楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

ちび蜘蛛ちゃん達のハロウィンセット 〜手のひらサイズの小箱で

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10月になると空気もめっきり秋の風情が強くなり、自然と秋らしいモノに惹かれます。

美味しい秋の味覚のアップルパイ、サツマイモ、きのこご飯、かぼちゃなどで無性にあれこれ作りたくなる時期。だから食欲の秋と言うのかな。

そして料理だけでなく、粘土細工もしたくなり・・やっぱり今年もハロウィーン小物を作っていました。

ミニチュアのクモで可愛いのを作ってみよう、と始めたところ次々とあれも、これもとなってきて、ふと気づけばこんな具合になっていました。

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まずクモを作る、これだけじゃつまらないので飾りにカボチャも作ろう。粘土節約でアルミ箔のボールを入れる。

あれ、これって入れ物にできるのでは?とやってみる。いい感じ。あ、クモちゃんを入れられるかも。粘土は色を混ぜたので追加は面倒。サイズ的にはギリギリかなあ。

ついでにもっと何か作りたいな。色的に白いものがいいなとなってオバケちゃんも追加、という流れ。

途中でやり直したり、トラブルもあったけれど結果的には上手くまとまりました。

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最初に作ったクモちゃん達。脚も粘土で作りました。一応多少の柔軟性を持たせて割れにくくするために曲げられる粘土と混ぜ物をして作ったつもり、だったのですが、焼き上げてみれば混ぜるものを間違えていてやっぱり折れやすかった。ので取りました。

カボチャの方はアルミ箔を丸めた芯に、後で粘土が取れやすくなるようにベビーパウダーをまぶしつけてから粘土を被せて包み込みます。閉じ目にも綿棒でパウダーをつけたけれど、無しにして、後からヘラで切り目を入れたほうが良かったような。

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上部に窪みをつけて、ヘラで筋目を入れ、カボチャの形を整えます。

後ろになるところにミニ蝶番を押し込んで仮止め。これは焼いて硬化させてから接着剤で付け直します。

3枚目はsculpy粘土専用の焼いて使う接着剤ベイク&ボンド。これを窪みに塗りつけて軸をくっつけます。焼くと粘土同士がガッチリくっついてくれる仕組み。上述のクモちゃんの脚で使う混ぜ物は「liquid sculpy 液体タイプのオーブン粘土」でなく、こちらの方を混ぜるべきだったか?焼いた後でも柔軟性があるビニールみたいな感じに仕上げたかったので、計画とは少し違う固めの仕上がりにガッカリ。後からわかった正解は粘土は混ぜずにパステルの削った粉で色付けだけして形作って焼く、でした。アルミ箔に楊枝などでクリーム状の生地で絵を描くように。(以前作ったのは「ケーキ飾りの薄いクッキー」で焼いてからカットして使用。ペラペラ曲がるものでした)

カボチャの顔は薄く伸ばした黒粘土で作りました。

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口のギザギザはカッターを使うには少々厄介なので紙を折って押し切り。最後は紙がヘタってきたのと力みすぎて変な形になったのもご愛嬌。

目と共にベイク&ボンドで貼り付けます。

オマケで作ったオバケちゃん。こちらもアルミ箔の芯でカサ増し。くるみ易いようにブラシのお尻で穴を開けて芯を包み込みました。

こちらも頭の中で、どこかで見たような絵柄を思い浮かべつつ適当にバリエーションを作ってみる。舌を出しているのは口の線は切り目が良かったのかも。変な髭っぽくなっちゃった。

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出来上がったものは天板にアルミ箔を敷いた上に並べて275℉(135℃)で15〜20分焼きました。

よく冷ましてから、カボチャの蓋をヘラで少しづつこじ開けるようにして外し、アルミ芯を取り出します。割れないように慎重に。

クモちゃんが入る筈が脚が邪魔で入らず、やり直した脚(3枚目のリアルっぽいの)も固すぎたため、和菓子や佃煮に付いている細紐の黒を糸で纏めて、接着剤で(普通の)くっつけました。これなら多少押し込んでも問題無し。適当に作ったので微妙に入らないため、彫刻刀で削ってカボチャ穴を広げました。ミニ蝶番も接着剤(普通の)でくっつけて。

収納と飾り台座用にと丁度あったお吸い物が入っていた小箱を利用。

写真撮影をしてもらう。

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収納を考えると何か下に敷いたほうがいいな、と思い重宝している粘着つきフェルトを箱に合わせたサイズにカット。これは取り外して飾る時の下敷きにもなるから、取り出しやすくリボンをつける。

ついでに箱を目一杯利用して飾れるように背景をネットで見繕って印刷。小箱の蓋の裏に押し込む。敷物がこげ茶だったため、先程は白い台座上で目立っていたリアルクモは目立たなくなりました。ここはやはりぶら下げるしかない。錘のビーズを結んで箱の上部に引っ掛けます。

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なかなかいい感じに仕上がりました。カボチャBOX?からちび蜘蛛ちゃんがはみ出しているようにセットするのがポイントだけど不安定。小さくて目立たない粘着物かカボチャの中に半分入れる詰め物などがあればラクだったかな。

もしかして作ってみようという人のために。

リアルクモはゆるくカーブをつけたアルミ箔に乗せて焼くとより本物っぽく仕上がります。

久しぶりにスカルピーを調べていたら、液体粘土の種類が増えていて驚きました。

写せる液体粘土?そういう使い方もあるのか、と新鮮でした。

粘土の色はシリーズによって違い、また年によって廃盤になったり新しい色が増えたりがあります。今回使ったものは20年前の物もあるし、混ぜているので色名は書けませんでした。

 

石けん作りの方は長いことお休み中。まだまだ中途半端な状態の在庫がたくさんあるのと、前回の実験石けんは全然酸化が進まないから。使用したアボカドオイル、確かに臭っていたんだけれどアボカドオイルは酸化がゆっくりなのか?これは普通に考えれば長く品質が保てるから良いんだろうけれど、酸化実験をしている今回は早く結果を知りたいので早く酸化して欲しいんだけどな。

お茶の抗酸化パワーをテストする 1年後 観察レポート2 他の実験サンプルその後

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1お茶抗酸化テスト石けん 1年後 泡立ち&使い心地

去年の7月に作ったグレープシードオイルとキャノーラオイルの酸化サンプル。そう言えばひまし油を多く入れた初めての配合だったのを思い出しました。

前回からの続きで、傷んだアボカドオイルでの抗酸化テストにどのレシピがいいか探していたのです。作成後1年には少し早いけれど恒例の泡立ちテストをする事にしました。

トッピングに振りかけた抹茶粉末の下も気になるし。

レシピはこんな感じ。配合量が違うのは、瓶に残ったオイルを使い切るレシピにしたから。

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これまで、ひまし油は値が張るし、泡立たない(以前の100%単一オイル実験でひまし油だけで作った石けんには気泡力が全くなかった)ので、ココナツオイルやパーム核オイルでできる泡持ちを良くするためだけに入れていました。愛用しているukiukiせっけんライフのシミュレーションでもひまし油を多くすると途端に気泡力数値が下がるので、オイルの3〜5%程度に設定していてそれで十分だと思っていました。

今回初めてこんなに多く入れてみてその結果にちょっとビックリ。なるほど。もこもこで粘りのあるしっかりした豊かな泡立ちでした。ひまし油自体が泡立つわけではないのだけれど、ひまし油を加えることで他の泡立つオイルを助ける働きが半端なくすごい感じ。

気泡力がないことを知らなければ、ひまし油が泡立つ力があると勘違いしてもおかしくないな、と思いました。ただ、私は泡立てネットは使わず、普通の手洗いで使う状態で比べているので泡立ち力は泡だてネットを使うとそれなりにあるのかもしれません。

泡がキープされるのは蜂蜜を入れた時と似ていますが、蜂蜜だともっときめ細かいクリーム泡になる気がします。(オリーブ配合別のテストで実感)

すすぐ時の泡切れもサッと溶けてスッキリ。蜂蜜だとクリーム泡は塊のまま流れて行く感じでしたが、わりとさらっと溶けていました。泡切れは石けんの溶けやすさや固さも関係しそうですが。

溶けやすい石けんではあるようで、早くなくなりそうな気がしました。

石けん表面の抹茶パウダーを取るために20個を次から次へと使って洗いましたが、終わってしばらくして手が乾いた後には石けんかすはほとんどありませんでした。その後の手の状態もギシギシ感はなく、手荒れもなく変化なしでした。ちょっと不思議な感じ。

ローズマリー粉末*入りの石鹸4個が、粉末の粒がふやけて大きくなり、手のひらが擦れて痛かったのはあまり良くなかったけれど、そこはこんなに続けて長時間使う事もないだろうし問題ないかな。

*確かスパイスコーナーのドライの葉をグラインダーで粉にしたような。この粉がもっと細かいものならいいのだけれど、スパイスでも葉の形そのままのドライだったり。ステーキを焼く時に使ったりするので大きい方がいいみたいです。

では、キレイになった石けんを見ていきます。

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洗った後↑  乾いたら表面がツルピカに    洗う直前↓

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2021年6月25日↑                2021年1月8日↓  一番白いのはどのサンプル?上下で見比べてみて

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2021年1月8日半年後↑           2020年7月6日、7日作成時↓

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上面の抹茶粒を取ろうとムキになって洗っていたため、どうもやり過ぎたのか、一皮むけた?石けんはどちらが抹茶側か分からないぐらい。

お茶を使っていない水で作ったものだけがうっすら抹茶の跡が白くなっていました。

いや、これはお茶液を使ったから酸化が防止されていて差がなくなっている?

