楽しい石けん作りラボ

ダイソーのタッパーで石けん作りをしています

キッチンエイドミキサーでパン作り

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このサイズの容器を運べる紙袋があるといいのにな、といつも思う私

初めてこちらに来て、アメリカのスーパーに行った時の強い印象は、魚売り場の生臭さ、野菜売り場の巨大なキュウリ、パン売り場の微妙な香り、でした。

こちらのパン売り場、なぜかあまり美味しそうな匂いがしません。

サンドイッチ用のスライスされたローフパンも小麦粉に入っている補助栄養材(ビタミンとか色々)のせいなのかなんなのか、微妙な香りが。(実際に焼いてみると、いい香りがするのでもっと他の理由だと思う)

見た目は素敵なフランスパンを初めて買って食べた時のガッカリ感ときたら・・

美味しそうなのに、ナゼ?? おまけに、ここではすぐに乾燥するので棒みたいになってるし。

日本ではカビないように袋に入れるけれど、こちらは乾燥しないように袋に入れる。

フランスパン系ではストアブランドの少しお高いパンは、近頃では随分レベルが上がってイケるものも出てきました。

Ralph'sの自社製品? Pane Mediterraneo Country white bread (大きめで三角型っぽくて、ちょっと平たくしたような)が日本のフランスパンっぽくてお気に入りですが、時々しか見かけない。

「日本のパン屋さんのパン」のシリーズは日系のスーパーや、パン専門店で買うしかなく、いいお値段。

大きいオーブンがあるし、小麦粉は安いし、作った方が早い!と自作しています。

日本で使っていたのはちっちゃいオーブンで、天板はロールパン4つでいっぱいだったので、それと比べるとこちらのオーブンは巨大です。

初めは手捏ねで粉400g分量で作っていました。

ロールパン生地で甘いパンからおかずパンまで成形と具材を変えて仕上げます。

ポットラックパーティーに持っていくと、日本人には大好評。

そんなこんなで、パーティーがあると持っていくのが常となりました。

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ある時、地域のアダルトスクールでパン教室をやっているのを見つけて行ってみました。

街のレストランにパンを卸している、と言うフランスでパン修行したという女性ベイカーさん。

生徒は私の様な主婦に混じって中華まん?の会社のオーナーというおじさんまで様々。

レシピもいくつか学んだけれど彼女がプロすぎて?参考にならなかった。

「フランスでは〜職人は耳にカミソリ(クープ用)とシガー(葉巻??)を挟んで捏ねてるのよ」とか要らん情報は出してくれるが、一番大事な粉の量となると「その日の天気で変わるから〜」とおっしゃる。

そして計量はグラムでなくカップを御使用なのでした。

質問すると「天気が〜湿度が〜」との事。要するにプロすぎました。

アメリカのカップは240ccで日本のよりもさらに大きいので、それで掬うとだいぶ誤差が出てると思うぞ、と内心ヒヤヒヤしつつ見ていましたが案の定出来上がったパンは、いわゆるこちらのパン、でした。期待はずれ〜。

講習費は結構高かったんだけどな。まあ材料費が入っていただろうから仕方ない。

焼きたてのパンは、一応膨らんではいるのでそれなりに美味しかったけれど、やたらベタベタに甘いものやらいかにもこちら風のハーブやらが入ったレシピで、あまり触手を伸ばしたくないタイプ。

それでも粉の量をグラム換算するために数回は作りました。当時は余裕がなかったけれど、またあのレシピを発掘して研究してみようかな・・

 

結局、そのクラスで学んだ事は「キッチンエイドのミキサーで捏ねさせる」という事でした。

この技を学んだだけで元は取れたかな?と今では思っています。

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キッチンエイドには専用のパン捏ね用フックが付いているのですが、それではなく、お菓子生地を混ぜる用の穴あき羽を使います。(平面フラットビーターというらしい)

多分通常の使い方ではないので、マシンに負担がかかるので早く壊れるかもしれません。

でも、通常の使い方よりも断然早く楽に生地を仕上げられるのでやめられないです。

気の早い人がいきなりフラットビーターを使って壊さないように、先に書きますが、

粉の半量と水分を先に混ぜるのがポイント。詳しい方法は次回。

講師の彼女はヘッドが上に持ち上がるタイプのマシンで捏ね上がるにつれて生地が纏まってくると上がってくるヘッドを押さえつつ捏ねていました。

私はヘッドを横のバーで上げ下げするタイプのちょっと強力パワーのを購入して愛用しています。今調べたら、もう20年も経っていました。ちょっとビックリ

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これまでで一番参考にした本。特に右のでロールパン生地で各種パンを作る、という自分スタイルができました。左のはチャレンジ用。なかなか成功しないので少しづつ改良して頑張って行くのが楽しい。(変えすぎて違う物になってることが多々ある)

右はキッチンエイドのマニュアル本、パンレシピの所の注意書き。イーストを使った生地には生地ホックを使え、とあるが・・ 

最大容量は中力粉8カップ以下との事。1カップ120gらしいので960gまでらしい。いや、こんなに入るか? 私レシピは800gが最大粉量です。

 

