材料 材料調達はロサンゼルス近辺の現地情報となります。
値段、取り扱いは日々変わるので目安としてみて下さい。
Bramble Berryのサイトは石けん用だけでなく化粧品、キャンドル用材料、道具など幅広く取り扱っています。作り方から色々なレシピもたくさんあり、動画もあるので面白いです。 単位の換算で計算力?、英語力アップにはもってこいかも。
◉は必要な材料です。
◉苛性ソーダ Lye ( Sodium Hydroxide)
これがなくては始まらない、石けん作りに欠かせない材料の1つ。
そして一番の危険物でもあります。こちらでは排水パイプクリーナーやプレッツェル作りに使うこともあるようです。最近ではお店で売られていないらしく、ネットで購入しています。Essential Depot Lyeで検索してみて下さい。
作る量と送料とを考えるといつも8Lbsになります。時々セールになります。
◉精製水 Distilled Water
水道水や海水で作るレシピもあるようですが、成分が一定でないので蒸留水を使います。こちらではスチームアイロンにもこれを使わないとスチーム吹き出し口に石灰分が溜まりそれらが衣類に付着して汚れたり、スチームが出なくなったりと厄介です。
スーパーやドラッグストアの水コーナーにあります。
オイル類
◉オリーブオイル 汚れを落とす洗う、に優れ、柔らかく溶け崩れやすい石けんになる
真っ白ではなく、淡いベージュ色っぽい色に仕上がります。
Costcoの3L X 2本 現在(2019年2月)$26ぐらい 写真左上
最近ラベルをよく見たら、エクストラバージンオイル15%入りと書いてあり、
驚いてお店で変な声が出てしまいました。そう言えば何だか緑っぽくなったな、ぐらいであまり気にしておらず。いつから変わったんだろうか?
エクストラバージンオイルは普通のオリーブオイルよりも高価で独特の風味があり、美味しい!けれど、石けん作りには酸化の元となる葉緑素などが含まれるので私は食べるほうがいいかな。というわけで、普通のオリーブオイルでOK、ただし100%のもの。
他種のオイルが混じった製品もあるので気をつけてください。
◉ココナツオイル(またはパーム核オイル)泡立ち力が高い、硬く溶けにくい石けんになる
最近は健康によいオイルと評判でどのお店にも並ぶようになったココナツオイル。
以前は小さな瓶入りしか見つからず、安価な物を求めてインドマーケットに行っていました。ヘアケアに使うらしい、艶々の黒髪の婦人の絵が描かれたボトル入りが2011年当時で1.2L入り$8でした。現在はCostcoで購入しています。1Gallon 3.79L $15(2019年2月) 右側の白い大きなタブ
(パーム核オイル)
ココナツオイルは泡立ち力が素晴らしいが肌には多少の刺激がある、とされており、石けんにした時に同じようなパフォーマンスでより刺激の少ないオイルとしてパーム核オイルを使っています。
実は私には使い心地での差はあまり感じられないのですが、自己満足な気分的なもので「贅沢感」を味わうために時々使います。石けんの色がココナツオイルで作るよりも、より白く透明な気がします。石けん通販サイトのBrambleberryでフレークのものを購入しています。写真なし
◉ラード(またはパームオイル) 溶け崩れにくく、しっかりした石けんになる
私の石けん作りには欠かせない「uki☆uki☆せっけんライフ」の石けんシミュレーションに出てくる「バランスソープ」を作るのに必要不可欠なオイル。
当時、ラードなんてどこにでも売ってそうなのになくて、あちこちの店を探し回っていたけれど手頃なものが見つからず。
パームオイルも手頃なお値段のものは普通のお店にはなく、探し回って中近東系のマーケットで缶に入ったものを見つけて、ようやく石けん作りがスタートしたのでした。
その後、知人からSmart & Finalでラードを売っている、と教えてもらい、お店に行ったのですがいくら探してもない。店員さんに聞くとこっち、と棚へ案内されて。
私が探していたのは冷蔵ケース。置いてあったのは普通の棚。
今だに違和感があるのですが、ラードは冷蔵しなくてもいいのですね?