確かにどちらも左列の水のサンプルの方は抹茶がついていた部分がわずかに白っぽいような。

 それから、前回の6ヶ月後の観察ではカレンデュラよりもローズマリーの方が部分的に酸化スポットが見られるものの、石けん自体の色は一番白かったはず。その時の裏面↓

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この 裏面で判断したのが失敗だったかな。それにしても、1年であんなに真っ黒だった石けんがこんなに落ち着いた色合いになるなんて。使ったオイルが、傷みやすいというか、半分傷んでるグレープシードオイルとキャノーラオイルというチョイスなのに、ここまで酸化を抑えられているとは驚きました。お茶液石けんはじっくり寝かせて使うのもいいかもしれません。

サンプルは洗ってリフレッシュされたので、またこのまま置いていつか観察する予定です。

お茶は手作り石けんでは緑の色付けのために使う事が多いと思います。実際、私もそうでした。石けん作りを始めたばかりの頃は自然素材で色付けして、綺麗な色を出そうと抹茶、よもぎ粉、クロロフィル、ケルプパウダーなど、いろんなお店で使えそうなものを探し回って集めていました。この中ではクロロフィルが一番濃い緑色になるのですが、酸化しやすいのが難点。抹茶ははなから薄茶色になるし、ケルプパウダーもイマイチ。それで自然素材での色付けには限界を感じてBrambleberryで色材を購入したのでした。

抹茶の緑もクロロフィルなので、当然酸化する、と思い込んでいたけれど、お茶にはクロロフィルだけでなくカテキンも多く含まれていたのでした。

お茶液は苛性ソーダと合わせると真っ黒になるという、あまり嬉しくない変化を起こすので、気をつけて観察しないと実際のメリットがわからないままでした。酸化防止のために添加している人は少ないのでは。

ここは乾燥気味なので、梅雨などのある日本の気候下ではどのくらい効果があるのかはわかりませんが。

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2オリーブ配合別実験のサンプル2年後      丸型石けんは100%単一オイル実験

オリーブ配合別は5/13〜25/19作成 前回の6種市松柄石けんの紫の具材にするために取り出したついでに全部観察することに。紫の一部は去年の春のウサギ石けんに使ったので、多少置き場所が違うかもしれませんが、ベースのグループは変わらず。全体的に目立った変色、劣化は見られず、一部分だけの変色です。全体的には徐々に退色しているのかなあ、という感想。

撮影時の明るさ設定などが少し違うようなので色の濃さなどは多少異なります。

左:2019年5月   右:2021年7月

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この実験では、室温作成した右端サンプルの変色が多く見られました。特に、オリーブオイルの配合が多い上の方が痛みが激しく、下の49%、33%は割と綺麗なままです。

つまり、オリーブオイルが多いと鹸化が遅く、緩やかに進むので保温しない事もあり鹸化が甘く未反応のオイルが残っていて酸化しやすいのではと思いました。逆にオリーブの配合が少ないとココナツオイルの配合が増えるため、生地の発熱がより多くなり、上に比べてしっかり鹸化されるのだと思います。

というわけで、加熱作成してしっかり鹸化させた方が持ちの良い石けんになっています。一旦冷凍庫に入れて凍らせた、冷凍サンプル(右から2列目の群)も後に加熱作成していて、他と変わりない仕上がりです。

真ん中あたりの蜂蜜サンプルの下の列、オリーブ74の下側は薄いピンク色で、ちょっと怪しげな色になっています。このサンプル群は攪拌不足だったようで、どのサンプルにも表面にソーダ灰が出ていました。ソーダ灰が出ると言うことは、生地ムラができてうまく反応できない部分があったと言う事で、未反応のオイルが石けんに残ることになり、酸化、変色の原因になっている気がします。

この色材は本来は青になるはずなのですが、アルカリが強いとちゃんと色がつかず、グリーンのような色になり、鹸化が進むにつれ青紫になります。生地温度が高いと赤紫になり、ラードの割合が多いと透明度が上がるような気がします。

前の半年後の報告でも書きましたが、オリーブオイル74%の蜂蜜無しサンプルが、まるで蜂蜜入りのように茶色に変色しているのがなぜなのか、よくわかりません。

写真を撮っていて、Time Capsuleの様に眠っているサンプルがあることを思い出しました。

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何度かの停電、冷蔵庫の買い替えを経て2年間の冷凍保管を経たサンプル。フタのシーリング能力が今ひとつのようで完全に密封できておらず、水分が少しづつ蒸発したらしい。生地が所々ひび割れています。色から判断すると下のサンプルは薄紫色に変わっていてだいぶ石けんになっている様な気もします。(繰り返しますがこの色材はpHによって変色するようなので)pHテストでは表面のpHは11ぐらいでしたが内部はどうなっているか不明なので炊飯器スチームで加熱しました。

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加熱して生地は最高65℃ほどに上がりました。綺麗に全透明化はしませんでしたが、中央部分は透明化したようでした。上の方はグレーっぽい何か変な色です。

水分不足でうまくできていないのかもしれないので少し心配。

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底面は生地が縮んで浮き上がっていました。どちらの石けんにも少し黄色っぽい部分があります。加熱と同時に部分的に酸化が始まったとか?まさかね。

pHは加熱前と比べて、少し低め。pH10ぐらい。

2年間の冷凍はちょっと長過ぎでした。家庭用冷凍庫は温度が一定ではないし、タッパーの性能もあるし。

生地冷凍は型が大きいと中心まで冷えきるのに時間がかかり、中心部は鹸化がある程度進んでしまうので全体にムラができて中途半端な状態になりそう。なのでお勧めしません。ジプロックバッグに入れてぺたんこにして、水分を保持できるようにしっかりシール、袋を二重にするなど工夫が必要です。ジプロックバッグに入れるなら、室温放置でも数日〜一週間もあれば石けんになるのであえて冷凍の必要性がないような。

冷凍する時は特に食品と間違えないように細心の注意を払うこと。この観点からすると他の家族がいる場合はやらない方がいいでしょうね。

3 100%単一オイル実験 左:第一期実施日 3/2~10/19  右:その後の写真6/25/21

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なるべく当時の写真と同じになるように撮影してみました。再現は難しい

当時のサンプル完成時の写真シートの上に乗せたものはちょっと見難かったですね。

以前のものと見比べると、あまり変化のないもの、変色したものがどれかがよくわかります。

上の3つラード、ココナツオイル、オリーブオイル石けんが削られているのはオリーブ配合実験の泡立ちをレシピと同じ配合のミニ石けんを作って確かめた時のなごり。

ラードが年季の入った色になっていますが、酸化臭はほとんどしません。

シアバターが真っ白で綺麗だったので刻んで具材に使うことにしました。追加実験分で

キャノーラも渋い色合いになっていて、底から白いナニカが現れていました。

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ソーダ灰のようで、pHチェックで問題はなさそうでした。ペーパータオルで拭い取って少し乾燥させました。隣の小さい丸いのは先述の「削って固めたミニ石けん」です。

4 第二期 左:実施日7/31〜8/5/19  右:その後の写真6/25/21↓

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第二期の方は、おなじみグレープシードオイルのサンプルが何度もリフレッシュのために洗われて、すっかり小さくなっています。

こちらのサンプル群の中ではマカダミアナッツオイルが一番白くて綺麗でした。少し透明感のある白でステキです。なんだか前より白く見えるのは撮影の設定誤差?