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材料の粉とイーストはずっとコスコで大袋(50Lb=約22kg)を買っていましたが、ある時から強力粉を扱わなくなってしまい、あちこち探してSmart & Final で25Lbの大袋を見つけて以来、そちらで購入を続けています。

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現在はアメリカでパン焼き人口が増えたとかで品薄、値段が高めになっているようです(2020年4月)$10程の緑の袋のはいつもの茶色袋のがなく、初めて購入したもの。成分表示を見たら全く同じだったのだけど、何が違うのやら。炭水化物量が微妙に違っていました 普段の値段は不明

そして、成分表示をマジマジと見たことがなかったので知らなかったのだけれど、どちらもパン生地を落ち着かせる成分が入っていました。フランスパン作成時にビタミンC入れなくてもいいのか?とか思ったけれどやっぱり必要かな?

写真でわかる通り、上段の5Lb入りと下段の25Lb入りの値段がほとんど変わらないので、買いに行く度にどうしようかとちょっと悩むけど(長くストックするのもなあ、と)やっぱり大袋購入となります。近頃は頻繁に作るし、知人たちと分け合ったりして結構早く消費します。

イーストは右端写真の上段、右側のRed Starをずっと使っています。コスコではこれしかなかったし、こちらで見つけて大きくてお得感があったから、という理由だけ。

よく見たら、左側のが日本でよく言われている「赤サフ」という物なのですね。今気づきました

帰宅したらすぐに小分け作業。粉はジプロックフリーザータイプの大袋に計量して入れ、しっかりシールして、さらにプラケースに入れて冷暗所でストック。イーストは綺麗に洗った瓶に移し変えて冷凍庫保存。これでかなり長く、数年かけて使い切ります。イーストがヘタって膨らまなかったという経験は、今までの所、ありません。

このイースト、かなり強いタイプなのかも。

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大袋の強力粉ではなく、少量買った時のもの。老舗?有名ブランドです。

昔カタログがよく来ていました。ミキサーを買ったからかな?今はオンラインみたい。

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その他の粉類。中力粉、薄力粉など。

真ん中の写真の赤い箱はケーキミックスではなく薄力粉です。

こちらでは薄力粉は本当にあまり見かけません。サンクスギビングからクリスマスにかけて、普通のスーパーでベイキングフェアーっぽい品揃えの時に並んでいたりするけれど、普段は中力粉が主流。薄力粉は以前は韓国系スーパーのシロクマのマークのブランドのものを成分表示のタンパク量をチェックして購入していました(当時は安かった)が、最近はあまりそちらに行かなくなったので日系スーパーで購入しています。日系では米粉も購入しています。

米粉は昔ながらのザラザラしたものではなく、最近のは製粉技術の進化?で微細粒になっているらしく、小麦粉の一部を置き換えて使うともっちりしたパンになります。見つけたらある方を買います。(選べない)

 

イーストも現在手に入りにくいそうですが、レーズンがあればそれで起こすことも可能です。

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写真はレーズンと水、少量の砂糖(スタート時のみ)から起こした酵母液、それで作ったパンです。いつもは真ん中の写真のように小さいロールにしていたのですが、先日面倒になってまとめてローフにしちゃえ、と手抜き。これまでにない仕上がりになりました。

同じ生地で成形の仕方を変えるだけで、こんなに食感の違うパンになるんだ、と新鮮な驚きでした。酵母の世話?とやらをほとんどしない、手抜き作成なのでそのせいかもしれませんが。

このパン、酵母の状態やら、その時の気温によって出来上がり時間が読めません。

寒い時期に2日以上かかった時には、「腐ってるんじゃないか?」とかなり心配でした。

先日帰省した時に訪れたパン屋さんでタグに40とか60とか(もっと細かい数字だった)書いてあり、ん?と思ったのですが、かかった時間らしい。

時間がかかる作り方もあるんだと安心した次第です。

帰省時にパン屋さんに行って買う天然酵母のくるみとイチジク、ドライフルーツのローフは大きさの割にずっしりと重く、噛みしめる度に口の中に広がる旨味がなんとも言えず、大のお気に入りです。それを目標に作っていますが、「ずっしり」にはならず、「ふっくら」になっています。周囲のウケはいいんだけれど私にはちょっと物足りない感じ。砂糖もバターもミルクもしっかり入れてるからかな。味は美味しいです。液中の種レーズンも入れるせいか、焼いたパンが老化しにくいような気がします。

色んなサイトを見て酵母起こしを試しましたが初めの頃はカビが生えたり、なかなかうまくいかないことが続きました。ようやくうまく出来た時は嬉しかったな。どうやら温度が低かったみたい。

現在は容器を洗わず継ぎ足しで、パン作成時に大さじ1ぐらい内容物(レーズンや水)を残して大さじ2ぐらいの新しいレーズンと塩素の少ない水(ボトル水かフィルター水)を入れて室温放置。気が向けば時々小さじ1ぐらいレーズンを足して浮き沈みするレーズンをみて楽しむ。5日ぐらいして写真のようになったら、使わなければ冷蔵庫へ。という感じです。


 

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  パンが焼ける香りが漂うとシアワセ・・・