ピーラー、補修が終わった石けんは、流水で一つづつ軽く表面を洗っています。

(表面の過剰オイルやソーダ灰、染み出した苛性ソーダ液などを洗い流すため)

その後、乾燥させて翌日スタンプし、更に数日〜乾燥させて完成。

プラスチック袋に包装して入れると通気が悪くなり早く痛む気がするので(ここの気候では冬以外乾燥しているため)通気性をよくして日陰の涼しい場所で保管しています

 

pHテスト

以前はカットしてすぐに行なっていましたが、近頃では水洗いして軽く乾燥させた翌日に行うことが多くなりました。

上面の中央部分が少しアルカリ高めに出ます。(pH10〜11)

 

*おまけ*
ディバイダー色々

2分割 

薄型:段ボールのホルダー付きのは両側から同時に型入れする時に

 押すと下の方が多少動くし隙間から生地がもれるので片方づつ型入れするには向かない

フォームシート:生地もれをさせたくない時

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 *ダンボールホルダーは枠型と上下に嵌めるだけの簡易型を使っています。好みで。

 しっかりディバイダーを固定できる方法を考えて下さい。

3分割

少し固めの生地にして中央に底が見えなくなる程度に入れて固める感じ 次に両側にも同様に入れ、その後それぞれに少しづつ足していく

その他

両側だけ (お月見石けんの両側障子部分)

 

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*具材作成で長ものなど鍋に入らなくて時短の加熱法ができない場合、室温放置でも4日ぐらい置いて固まったものを使う事ができます この場合は手袋をして扱って下さいね

 

作りたい柄を思いついたら、どの技法で完成させるか、アレコレ悩みながら試していくのが手作りの楽しい所だと思っています。

スウィルや流し入れよりも金太郎飴具材に惹かれる私でした。

 

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2019のSO. CAL石けん

フラミンゴはフロリダっぽいのですが・・・シリコンの氷型があんまり可愛かったので

でも棒状具材にするにはかなり大変だったので当分作る気にはならないかな