赤パームのサンプルがない。何かに使ったっけ?と探し回っていましたが、よく見たら色あせていてそこにあるのに気づかなかっただけでした。匂いはまだうっすらニンジンが感じられるような。右の写真は赤パームの当時写真の上に左が現在の赤パーム、右が白パーム。

下段のラノリン、どうしようもなくてずっと保管しています。半分で色が違うのはカットして一方を泡だて実験に使ったから。グレープシードとラノリンは袋に入れず別に保管。時々チェックしていますが残りは個別にスナックバッグに入れ(ジプロックの最小サイズ)まとめてフリーザーバッグに入れて保管しています。

5 ラノリンの詳細 1/9/21 久しぶりに取り出してみた時の写真↓

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 相変わらずの獣臭さとキトキト具合、少し触れただけで手に粘着物質がついて不快なこと甚だしく。左上の半液体状に見えるサンプル2を型出ししてみました。

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やっぱり、ピーナッツバターにしか見えない。pHテスト。白い粉で覆われたサンプル1はカットして中も確かめてみました。

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それから4ヶ月後、5/4/21↑  乾燥して一応塊になっていたのでまたpHテスト。少しはアルカリ度が下がったような気もするけれど、素手で触る気には到底なれず。

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全く泡が立たないわけではないけれど、これは洗っていると言えるのか?

とにかく、手がねちゃねちゃになるのです。テープの粘着部分が手に残った感じといえばわかるでしょうか。少量添加なら保湿力抜群の高性能なステキな石けんになるのか?

ラノリンはウールアレルギーの人には使えないらしいし、匂いからして、あまりハッピーな気分になれそうにないのであまり気が進まないけれど、いつか試す時が来るかも。

これを実際に作ってみる人は多分いないと思うので貴重なサンプルをじっくり見たい人のために・・

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左2021年5月の泡立ちテスト時 これは上面で先の泡立ちテストで見えている真っ黒な方は下面、右6月25日 少しづつマイルドになっているのか?キャラメル色、べっ甲飴色に変わってきました。このまま乾燥が進むと、ロージン(松やに)に近くなるような気がします。

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オリーブ配合サンプル石けんは紫の具材としてまだまだ使えそうです。

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前回のガーデニング棚の小物たち一覧 
カゴ、植木鉢の砂利は先に焼いて固くしたものを使います
 

抗酸化テスト石けん アボカドハーブ 〜Avocado Herb

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中央下のセクションだけ、なんだか透明に見える気がします。

普通に作った石けんでここまで透明度があるのは初めて。

前回に続いて傷んだアボカドオイル使用の石けんです。

久しぶりに普通サイズの石けんが作りたくなり、在庫の実験でできた石けんや具材用色石けん、端っこ石けんなどを具材として利用する事にしました。どんな図案にしようかと柄を考えていて、前回からの流れで色々確かめてみたいこともあるしと、セクション分けでやってみることに。

サンプルに何を使うかを考えていて、抗酸化作用の強いハーブは・・と以前のグレープシードオイルとキャノーラオイルのお茶を使った抗酸化実験サンプルを出してチェックすると。

ローズマリーよりもカレンデュラの方が白くて変色が少ないかも!

詳しくは次の記事で書く予定ですが、下の写真の通り 上2021年1/8撮影と下6/25撮影

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時間が経つにつれて、酸化が進むので、抗酸化パワーの差がだんだん現れてきているみたい。

前回にもその兆候はあった様子ですが、石けん自体の色はローズマリーの方が白いように感じたのです。抗酸化物質として、ROE(ローズマリーオイル抽出物)はよく聞くけれど、キンセンカエキスなんて聞いた事がなかったので先入観もあったのかも。

うーん、ダマサレタ。

カレンデュラ、実は密かにすごいパワーがあるのでは。

というわけで、浸出ココナツオイルがまだ少し残っているので、浸出水を作りました。

いつものダイソーのタッパーで手製の3分割ディバイダーを使います。

上段は普通の精製水で作った苛性ソーダ水、下段をカレンデュラ浸出水で苛性ソーダを溶かしたカレンデュラ苛性ソーダ水(略してカレンデュラ水 Calendula water)の2種類。

左右の3分割部分は端から緑茶葉浸出オイル(Green tea oil)、ローズマリー浸出オイル(Rosemary oil)、普通のココナツオイルに材料粉末を漬け込み少し加熱したものを使っています。

このように合計6種類の生地が一つの石けんに入っています。

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カレンデュラは私の定番、ラベンダー&カレンデュラ石けんでよく使っています。生地に花びらを入れるだけでも何か抗酸化に有効な成分が出ている気配がしていたので、オイル浸出ではなく水出しにしてみました。お茶パックに花びら2gを入れ、100gの精製水に2時間ほど浸して使いました。結構色が出たのは予想外。

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今回の作品のレシピは、この通りに作るのはかなり難易度が高いです。

生地量が少ないので混ぜにくいし、あまりメジャーでないミリスチン酸を使っているから、コピーするのは難しいと思います。作るなら具材の量や生地の種類を減らしてアレンジした方がいいかも。

何しろ6分割された生地分量は99gと少なすぎて私のブレンダーが使えるギリギリです。(ほとんど刃に当たっていない)私の持っているブレンダーではカップ部分が大きいため、ボウルなど口が広がった容器で作るのは無理で、ブレンダーカップが入るサイズのピッチャー容器で何とか攪拌しました。

泡立ち補強に添加したミリスチン酸は入れるとトレースが早いので泡立て器作成でも容易にできそうですが、生地ムラができやすいので良く混ぜます。

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石けんに入れ込む散らし具材には過去のテストサンプルを使います。オリーブ配合実験の紫、100%単一オイル石けんのシアバター、白と紫のいろんな端っこ石けん、ブルーグリーンはお月見のトッピング残りとトリちゃんの具材残り。

色の濃い石けんは少量でも特に細かく刻むと広範囲にポイントカラーができるので効果的。

刻む大きさ、形などは仕上がりを想像して好みにカットし6つに分けました。

浸出オイルは前回の残りがあるので今回は作らないけれど、あらかじめ用意しておきます。

浸出オイルの作り方

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ガラス容器に50gココナツオイルと1gの緑茶葉またはローズマリー粉末を入れ、コーヒーメーカーの保温プレートを利用して約1時間、オイルを温め、その後コーヒーフィルターで濾しました。オイル温度は最高80℃。茶葉や粉末は初めからお茶パックに入れたほうが楽ですね。

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材料と道具写真。オイルを調整する容器は4つ使いました。ココナツオイルを抜いて計量し、それを3つに分けてから用意した緑茶葉(Gオイル)、ローズマリー(Rオイル)、普通のココナツオイル、をそれぞれ加えて混合オイルを作ります。生地の攪拌は4つ目のピッチャーで行い、型入れ時に生地を残さないようにヘラでしっかり取って入れます。容器、ヘラに残った生地はティッシュで拭い取ります。ヘラは1つでOK。スポイトは水用とオイル用の2つあると微調整に便利です。洋菓子屋さんのプリンが入っていた大きめのPPカップ2つを苛性ソーダ水用にしています。

1苛性ソーダ水を準備する(3個分)

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計量したカレンデュラ浸出水と苛性ソーダを合わせて冷まし、32g量り取る。
2オイルを準備する

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ココナツオイル以外を計量。3つの容器に分け入れ、それぞれに所定のココナツオイルを足して溶かします。

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合わせたオイルは2個分なので、半分を攪拌用の別容器に移し、先の苛性ソーダ液を入れ、ブレンダーで攪拌。ほぼ空回り?でかろうじて刃が当たっている状態なので混ぜにくかったですが何とかできました。対照の普通のココナツオイルからスタート。

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カップについた生地は内も外もできるだけ綺麗に取って容器に入れ、最後にヘラでもよく混ぜました。型入れは初めにディバイダーの隙間をシールするために底と境目に少量生地を塗りつけるように入れて、冷凍庫で10分ぐらい冷やして固めます。(漏れ防止)その後、適当に具材を入れながら型入れ。ディバイダーが動いてずれるので空いた部分に幅にカットしたダンボールなどで詰め物をする事にしました。

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残りの2つの生地も同様に作って型入れ。次に上段の生地を作ります。精製水で作った苛性ソーダ液を同様に量り取り順に生地を作って型入れしていきます。

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型入れが終わったら、ディバイダーを少しづつ抜きます。上部の段差は生地が違うので気にせず残してトッピング。

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型にフタをして170℉(76℃)オーブンで低温加熱。全体が透明になるまで、約2時間少々でした。そのまま室温で粗熱を取り、冷凍庫へ入れて数時間冷やし、型出し。カットします。

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散らし具材の間に穴があちこち空いていましたが、ヘリを削ったピーラークズで埋めて補修。生地の違いはここでは気にしないことにしました。いつものように水洗いをして、乾燥、翌日スタンプ、pHテストを行いました。

水洗いしたせいか、穴の部分もpHは他と同じpH9〜10ぐらいでした。

完成した石けんは最初の計画とはちょっと違うものになったけれど、それなりに楽しめそう。香りはつけていないのですが、ほのかにローズマリーの香りがするような。

すぐに使ってもいいし、このまま飾っておいて変化を観察してみてもいいですし。

予想では上段端の白い部分から酸化が始まるはず。2番目はどこかな?