多分バターをイメージするパッケージだからそう感じてしまうのかも。
ココナツオイル、ショートニングは同じ棚に並んでいても違和感がないですから。
もっとも、ココナツオイルは瓶入り、ショートニングは缶入り、それにひきかえ
ラードは紙箱入り(牛乳パックみたいにラミネート加工されている組み立て式。四角い塊を薄紙で包んである)で外側がネチャネチャしています。
角にオイル染みがある箱もあるし、レジの台や持ち帰る袋に直接触れるのが憚られる。
と毎度不満に思っていたら、プラスチックタブ入りものが売り出されていて喜びました。
なぜか現在はまた紙箱に逆戻り。店員さんによると店舗によって商品が多少違うらしいです。仕方なく古い容器を洗って再利用。4Lb.(1800g) $6.4 (2019年2月)
パームオイルは通販を利用するようになってからはBrambleberryで購入しています。
最初の写真の右の方、ジプロックバッグに入っているのがBrambleberryのパームオイル。そのまま湯煎できるバッグに入っていて最後に少しづつ残っているネジ周りのオイルを集めようとハサミで切ってまとめてあるのでこういう姿になってます。
●ひまし油 絶対必要、というわけではないけど少し入れるだけで泡持ちがぐんとよくなる、と私は感じているので、私には必要な油です。この油自体が泡立ちがいいわけではないそうですが、石けんの泡立ち具合がフワフワですぐ消えてしまう頼りない泡ではなくて、コシのあるしっかりした泡になるような。 Sprouts で当時946ml $17で買っていたけれど、現在はBrambleberryで購入しています。最初の写真左の方
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これだけあれば十分なのですが、でも、色々試したくなるんですよね。
以下は現在の手持ち、使ったことがあるオイルの紹介です。
・紅花油、ひまわり油 (hi oleic ハイオレイックの表示のあるもの)こちらもオリーブオイルと似たパフォーマンスです。Whole Foodsで946ml $6ぐらい。この2つはどちらも同じような石けんができますが、紅花油を使った方がより白いように感じます。
←紅花油の方がセールで安くなっていることが多いので最近ではひまわり油はほとんど使っていません。Whole Foodsにて
・アボカドオイル オリーブオイルと似たパフォーマンスですが、より白い石けんができます。Costcoで安売りの時に買ってしまいます。→1L $9.0 最初の写真の緑のビン
・胡麻油 太白胡麻油の透明なタイプのもので作ると薄いピンクの石けんができる、と有名な本にあり、憧れて購入。日系スーパーで340g $11 夏向きのさっぱり石けんのレシピを作って使っていますが、あまりにお高いので普通の胡麻油に変えて作ってみたら茶色くてゴマの香りが強い石けんになってしまいました。写真はさらしあん粉と緑の色粉で宇治金時とネーミング 香りはやっぱりGreen teaです
・米油 最近、ネットで見た素敵なスウィルの動画に憧れて使ってみましたが、噂の通りトレースが早くて大変なことに。素早くしないと生地がボテボテになりますね。
そうかと思えばいざという時に固まってくれなかったり。慣れていないので私には少し難しいオイルです。
・マカデミアナッツオイル 250ml $15でRalph'sで四角い細長の遮光ビンに入っていたお高いオイル。でもバランスソープを作るには必要。試してみたい病がおさまらず、購入していました。攪拌中、生地が薄いピンクベージュ色になり、トレースが出にくくてブレンダーの持ち手が熱くなってきたのを思い出します。 先日久しぶりに棚を覗いたら置いてなくて、Whole Foodsで透明のビンに入ったものを見つけたので購入して作ってみたけれどなんか違うような。現在はRalph'sのオンラインで500ml $ 13ぐらいで売っているようです。送料がかかります。
・ヘーゼルナッツオイル こちらは最近、マカデミアナッツオイルの代わりに同じようにパルミトレイン酸含量が高いオイル、として使おうとBrambleberryで購入してみました。2019年3月現在、取り扱っていないようです。
後日、日本のとあるサイトでヘーゼルナッツオイルは産地によってパルミトレイン酸含量が全く違う、との記述を発見して調べてみたらその通りで軽くショック。透明なビン入りだったしな。多分、これは目当ての成分がほとんどない方なのかなと思っています。
・グレープシードオイル 石けんに使える油を探しにスーパーのオイル棚を物色していて綺麗な薄緑色に惹かれて思わず買ってしまったオイル。ビギナーなのに、チャレンジして計算して作ってみた。クロックポットでホットプロセスで。この頃はネットの動画でみた通りにヘラで混ぜて透明のワセリン状になったら出来上がり、という混ぜ混ぜ法で作っていました。できた石けんは確かに即使用できたし、泡立ちはフワッフワで素晴らしかった、が酸化が早かった!何もわからず日に当てていたのも悪かったと今では思います。数週間で茶色く酸化臭漂う物体になりました。 でも、ちょこちょこ使っているものは不思議とほとんど痛まなかった。周りの酸化しかけた悪い部分がどんどんなくなるからかな、と思いました。