カレンデュラをたくさん使ったことがなかったので、こんなに色づくとは想定外でしたが、変化に富んだ市松模様になってよかったです。

ローズマリー浸出オイルとカレンデュラ浸出水のミックス部分で、何がどうなって透明になったのか、気になります。

今回の緑茶葉はココナツオイルに浸出したものですが、先の実験でも見られたようにお茶もカレンデュラもドライのものをただ水に浸けるだけなのでお手軽なのが魅力。

簡単に抗酸化効果が確かめられます。

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リメイク棚プロジェクトシリーズ。ガーデニンググッズを集めてみた編。ブーツは粘土をケチったため、どう見てもお風呂ブーツになったのが笑えるポイントです。

次回は、グレープシードオイルとキャノーラオイルのお茶抗酸化テストの1年後、過去実験サンプルの現在などの予定です。

2020年秋からの「奥山に」〜「温泉」石けんの泡立ちテストもまとめなくては・・




 

抗酸化テスト 緑茶葉、ローズマリー + 傷んだアボカドオイル =?

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酸化しやすいオイルを使っての実験はこれで3回目。

残っていたアボカドオイル、たまにサラダのドレッシングに使ったりしていたのですが、久しぶりに開けたら少し酸化臭がしました。ちょっと食用には難ありなので、石けんにして使い切ることにします。

これまでの実験で、苛性ソーダを溶かす精製水の代わりにお茶液で作ると、石けんは茶色になるもののけっこう酸化が防げるように感じたので、もう少し詳しくテストしてみました。

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これまでの流れ

1、酸化実験ー酸化を早める物質、遅らせるする物質を調べた(グレープシードオイル使用)

・ビタミンEオイル、クエン酸  生地に添加

・抹茶、クロロフィル粉末、ゴールドマイカ 型入れ後に生地にトッピング

・日なた、日かげ 置き場所を変えて保管

1ヶ月後、8ヶ月後に観察してリバッチ(粗く削り、握り固めたのでリメイク?)

酸化を早めた

 クロロフィル、日光

酸化を遅らせた

 ビタミンEオイル(ただし少し色づく)

 クエン酸

 抹茶

funsoaplabo.hatenablog.com

2、お茶、その他ハーブの抗酸化能力をみる(グレープシードオイル、キャノーラオイル)

・お茶で(精製水の代わりに)石けんを作る

・各種ハーブ粉を生地に混ぜ込む カレンデュラ花、オリーブ葉、ローズマリー、セージ

酸化防止

お茶液(ただしかなり茶褐色の石けんとなる)

セージ粉、カレンデュラ粉、オリーブ葉、ローズマリー粉*の順で効果があった

酸化した部分の少ない順、*各種ハーブ粉から色が出て生地全体が色づくものもあるが、石けんの色はローズマリー粉が一番白かった

funsoaplabo.hatenablog.com

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上の2つの実験結果から、今回は緑茶葉ローズマリーパウダーの2つを試しました。

お茶液 石けんを変色させず効果を得るには?

・抗酸化作用を持つ有効成分はカテキンらしい

・カテキンは水溶性らしい(酸化を早めるクロロフィルは脂溶性らしい)

ローズマリー 

・市販のROE(ローズマリーオイルエクストラクト:酸化防止剤)の代わりに使えないかな?

お茶の抗酸化物質は主にカテキンで水溶性、ローズマリーの有効成分は水溶性と脂溶性の両方のようなので、双方、水とオイルの両方に浸けて浸出サンプルを用意しました。

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浸出水:2gの緑茶葉、ローズマリー粉末をそれぞれお茶パックに入れ、小瓶の精製水100gに浸けて冷蔵庫で保存(7日間)長く置きすぎたかも

浸出オイル:ガラス容器に50gココナツオイルと1gの緑茶葉、ローズマリー粉末を入れ、オイルを温めた コーヒーメーカーの保温を利用 〜80℃で1時間保温

その後フィルターペーパーで濾して固形物を取り除く 最初からお茶パックに入れるべきだったかも

これらの浸出水、浸出オイルのそれぞれで石けんを作り、変化をみます。

実験の条件は次の6種類 ←5種類 ⓵浸出オイル⓶浸出水⓷苛性ソーダに1/10浸出水⓸トレース後に1/10添加⓹対照(比較用)でした

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生地は10個分用意しました。緑茶とローズマリーの2種類で8つ、対照1つに予備が1つ。

失敗せず上手くいったので予備には 急遽よもぎ粉で即席水出し(10分浸けただけ)した浸出液を使いました。

お茶液を使った前回の実験では水出しで飲用に使った後の茶葉を70℃のお湯で浸出したのですが、苛性ソーダと合わせた途端に濃い茶褐色の液体になってしまい、完成した石けんはもちろん茶褐色でした。

なので今回は水出しで。それを10倍に薄めたもの、さらに苛性ソーダとの反応がマイルドになるのではとトレース後に加えたものも試します。薄めすぎたら抗酸化作用も弱くなって効き目がなくなりそうだし、はてさてうまく行くかどうか。

 

f:id:FunSoapLabo:20210623063902p:plain作る石けんのレシピ

オイル、苛性ソーダ液共に8個分*をまとめて作り、そこから小分け。

*2個分は浸出オイル、浸出水を使うので個別作成

小分けする時は器具に残って減るため少し多めにしました。

 

浸出オイル・水  浸出水の方はサンプルによって使用量は7.4g 、0.7gと異なります

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浸出オイルのサンプル

 浸出オイル5g、ココナツ抜きのオイルミックス16gを合わせる

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合わせたオイル21gと苛性ソーダ液10gを混ぜて生地作成 

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浸出水のサンプル

 浸出水7.4gで作った苛性ソーダ液10g、4種オイル21gを混ぜて生地作成

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1/10浸出水のサンプル

普通に作った苛性ソーダ液に浸出水 0.7g*添加、オイルと混ぜて生地作成

*約10倍希釈

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トレース後添加のサンプル

普通に生地を作り、トレース後に浸出水0.7gを添加、混ぜて生地作成

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比較用サンプル

普通に作る

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生地の作り方

レシピの分量で分かる通り、いつものケチケチ作成法。マグ保温とミルクフォーマーで1つづつ作って型入れし、できたものから低温オーブン(170℉ / 76℃)に入れて透明化させます。なるべく同じになるように、計量、温度調節、攪拌時間を合わせるようにしました。

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オイルと苛性ソーダ液の準備 とにかく量が少ないので誤差を減らすように細かい設定にしたため、慣れるまでややこしくて難儀でした。

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オイルは大体40℃ぐらいに、苛性ソーダ液は40℃以下に。攪拌時間は3分間。でもミルクフォーマーの電池がヘタってくるので途中で交換したりで、全く同じというわけには行きませんでした。

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完成した生地は温度と量を記録してフタをし、ラベルをつけて温めたオーブンへ。

攪拌に使う容器、フォーマーはその都度洗って水気を拭き、次のサンプル作成、を繰り返しました。

作成時の写真あれこれ

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浸出水サンプル:精製水の代わりにローズマリー水(左)と緑茶水(中)に苛性ソーダ3gを入れる

(右)1/10浸出水サンプル:精製水で作った苛性ソーダ液10gに浸出水を0.7g足す

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トレース後添加サンプル:滴数ではなくグラムで合わせる事に変更

急遽用意したよもぎ粉の即席浸出水 他の2つと同様粉1gを精製水50gに入れて10分

トレース後の生地に添加する

トレース後添加のサンプルは、もう一度フォーマーで軽く攪拌して型入れしました。

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オイルの計量(左)、加温(中)オーブンで低温加熱の様子(右)

サンプルはそれぞれ2時間ほどで順次取り出して室温で冷まし、全部揃ったらまとめて冷凍庫へ入れて一晩。石けんが完全に凍ってしまうと型出しした後に石けん表面が露で濡れるので、数時間で取り出すのがベストなのですがタイミングが合わなくて。

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型出しした石けんの表面が少し濡れているのでティッシュペーパーで押さえました。

pHテスト(底面)。どのサンプルも綺麗な緑色(pH10ぐらい)。表面の状態が整った底面でそのまま浸出水を塗布しました。

小さくカットしたペーパータオル片を浸出水に浸し、石けんの上と下に乗せました。

上が緑茶葉(Green tea)、下がローズマリー( Rosemary)。

半日程置いてからペーパーは取り、そのまま置いておきます。

右端はペーパーを取る直前の3時間後のもの。初め薄い緑色だったペーパーは乾くにつれてどんどん茶色く変色していきました。

石けん表面に浸出液をつけたのは石けんに色はつけずになんとかできないか、という悪あがき的試みです。

この写真を撮った時はグレープシード、ローズマリーの抽出ココナツオイルサンプルが入れ替わっていました。なんか変だなと写真を検証したら、どうやら型出し時にラベルをつけ間違えていたみたい。なので薄い緑色の方が緑茶葉抽出オイルサンプルです。

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長く石けん作りをしていて初めて体験した「失敗」

絶対やってはいけない悪い見本です。

見た目美味しそうなスイーツ風の怪しげな物体、ローズマリー水で苛性ソーダを溶かす石けんの筈が、集中力が切れて、どうやら苛性ソーダを入れ忘れていたらしい。

写真左から時間を遡って見て下さい。

らしい、と言うのは攪拌後にわかる事なんですけど。こんな風に。

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規定の3分攪拌してもなんだか様子が違う。あれ、フォーマーの電池が弱ってるのかなあ、なんて思ってさらに追加で攪拌。そこで気づく。あ、苛性ソーダ、入れ忘れてた。

そして、ダメ元でやってみる。今から足し入れて混ぜたらいいかな・・←よくないです!!

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はい。いくら攪拌してもオイルにはちゃんと混ざってくれないのでした。もっと長時間、何時間も混ぜ続ければできるかも、ですが現実的ではないですよね。カップの底にツブツブが残っているのが見えるように生地はシャバシャバした感じ。ヘラで混ぜると底の方は溶け残った苛性ソーダの粒でじゃりじゃりしています。

これではちゃんとできないなあ、と思いつつ、怖いもの見たさでこのまま進めたらどうなるのかを試したのでした。

先の写真のpHテストで試験紙が思ったほど真っ青ではなかったのは、溶け残った苛性ソーダは底に溜まっており上部には反応できなかったオイルが浮いていて上には過剰アルカリ水がなかったから?

型出し前から分離気味でしたが、型出ししたら過剰オイルが流れ出し、石けんはボリュームダウン、乾くにつれて上部にシュガーグレーズのようなものが出現しました。

ローズマリー浸出水サンプルとは相性が悪いのか、最初は7.4gなのに10g量って苛性ソーダ液にしてしまうし、今度こそ、とやり直したら苛性ソーダを入れ忘れで大失敗。

他にも薄め浸出水サンプルはスポイトの滴数で行う計画が、いざやってみたら14滴では0.7gに足りず、使うスポイトの先の形で違うようだったので重さで合わせる方がいいとか、現実は計画通りには行かないアレコレが出てきて、結局翌日も繰り返したのでした。

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ローズマリー浸出液のみで作る苛性ソーダ液は赤茶色 できた生地も赤茶色

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こちらは緑茶浸出液のみで作る苛性ソーダ液でもっと黒っぽい 

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次回も引き続きこのアボカドオイルでハーブテストを兼ねた石けんを作ります。

今回の結果はいつ頃出るのか?傷んで欲しくないような、早く結果を知りたいような。

興味があればコメントください。

赤パプリカとバジルのパン 〜アメリカンレシピ その2

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前回に続いて2つ目のアメリカンレシピは、お料理によく合って見た目も可愛いパンです。

軽く炒めた赤パプリカ、刻んだバジルの他に、玉ねぎ、セモリナ粉、カッテージチーズ、ミレット、にんにく、コショウなど生地に混ぜ込む具材がたっぷり。食べた時にミレットのつぶつぶ食感が楽しめます。

生地の甘味にははちみつを、油脂にはオリーブオイルを使います。

材料の種類が多く、下ごしらえが必要なものもいくつかあるので作るのは少々面倒ですが、モチモチの生地を捏ねるのは楽しかったです。

強力粉の代わりに中力粉とグルテン粉で代用したので、ちょっとグルテンを入れすぎたのかもしれません。弾力がありすぎる感じでした。

生地作成はキッチンエイドミキサー でいつも通りに平面ビーターを使ってミックスしました。粉量は600gでいつもの800gよりは少ないのですが、副材料が多いので総量は1680g。おまけに水分が少ない固めの生地だったのでミキサーのパワーにちょっと限界を感じました。

半量(粉300g)でも約800gの生地になるので、トライする方は作りたい量に合わせてレシピを計算し直してください。

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材料一覧 ↑左側に生地材料、右側に混ぜ込む材料を並べています(カッテージチーズは逆)

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 1、下準備 <ミレット・玉ねぎ>、生地材料<粉・液>

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・ミレットは鍋の湯に入れて火にかけ、沸騰後は弱火で15分程茹で、冷まして水気を切る

・乾燥玉ねぎを熱湯で戻す しばらく浸けて戻し、水気を切っておく(茶漉しを利用)

・粉とグルテン粉をあらかじめ混ぜておく(強力粉使用なら不要)

・ぬるま湯(80g取り分けてイーストをふやかす、別に置いておく)、はちみつ、塩、卵、オリーブオイルをミキシングボウルに入れ良く混ぜて蜂蜜と塩を溶かし、卵はほぐす

*後述にある通り、イーストが固まっていたので、予備発酵は不要だけどイーストは1/3量ぐらいのぬるま湯であらかじめ溶かしておいた方がよさそう

・写真はありませんがにんにくをみじん切りにしておきます

私は炒めたみじん切りにんにくをストックしているのでそれを使いました(最初の写真でバジルと見本の生にんにく上の白小皿、胡椒の横の茶色いもの)

 

2、生地作成 マシン前半

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・はちみつ、卵がよく混ざったらイーストを入れて軽くほぐすイースト水を加えて混ぜる

・粉の半量を加え、手混ぜで軽くミックスして粉っぽさをなくす

・マシンにセットしてStir〜2〜4と速度を上げてミックス1分、スライム状の滑らかな生地にする

・ビーターでボウルの壁をこそげるように混ぜると溶け残ったイーストの塊を発見 結構頑固にくっついていたのでヘラですり混ぜて溶かした

3、生地作成 マシン後半

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・粉を100g程残して、後は全部入れて軽く混ぜる

・混ぜ込む具材を全て加える

・軽く手混ぜした後、マシンにセットしてStirでミックス

・混ぜ込み具材のせいで混ざりづらいがだんだん粘りのある生地になる

*ミレットの水切り具合、玉ねぎの水分(生かドライか)、カッテージチーズの状態など水分量が多少変わるかもしれませんね

4、生地の仕上げ 手捏ね

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・全体が混ざったら、Stirのまま大さじで少しづつ残した粉を振り入れる

足し入れた粉が馴染んでから次を加える 約3分かかった 全部入れなくても良い 

・台に出す 固めだけれどベタついて手にくっつく生地でした

・生地は10分ほど捏ねると手離れが良くなりました

・バジルを刻む 早くから用意すると変色する気がしたので使用直前に用意

5、生地の完成 バジル混ぜ込み

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・平たく延ばした生地にバジルを散らし、指で押し込むようにしてから5分程捏ねた

・捏ねあがったらミキシングボウルにオリーブオイルを塗って生地を戻し入れ、ラップして一次発酵 キッチンクロスを被せて保温中の炊飯器の上に乗せた

・赤パプリカを刻んでオリーブオイルで軽く炒め、冷ましておく

・発酵後の生地(90分後)

6、分割、丸め

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・台に出したところ むくむくに膨らんでいます

・40gづつに分割し、それぞれに赤パプリカを2〜3片包み込むようにして丸める

・ひとまず台に仮置きしました

・生地はモチモチ、むっちりで弾力性が強く底面を閉じにくかった

7、天板へ

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・思いつきで底にコーンミールをつけました 途中で生地を動かすのに便利

・なるべく隙間を開けて並べ(とは言え、ぎゅうぎゅう)ラップして二次発酵

オーブンの予熱を入れる 400℉(200℃)

・30分後、頃合いと見てキッチンバサミでてっぺんを十字にカット

・卵液をハケで塗り、チーズを小さじ1づつぐらい乗せる

8、焼成 400℉(200℃)20分〜 温度と時間は自己調節して下さい

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・中段に入れ20分タイマーをかけた

・膨らんで生地同士がくっついています

・30分経っても焼き色がつかず(どうやら今日はオーブンの調子が悪いらしい)

・作戦変更一応中まで焼けていたので Broilで上火を使って焼き色をつけた(5分間)

できあがり 試食、感想

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焼きあがったパンは程よく焼き色がついて美味しそう。裏面は焦げていませんでした。

この天板は二重構造で空気が入っているため、焦げにくい作りなので普通の天板に比べると焼き時間が長くなります。天板に敷いているシートも何度も使えるタイプのもので、こちらも使い捨ての紙に比べると厚みがあるため焦げにくいです。

少し冷ました後、遅めのランチにいただきました。トッピングに塗った卵液(1個分を溶きほぐした)残りで薄焼き卵にして、ハムとマヨネーズとともに挟みました。卵にはちょっぴり砂糖、塩コショウを入れたので赤パプリカの甘みとのハーモニーがいい感じ。

パン生地はふわふわと柔らか、適度に弾力性もあってパンらしいパンです。(変な言い方だけれど、前回のがケーキっぽかったので、つい)トッピングにしたチーズが香ばしい。チーズと玉ねぎの香りが食欲をそそります。ミレットの粒を噛み締めながら、たくさん混ぜ込んだ具材のほんのりしたいろんな味を楽しみました。