最近、高温に強いタイプのものが売っていてつい買ってしまったけれど、まだ使っていません。最初の写真の右下の薄緑のビンです。
・キャノーラオイル このオイルも軽いふわふわの泡ができるらしい、と気にはなっていたけれど傷みが早いとの事で断念していました。こちらも最近、高温に強いタイプのものが売り出されていたので使ってみましたが、混合で使用したので特性がよくわかりませんでした。100%同一オイルの石けんサンプルを作ったらわかるかな。
・ホホバオイル スーパーファット(わざと油を多めに入れて苛性ソーダと反応させないオイルを出来上がった石けんに残す)のために最後に添加する、というやり方を初めの頃はずっとやっていたのですが、できあがった石けんを長持ちさせるためにはあまり余分な油を入れない方がいい、と経験でわかってからは入れていません。高価なオイルなので直接肌に擦り込む方が効果的だと思うから。サラサラのオイルに見えるのにワックスだそうで不思議です。2011年当時はSproutsで120ml $11でした。最初の写真の右下の手前。
・ビタミンEオイル 酸化防止効果があると聞いて少量を添加していました。比較実験をしていないので効果の程はよくわかりません。その内実験してみようかな。最初の写真の右下手前
追記:検証テストをしましたhttps://funsoaplabo.hatenablog.com/entry/2019/11/15/141821
https://funsoaplabo.hatenablog.com/entry/2019/12/20/091150
https://funsoaplabo.hatenablog.com/entry/2020/07/09/043343
★ビタミンEオイルは酸化防止に効果がありましたが、生地がベージュ色に変色しました。
・ラノリン 羊から取れる脂だそうでアメリカの石けん本に紹介されていたので、つい買ってしまったものです。Sproutsでだったかな。けれどアレルギーが出る人がいると知って使うのをためらってしまいお蔵入り状態。羊柄の石けんを作れるようになったので今度使ってみようかな。最初の写真の中央手前
・エミュオイル オーストラリアにいる大型で飛べない、二足歩行するちょうどダチョウみたいな鳥の脂。人間の皮脂に近い成分らしく、先住民の薬に使われる薬効あらたかな?貴重なオイルだそうです。これも、勢いで買ってしまってお蔵入り。最初の写真の中央
すぐ上の写真右側が去年初めて使用して作ったウサギ柄石けん。実は使ってないのでまた試さなくては。
・シアバター 手荒れの時ハンドクリームに使うとしっとり。石けんに入れるのは勿体無い気もするけれど乾燥している当地ではつい入れてしまいます。
値段的にBrambleberryで購入。
・ココアバター チョコレートの香りの石けんを作るときにやっぱり入れたくなります。このタイプは少し色がつきます。精製された無色のものもあるようです。
こちらもBrambleberryで購入。
・レッドパームオイル 天然色素でオレンジ色の石けんを作るにはぴったり。なのですが、デザインで白い部分も欲しいな、となった場合には面倒です。なぜならオイル自体に色がついているので、白い部分を作るには白のパームオイルで作らねばならず。
というわけで、苛性ソーダ水を2つに分けて白生地、赤生地と別に作ります。下の写真の石けんは左側の黄色い部分がレッドパームオイルを使用、残りの3/4部分は全て白パームオイル生地で、白生地にMadder root powder添加(足りなかった!もっと赤くなるはずだった中央部)、白生地にアナトー抽出オイルを少しとOrange peel powder添加(右側)、トップの白生地は香料なし、という風に作っています。Whole Foodsで購入。
・ギー これは失敗談として載せておきますね。写真なし
インド系のお料理に使われる澄ましバター(ギー)をインドマーケットで発見。
「なんだか良さそう。本にも載ってたな」と購入して石けんに使ったら・・・
とんでもなく臭い石けんになってしまいました。
後からネットで探してみても、そんな体験をしたという記述がないので、どうやら私が何か間違ったものを買ったようです。
使い心地や泡立ちなどはとてもいいのだけれど、匂いがどうしても無理。ミントやパチュリなどの強めの香料を入れてもまだ臭う。
いつか香りが消えることを願って未だにその石けんは缶に入って冬眠中。トホホ。精製度がよくないものだったのか?今だに謎です。
後はオイルではないのですが、オイルの成分である脂肪酸そのもの。
ステアリン酸、ミリスチン酸を入れたりします。ステアリン酸は石けんの硬さを出したいときに、ミリスチン酸は泡立ちを強化したいときに使います。
この2つは「レンジでチンして流し入れるタイプの石けん、Melt & Pour Soap(MPソープと呼ばれる)を作る材料として購入したものの残りなのですが、結構便利に使えます。溶かし難いけれど。ステアリン酸はBrambleberryで扱っています。ミリスチン酸はEssential Wholesaleで購入しました。
長くなったので色材、その他添加物、香料などはまた今度紹介します。