作ってみて、焼く前に塗る卵液は大さじ2ぐらいで十分では、と思ったので上のレシピでは生地の卵の一部を取り分ける様に書き替えています。

このパンに合うおすすめチーズ

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クラスでもらったレシピに走り書きでコスコ、Cambozolaの文字が。そう言えば、クラスで先生がこのパンに良く合うのよ〜と言ってたな。当時はチーズの種類なんてほとんど知らず、なんだそりゃ?状態でしたが、とりあえずメモしました。他の生徒たちは盛り上がってたっけ。

最近、Torader Joe'sで購入したチーズが美味しくて気に入っているのですが、冷蔵庫にあったチーズ、確認したらコレでした。20年経ってようやく実感。ハイ、美味しいです。

 

 

 

ついでに冷蔵庫には同じくトレジョのゴルゴンゾーラチーズがあったので食べ比べ。

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左:ゴルゴンゾーラ:塩味が強く酸味もあり味が濃い感じ、チーズは大きく作られているのか皮部分はなかった、モロモロしているが口中で溶ける

右:カンボゾーラ:あっさりしてクリーミー、味が薄い分少し苦味?あり、薄皮の部分はシコシコしているが中は口中でスーッと溶けていく

調べたら、カンボゾーラチーズはカマンベール(白カビタイプ)とゴルゴンゾーラ(青カビタイプ)のいいとこ取りのチーズとして作られたもので、名前も二つを合わせた造語なのだそう。カマンベールのように外側は白カビがあり、中は青カビ。青カビの風味も味わえるが、脂肪分が60〜70%もあるので青カビ特有の香りや辛味が感じにくくなっているらしい。なるほど。

青カビの辛味?カイワレを挟んだからか全然わからなかった・・・

おまけ

材料のミレット、聞き慣れない物で近所のスーパーには無く、メモ書きに従いホールフーズで無事に見つけて購入。

レシピには湯に入れて10分茹で、蓋して冷まし、水切りとあった。湯に入れて15分茹でて急冷&水切りして作りました。(ツブツブ感あり。噛むと少し粉っぽい?)

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左写真:水から茹でるではダメなのか?後日気になってお試し。

ちゃんとできました。茹で時間によってツブツブ感がなくなり粒が弾けたようになって食感が「ほっくりモッチリ」になるみたい。(もっちりと言っても多少くっつく程度)

長く茹でたものを混ぜ込んだら、生地は更に固くなるのか?イマイチ良くわかりません。

右写真:レシピのミレット下準備用の分量はなぜか必要量の3倍もできてしまい、たくさん残ったためこんなものを作ってみました。

茹でて残ったミレットに「カツオふりかけ」を混ぜて玄米ご飯を大さじ1ぐらい足し(粘り補助)すり鉢で潰して丸め、醤油糀を塗って(下面はくっつき防止にごま油少々)トレイに乗せてオーブントースターでこんがりするまで焼きました。

上面にくっつきやすくするためにほんの少しはちみつをつけて、炒りごま(市販品をさらに軽くロースト)をまぶして出来上がり。出汁味の美味しいおやつになりました。

このミレット、一体何なんだろう。昔飼っていた小鳥が偲ばれます。

さらに調べてみます。

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左がミレット(英名 Pearl Millet  学名 Pennisetum glaucum)、日本ではトウジンビエと呼ぶらしい。イネ科チカラシバ属の植物。右はチカラシバ(日本で良く見かける雑草)で近縁種なのだそうです。

実を粉にしてクスクスの原料にするとの記述で、やっと知ってる物と結びついてアレがコレで作られているのかと納得。

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小箱のミニキッチン小物 キャニスター

箱前面についていた飾り板で作った棚に置くキャニスター。色の選択がイマイチだけど、手持ちの色で他と被らないようにして、それぞれのイメージで当てはめたらこうなりました。容器に文字を書くのがちょっと難しかったです。

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キャニスターが完成して眺めていたら、「コーヒーがあるのだから、ミルもいいかも」と思いついてしまいました。「手回しでハンドルを回せて、引き出しが開けられて、豆を入れる所も開けられるのがいいな・・」という感じでミルも作りました。

キャニスターは棚に飾るとこんな具合。
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 果物カゴ、ボウルは以前の記事のリメイク食器棚でも使ったもの。
ボウルの果物などは取れませんがカゴの林檎は上の3つを外せます。
コロコロ転がって片付けが手間だけどやっぱり取れるほうが魅力的。
 

オレンジとベリーの菓子パン 〜アメリカンレシピ1

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溶けてカリカリのクラムが美味しそう  キャセロール型から取り出した底面はしっとり

以前に書いた、アダルトスクールのパンクラスで習ったレシピを試してみました。

レシピのメモ書きに粉の分量が書き足してあるので、クラスの後で一度家で作ったはずなのだけれど覚えていません。甘くて美味しかったとは思うのだけれど。

積極的に作るのをためらってしまう理由は、粉の量がはっきりしないことの他に、砂糖、バターの使用量が驚くほど多いから。これはもはやケーキなのでは?

今回作るにあたって、レシピを見直している時にそれらの分量を減らそうかとも思いましたが、とりあえずそのままで作ります。ただイーストの予備発酵は不要な気がして省略しました。

元々の作り方は、イーストはぬるま湯と少量の砂糖で予備発酵させておき、台に粉、砂糖、塩などの乾き物混合物を中央をくぼませた山形にし、窪みに液体ものを数度に分けて加え、その都度粉の山の内壁を崩しながら(外壁は崩さずキープ)混ぜていく、というパイ生地作りで粉を混ぜる時のようなテクニックを使うのですが、最終的な粉の量は「規定量プラス纏まるまで粉を足す」というあやふやなものであるため、いつもの作り方で調節することにしました。

確かクラスで見学した時も、結構な量を足して作っていらっしゃったので粉量を質問したのですが、お天気によって湿度で変わるからね〜とのお返事。微量の調節ならわかるけど、明らかにすごい量を足してるよね?と不思議に思ったものです。カップで測るから誤差が大きいのかも。アメリカのカップは1cup=240cc(正確には236.58)と大きめですし。

混ぜ方でまとまるのに必要な水分量が変わるような気がしていますが、その辺りも気にしつつ、多量のバターが入るレシピなのでバターの先入れと後入れの生地の違いが見れたらいいなと材料を半分に分けて作り変えてみることにしました。強力粉を使わず、しかも薄力粉の方が多いレシピに戸惑いましたが、少ないグルテンがしっかり繋げるように良く混ぜた方がいいような気がしました。べたつく生地のようですが、なるべく粉を足さずに仕上げます。

その1手捏ね ヘラでしっかりぐるぐる混ぜ。バターは柔らかくして後入れ。

その2ミキサー バターは溶かして先入れ、いつも通り。粉半量で粘りを出し、後半はドレッジで切るように混ぜてまとめる。

使用する小麦粉は、ほぼ「薄力粉6:中力粉4」の割合。後で足すのは中力粉にしました。

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ベリー用のグラニュー糖50gが抜けています↑

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 ★メモ

・主な材料の必要量

オレンジ2〜3個

レモン1個

薄力粉360g

中力粉300g(追加や打ち粉など多めに用意)

無塩バター2本半

グラニュー糖350g

ブラウンシュガー66g

冷凍ベリーミックス*280g(1パイント=2カップ)

*生のベリーでもいいらしいですが試していないので仕上がりなどは不明。今回は冷凍モノ。早くから準備したため溶けて汁が出て焦りましたが、片栗粉を加えて混ぜて使ったので、無事にリカバー。焼き上げて冷ましたらちゃんと固まっていました。使用直前に用意する方がいいのかな?その場合、凍ったものが生地の中に入って最終発酵が遅くなるかも。

ベリー類には種が入っているため、食べた時に種から来る渋みのせいか、砂糖多めでも丁度いい甘みとなっていました。

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・型

 

焼いている間に生地からバターや水分、ベリーの汁などが結構出ます。そのままシートをひいた天板に乗せると底がベタベタになって焦げたり、生地がだらんと広がりそうだったので、高さのあるガラスのキャセロール型を使用しました。パウンドケーキのローフ型やケーキの丸型、牛乳パックで枠を作ってくっつかないアルミホイルを敷いたものなどがよさそうです。

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・イースト

 

生地に砂糖が多い(15%以上)時は耐糖性イースト(金サフ)を使うよう、メーカーはおすすめされていますが、私は滅多に作らないと思うので新たに購入するのもはばかられ、あるもので済ますことに。

普通のイーストでも時間がかかるけれど大丈夫、とネット情報。でもレッドスターではなく、強力な赤サフにしました。

 

・バター

バターは室温に戻すか電子レンジで柔らかくしておく。クラム用は切って冷やしておく。

無塩バターでなく普通の塩入りを使うと味が濃くなる。その場合生地の塩分量は1g減らす方がいいかも。無塩バターではあっさり上品なお味に仕上がります。

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柑橘の準備

レモン、オレンジはよく洗う。できれば皮を食べるのでオーガニックのものが良い。

皮をゼスター(柑橘の皮をこそげ取る道具)で細く剥く。全面。包丁で粗くみじん切りに。

クリーム用、クラム用に分け、クラム用から大さじ1ほど取ってパン生地用にする。

レシピのレモン皮がクリームの部分だけになっているのは何か意味があるのか不明。食べた時には気づかなかったけれど、外側に出ていると、口に入れた時に苦味を感じやすい?

オレンジの汁を絞る。半分に切ってフォークでグサグサと実を刺し、フォークを挟んだまま握って絞りました。

1手捏ね生地の作成

生地に使われる全ての材料を計量しておく

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粉は合わせてよく混ぜておく。私は大きいジプロックバッグに入れて振り混ぜます。

ボウルに温めた牛乳、オレンジ汁、グラニュー糖、塩、卵を入れ、泡立て機でよく混ぜて砂糖を溶かし、卵をほぐす。イーストを入れ、粉の半量を加えてよく混ぜる。泡立て器に生地がくっついて取れにくかったので、粉を加えたらヘラで混ぜるのが良いかも。

とにかくぐるぐると混ぜ続ける。(ぐるぐるするのは自己流です)

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残りの粉を足してさらにぐるぐる混ぜる。バターを加え、続けてぐるぐる混ぜて塊を潰す。バターが入ると生地離れが少し良くなる。あまりにもべたつくようなら中力粉を大さじ1づつ足す。まとめるにはまだベタベタすぎるので、ひとまず置いて、マシン生地の作成へ。

2マシン生地の作成

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ミキシングボウルにバターを入れ、弱火で溶かして牛乳、グラニュー糖、塩、卵を入れ、平面ビーターで手混ぜし、砂糖を溶かして卵をほぐす。イーストを入れ、粉の半量を入れ、手混ぜして粉っぽさをなくしてマシンにセット、低速から中速で1分ほど、スライム状の滑らかなドロドロ生地を作る。

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ボウルをマシンから外し、残りの粉を入れ、ドレッジで切るようにしながら全ての生地を打ち粉した台に出す。あまり捏ねないように切るようにしながら生地の粉っぽさを取り、まとめていく。(捏ねたら粉を多く足さないといけない気がして)

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各方向に側面をたくし上げる感じで周囲の生地を扱いやすくする。

先ほどの手捏ね生地(奥)も打ち粉した台に出した所。

まとまりは手捏ねの方がいい。時間がたって発酵が進んで扱いやすくなっているのと、しっかり混ぜたからかな。

一次発酵用のボウルにショートニングを塗る。(発酵後に膨らんだ生地を傷めずに出せる)

ボウルに入れ、ラップして一時発酵。(手捏ね生地は既に50分経過)

クリームの作成

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ボウルに柔らかくしたバターを入れ、泡立て器でクリーム状にすり混ぜる。砂糖を数回に分けて加え、続けて混ぜる。オレンジ皮も入れて生地を仕上げる。

クラムの作成

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全ての材料をフードプロセッサーに入れる。(砂糖、スパイス、皮、バター、粉の順にした。

バターが底や壁にくっついたら混ざりにくいので粉がまぶされて動きやすいように)

パルスモード(オンオフ自動切り替え)で1分ぐらい、そぼろ状になるまで。

仕上がったら冷蔵庫で使用直前まで冷やしておく。

ベリーミックスの作成

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冷凍ベリーをボウルに計量し、グラニュー糖をまぶして軽く混ぜる。

汁がかなり出たので(考えたら当たり前ですよね)使用時は片栗粉を加えて(適当)混ぜた。

手捏ね生地の成形 延ばして、塗って、巻いて

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ラップを取り、生地表面に軽く打ち粉する。台にシートを敷いて軽く打ち粉をし、生地を出す。生地表面にも軽く打ち粉をする。

手と麺棒を使って長方形に延ばす。サイズは25cm x 35cmぐらい(適当)。

必要ならその都度軽く粉をつけるが、つけすぎないように。

(型にショートニングを塗っておく)

クリームを表面に塗る。生地の周囲2センチ程は塗らずに空ける。ただし巻き始めの辺は塗って良い。クリームの次にベリーを乗せる。汁が多いので中央からヘリに広げる感じ。なるべく満遍なくベリーを散らす。端を軽く折るようにして巻き始め、シートごと巻いていく。

汁が横から漏れてくるのでで手早く行う。

手捏ね生地の成形 切り分け 型入れ 二次発酵

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 行き当たりばったりで進めていたので、生地を巻いてから型を探すことに。両端から汁が出てくるので急いでキャセロール型にショートニングを塗りました。

巻き終わった生地は25cmぐらい。ちょうど4cmずつほどで6切れ分。包丁でカット。

切ったそのまま包丁*の腹に乗せるようにすくい上げて型へ移動。膨らむ余裕を残してバランスよく入れます。ラップしてそのまま置き二次発酵させます。*ドレッジで大丈夫です

ミキサー生地の成形 延ばし〜型入れ 二次発酵

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ミキサー生地の一次発酵が終わったのでガス抜き、先ほどと同様の手順で進める。

巻いたロールのカットにはドレッジを使用。(こちらの方が使いやすかった)

先程と同じ型がないので大きいキャセロール型の半分に入れ、隙間にくっつかないアルミホイルでガードしたパウンド型、丸めたアルミホイルを入れて余分な隙間を埋め、生地が横でなく上に膨らむようにしました。

ラップして二次発酵。オーブンの余熱を入れる395℉(200℃)

手捏ね生地仕上げ 焼き上げ

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手捏ね生地が二次発酵終了。冷蔵庫に入れてあったクラムを乗せてオーブン中段へ。

395℉ (200℃)12分

370℉ (187℃)13分 オーブンの温度条件はそれぞれ異なるので自己調節。

パイレックスの厚いガラス容器なので熱が伝わりにくいかと高温設定にしました。

途中で様子見して温度を下げ、中までじっくり火を通したつもり。

ミキサー生地仕上げ 焼き上げ

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しばらくして、ミキサー生地も二次発酵が終了したので同様にクラムを乗せて焼きます。

あ、オーブン温度が低いままだった。395℉に変えてオーブンに入れたけれど設定温度になるのはいつのことやら。

同じ様に30分ほど焼きましたが、さっきよりも真ん中あたりがちょっと生っぽい?

比べてみる 試食と感想

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左写真の左側が最初の手捏ね生地。ほどよい高さがあり、生地は右に比べると乾いた感じ。

右のミキサー生地はしっとり柔らかいけれど、噛むとペースト状になりサックリ感はないです。

右写真はそのミキサー生地の二日目。すっかり冷めた状態でカット。柔らかいけれどしっとりしすぎかな。この辺りは好みですね。

しっかり混ぜてバター後入れした生地と、バター先入で前半はよく混ぜるが後半は軽めでまとめただけの生地の違いは、焼き条件が全く同じではないものの、しっかり混ぜでバター後入れの方がよりパンらしいものになりました。

とはいえ、バター先入で後半あまり捏ねなかった(混ぜなかった)生地の方もしっとりケーキのような食感とも言えて、これはこれで美味しい。

前半もあまり混ぜなかったらもっとずっしりしたものになったのかな。

今度作る時にはミキサーで前半、後半共にしっかり混ぜて生地を作ってみよう。バターは先入れで。

所要時間の比較

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手捏ね生地に比べてミキサー生地がミックス時間は約1分程と短いのに生地作成に手間取りました。平面ビーターにくっついた生地を取る作業、台に出してから生地をまとめて丸める作業がベタベタでやりづらかったです。

捏ねた後にボウルに入れたまま放置していた手捏ね生地の丸め作業も並行して行ったため、余計に時間がかかってしまいました。でも、少し置いておかないと生地が扱いづらかったので仕方ないかな。

翌日のパンの様子

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↑ミキサー生地の2日目:冷めたパンは電子レンジで一切れ10秒少々温めるとふんわり柔らかい食感が楽しめます。(ちなみに手捏ね生地は既に消えてしまいました)

トッピングのクラムは薄力粉の割合が少ないため、ほとんどカリカリの砂糖衣という感じ。バターは溶けて生地に流れたのかな。

ガラス容器に入れて焼いたので焼き上がりは側面や底面に、水分とバター?がフツフツとしているのが見えていました。

それを考えると、捏ね作業には関係しないけれど、パン生地にバタークリーム、ベリー、トッピング材料の水分やバター、砂糖が溶け込んでいるよね?と思いました。

いずれにせよ食べる時には口中で一緒に味わうわけで。

そこでベイカーズパーセント を再計算。今回のレシピで使用した砂糖とバターを全て加え、他のレシピと比べてみました。(ブリオッシュは島津睦子さんのレシピ、ロールは私のロールパンレシピ)

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捏ねる時ではなく、味わうときの目安として・・・

予想はしていたけれど、砂糖とバターの量がやっぱりすごいです。

なのに、食べた感じはあっさり軽くてそんなにベタベタ甘くないのが不思議。

メインにグラニュー糖を使っているから? 無塩バター使用で、塩分が少ないためバターの味があまり感じられないような。

レシピを見直して多量の砂糖とバターに驚き、バタークリームをいつものクリームパンで使っているカスタードクリームに変更しようかと思っていましたが、変えたらどうなるのかな。

元レシピは英語でカップ表記なので翻訳とg換算するのに手こずりました。

毎度の事ながら単位の違いを換算するのが面倒です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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前回からの続き

小箱を改造したミニキッチン。オーブン粘土の小物を並べます。(撮影がサンクスギビング前だったのがバレバレ)

コーヒーセットは可愛くてつい、作ってしまいます。こちらは小さいのでポットの蓋は取れません。

折りたたみテーブルはネットで同じようにミニチュアで作っていらっしゃる方の動画を見て、別のサイトで普通サイズの設計図を見つけて参考にしました。なにぶん、小さいのでミリ以下の仕事となり、設計図なんてあってないようなもの。折りたたみのメカニズムがいまいち把握できず、こちらを合わせたらあちらが歪む・・の繰り返しで難儀しましたがなんとか形になりました。 お魚はあまった粘土で気まぐれで作っていたもの。包丁を横に置くだけでシュールな画になりますね。

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実はこんなに小さいのでした

みそパン 〜卵とバターたっぷりのリッチな風味

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前回の酒饅頭レシピを探していて、たまたま目にしたみそパンの作成動画。仕上がったパンの画に魅せられて、早速作ってみることに。

レシピはほぼ参考動画通りにしましたが、若干変更。

まず、作成量を3倍に。粉は今回は手持ちが強力粉でなく中力粉なのでグルテン粉を追加して補正しました。分量は100gあたり3g加えるので18gです。

卵黄は3倍量にすると6個分ですが、流石に卵白だけ6個分も余るのは多すぎる気がして、4個分と残りは卵白を足して6個分の量に調整しました。

インスタントドライイーストは強力な赤サフ(先日初めて買って何度か試してみたら効果は絶大でした)を使ったので少し減らしました。

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中力粉とグルテン粉を別ボウルに計量してよく混ぜました。

ミキシングボウルにバターを入れて弱火で溶かし、温めた牛乳、ココナツシュガー、卵黄+卵白、味噌を順に加えて砂糖や味噌の塊がなくなるまでよく混ぜました。

ロールパン生地を作る時にいつもしているズボラ法(バターを入れた容器の洗い物を減らす)ですが、バターが多いレシピなので混ぜ終わった液体はバターがギトギトに浮いており、砂糖もグラニュー糖でなくココナツシュガー、卵も多く、お味噌も入っており色も濃度も濃〜い混合物。そこに直接イーストを入れるのはためらわれ、半量の粉とイーストを混ぜ合わせてから加えて手動で先混ぜ、マシンにセットしてミックス開始。スピードはStir〜2、4と徐々に目盛りを上げ、約1分。なめらかな生地にしました。

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止めてボウルを外し、残りの粉を入れ、手動で先混ぜして粉っぽさを無くしておきます。この「先混ぜ」を怠るとマシンにセットしてミックスした時に粉が周囲に飛び散るので、後の掃除が大変になります。ミックスしながら粉を少しづつ加える方法でも結構粉が周囲に飛ぶので、私は2回に分けてミックスしています。前半は半量よりも少し多めにして粘りを出してスライム状の生地にしています。先ほどと同様にセットしてミックス。スピードはStir〜2で1分程。

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台に出して丸め、ショートニングを薄く塗ったミキシングボウルに戻し入れ、ラップして一次発酵。室温21℃、生地温度は22℃で、温めずに放置していたら3時間かかりました。時間はかかるけれどちゃんと発酵するのであまり保温しません。ゆっくり発酵する方が美味しくなる気がするし。

一次発酵が終わり膨らんだ生地を台に出し、50gづつに分割しました。

生地はねっちゃりした重い感じで少し手にくっつきましたが、少し手粉をつけると扱いやすくなりました。

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分割が終わった生地は台に擦りつけるようにして丸め、そのままラップをして一回り大きくなるまで放置50分。気温があまり上がらないせいか、こちらも時間がかかりました。

緩んだ生地をもう一度軽く丸め直してシートを敷いた天板へ。

間隔をあけて並べたら、ラップをして最終発酵。

右端の写真は手前の3個の生地のうち、左上が丸め直したもの。

ぷりぷりの触り心地でした。生地の膨らみ具合を見てオーブンの予熱を入れます。私は385F(195℃)にしています。(オーブンはそれぞれ違うので自己調節して下さい)

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 70分後、生地もだいぶ膨らんだので卵液を塗りました。余っている卵白にオリーブオイルを少し入れて混ぜ、(塗りやすくなるかなと思い入れてみた)膨らんだ生地に塗って、てっぺんをキッチンバサミでチョキン。

ついでにトッピング。炒りごま、シュレッドチーズ(メキシカンタイプ)の2種類にしました。

卵液、トッピングの作業はオーブンに入れる直前にしています。(3度行った)

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予熱が終わったオーブンに天板を入れ、15分タイマーセット。時間は焼き上がりの色を見て調節します。今日の天板は薄手のシングルタイプなので短め。

我が家のオーブンは下段にも、また同じ段でも詰めれば横に2つ並べて天板が入りますが、贅沢に1つづつ焼きました。上下では焼き加減がかなり変わるので途中で入れ替える必要があります。同じ段に2つ入れた時も熱の通りが塞がれるためか、少し焼きムラができるので、綺麗に仕上げたい時は1つづつ焼きます。

という訳で、生地が最初のものと最後のものでは「仕上げ発酵時間」にかなり差ができ、発酵具合によっての仕上がりの違いを見られます。今回は3回に分けたので最後のものは最初のものに比べて40分程遅れのオーブン入りとなりました。

それでも過発酵でダランと元気のない感じはしなかったのでよく出来たレシピだなあと感動しました。

しかし、私がこれを作りたいと思ったきっかけになった綺麗なクープ。あの切り込みは何処へ行ったのか・・丸めかたが悪かったのか、イーストが元気すぎて膨らみすぎたからか、焼き上がったらしっかり入れたはずの切り込みは広がってしまい消えていました。

焼き上がりはふわふわ。少し冷ましてからカット。やっぱりふわふわでした。

食感は昔よく食べていたパスコのスナックパンみたいな感じ。皮が薄く柔らかくてさっくり、口どけがいいです。甘みも強めで歯切れがいいので、食べた感じはパンというよりも何だかお菓子のような気もしました。

香りはタップリの卵黄とバター、ココナツシュガーにお味噌が混じり合った、それは素敵な香りがします。

 おまけ

いつも作っているレシピと比較してみました 見やすいように材料の記載順を変えています。

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こうしてみるとイーストは減らさなくて良かったのかも。しかし、いつものイーストがまだ残っているのでそちらを使った時のガッカリ感を少なくしようという意識が働き、減らしてしまいました。

みそパンの塩分はお味噌の塩分濃度によるので、推測です。

やはりバター、卵、砂糖は高配合でした。たまにはこういうリッチなパンもいいな。

それにしても、パン作りのレシピの材料順ってバラバラなのですね。いつもは気にしていなかったけれど、ちゃんと書こうと思い何かルールがあるのかと調べてみましたが見つからず。もしご存知の方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。

 

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Michaels で購入した木箱。カッターナイフで改造を試みているところ。

まずは、外側の飾り板を外し、手前の板を取り、フタも取る。少しづつじっくりと。

その後、必要箇所に部品を取り付けます。

最後の写真は箱の改造が終わって仕上げ材を塗ったところ。手前の板下部に少し見える蝶番がポイント。

さて、これをどう使うのかと言うと・・・

 

 

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ミニキッチンにするのでした。

手前の板を開け閉めできるようにしたかったので、ついていた飾り板を取らなくてはならず、結構な手間でした。でも取り外したパーツを眺めていたら、ん、これで棚ができるかも?

さっそく有効利用。ここに何を飾るか考えるとウキウキ、ワクワクが止まらず。

ネットで見つけたキッチンの画像などをプリントして貼ったら、キッチンらしくなっていい感じ。いっぱいモノを詰め込むのでなるべくシンプルなものにしました。

これから小物を足していきます。